行事の動画を配ろうとすると、写真とは違う壁に当たります。トークに直接送ると画質が落ちる、メールには添付できない、クラウドの保存容量が足りない。そこでギガファイル便を使うことになりますが、今度は「長い動画は分けたほうがよいのか」「どの形式で書き出せばよいのか」で手が止まります。
結論から言うと、ギガファイル便では1ファイル300GBまで送れるので、行事の動画を長さで分ける必要はありません。分けたほうがよい場面はありますが、それは大きさの上限ではなく、受け取る側の回線と端末の都合です。そして、受け取った人が開けないという連絡が来る原因は、ほとんどが形式の選び方にあります。
この記事では、動画を送る手順、形式の決め方、途中で止まるときに見る順番、受け取る側が開けない理由までを順に確かめます。仕様はすべて2026年9月時点でギガファイル便が公式のページとマニュアルに書いている内容です。
上限は1ファイル300GB。行事の動画で足りなくなることはない
最初に大きさの話を片づけます。ギガファイル便は会員登録をせずに使える無料のファイル転送サービスで、容量は無制限、1ファイルあたり300GBまでと案内されています。ファイルの個数にも制限はありません。
この数字が何を意味するかを、行事の動画に当てて考えます。スマートフォンで1080pで撮った動画は1分あたり100MB前後になることが多く、単純に割れば300GBで50時間近くまで入ります。4Kで撮っていればその3分の1から4分の1になりますが、それでも十数時間です。運動会や発表会をまるごと撮っても、大きさで引っかかることはありません。
つまり、「長いから分けなければならない」という判断は要りません。分けるかどうかは、受け取る側の都合で決めます。回線が細い人が多い会なら分ける、全員がWi-Fiで受け取れるなら分けない、という判断です。ここを最初に切り分けておくと、書き出しの作業が無駄に増えません。
もうひとつ押さえておきたいのは、ギガファイル便がファイルに手を加えないことです。公式マニュアルには、アップロードされたファイルに制限や加工は行わず、アップロードされたファイルがそのまま転送されると明記されています。トークのグループに動画を直接送ると画質が落ちるという悩みは、ここでは起きません。撮ったままの画質で相手に届きます。
裏返すと、送る前に画質を落としたいなら自分で書き出しておく必要があります。後述しますが、行事の記録を会員に配る用途では、あえて画質を落として書き出すほうが親切な場面があります。ギガファイル便が勝手に軽くしてくれるわけではないので、そこは配る側の判断になります。
送る手順は、期限を先に決めてからファイルを選ぶ
手順の順番を間違えると、あとから直せません。先に決めるものから並べます。
最初に決めるのは保持期限です。画面の上部にある「ファイルの保持期限変更」の欄から、3日、5日、7日、14日、30日、60日、100日のいずれかを選びます。画面に表示されている日数がそのまま使われ、2026年9月時点でホームの画面に出ている数字は7日です。ギガファイル便は2023年6月8日に既定を7日から5日へ変更したと案内しているので、画面の数字を目で確かめてから選んでください。ここで最も大事な注意は、アップロードしたあとに変更しても反映されないことです。公式マニュアルにも、アップロード前にあらかじめ確かめるよう書かれています。動画は保存に時間がかかるので、写真より長めに取っておくほうが無難です。
次にファイルを選びます。ファイルを選んだ時点でアップロードは即時に始まります。確認のボタンを押してから始まる作りではないので、選ぶ前に「これで合っているか」を確かめます。間違えたときは、選択ボタンの隣にある中止ボタンで転送を止められます。大きな動画は時間がかかるので、この中止ボタンの位置を覚えておくと落ち着いて操作できます。
ステータスの表示が完了になれば、アップロードは終わりです。ここで急いで画面を離れないことが肝心です。アップロード画面でしかできない操作が3つあり、離れたあとにはできなくなります。1つはダウンロードパスワードの設定、1つは受け取り確認の設定、そしてもう1つが削除キーを控えることです。
削除キーは、期限を待たずに自分でファイルを消すための半角英数字4文字の文字列で、アップロードの時点で自動的に発行されます。変更はできません。公式マニュアルには、削除キーを控え忘れる人が多いことと、規約上、運営側で削除キーを調べて代わりに消すことはできないことが明記されています。控えを取る一番簡単な方法は、アップロード欄の上にあるメールのマークから、規約に同意して自分のメールアドレスを入れ、アップロード情報のメールを送ることです。ファイル名、URL、削除キー、メモがまとめて自分に届きます。会で使うなら、会の代表アドレスに送って、そのメールを引き継ぎの控えにします。
最後に、発行されたURLをコピーして相手に送ります。複数の動画をひとつのzipファイルにまとめたい場合は「まとめる」ボタンを押します。ただし、動画を配る用途ではまとめないほうがよい場面が多いので、次の節で分けて考えます。
まとめるか、個別のURLで配るかの決め方
ギガファイル便には、アップロードした複数のファイルをひとつのzipファイルにまとめる機能があります。パソコンを使わずにその場でzip化できるので、写真をたくさん配るときには便利です。動画の場合は、判断が変わります。
まとめたほうがよいのは、動画の本数が多く、受け取る側が全部を保存する前提のときです。1つずつ押す手間が消えます。まとめないほうがよいのは、受け取る側が見たいものだけを選ぶ場合と、スマートフォンで受け取る人が多い場合です。
スマートフォンでzipファイルを受け取ると、一手増えます。ギガファイル便の公式のよくある質問には、iPhoneでzipファイルや音声や動画を保存するには解凍や再生ができるアプリを別に入れておく必要があると書かれており、最新のiOSであればzipの解凍もできるとされています。Androidについても同じく、解凍や再生ができるアプリが別に必要だと案内されています。つまり、受け取る側の端末とiOSの新しさによって、開けるかどうかが変わります。
動画は1本あたりが大きいので、まとめたzipファイルは数GBから数十GBになります。これを一度に受け取らせると、途中で止まったときに全部やり直しになります。個別のURLで配れば、失敗した1本だけをもう一度押せば済みます。とりまとめる立場からすると、この差は問い合わせの数に直接出ます。
判断の目安を置きます。動画が3本までなら個別のURLで配る。5本以上あって全部を渡すならまとめる。どちらの場合も、受け取る側に「Wi-Fiにつないでから、画面を開いたまま待ってください」と伝えます。
まとめる場合の操作には注意点が2つあります。zipファイルにダウンロードパスワードを掛けたいときは、パスワードの欄に文字を入れた状態で「まとめる」ボタンを押します。個別のファイルにだけ設定してもzipには掛かりません。そして、まとめたあとに個別へパスワードを設定すると、先に発行されたまとめるURLが破棄されて相手が開けなくなります。順番は「パスワードを入れる、まとめる、URLをコピーして配る」で固定します。
形式はmp4に書き出す。ここで開けない問題のほとんどが消える
受け取った人から「動画が開けません」「再生できません」という連絡が来る原因は、大きさではなく形式です。ここを配る側で決めておけば、問い合わせのほとんどが消えます。
ギガファイル便には、ダウンロードする前にその場で動画を再生できる「今すぐ再生」という機能があり、公式マニュアルに再生できる形式の一覧が載っています。動画はmp4がすべてのブラウザで再生でき、movとwebmはIE11以外のブラウザ、ogvはIE11とSafariを除くブラウザという扱いです。音声はmp3とm4aがすべてのブラウザ、wavはIE11以外、ogaとoggはIE11とSafariを除くブラウザです。あわせて、コーデックによっては再生に失敗する場合があるとも注記されています。
この一覧からの結論は1つです。受け取る側の端末がそろっていない集まりに配るなら、mp4で書き出します。iPhoneのSafariでもAndroidのChromeでもパソコンでも開けるのは、この形式です。
もうひとつ、ビデオカメラで撮った素材を扱うときに詰まる場所があります。公式マニュアルには、ソフト特有の拡張子は原則としてそのソフトを持っていないと開くことができないため、アップロードした形式を相手が開ける環境を持っているかを確かめることが非常に重要だと書かれています。ビデオカメラや編集ソフトから出てくる形式のまま送ると、相手の環境で扱えないことがあります。実際にそういう相談は残っています。
ギガファイル便でビデオカメラで撮った動画ファイルを送りました。形式はMTSファイルです。ギガファイル便の受け手は動画は再生できるがmov編集しようとすると壊れているとエラーメッセージがでるようです。 何かうまく編集できる方法はありますでしょうか? 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
この形の相談は、ギガファイル便の側で起きているわけではありません。ファイルに加工を行わずそのまま転送すると明記されているので、送られたものは撮ったものと同じです。詰まっているのは、受け取った側の編集ソフトがその形式を扱えないという点です。手当ては1つで、送る側が編集や再生のできる形式に書き出してから渡します。
音声を扱う場合も同じ考え方です。マニュアルには、ソフトやアプリの中にファイルがあるだけでは転送できず、必ずソフトやアプリから書き出す必要があると書かれています。パソコンやスマートフォンに実体のファイルとして保存されていなければ、選ぶことができません。編集の途中のプロジェクトを送ろうとして選べない、という相談はここに当たります。
長さが変わる、途中までしか送られないと言われたとき
配ったあとに「送ってもらった動画が途中で切れています」と言われることがあります。1時間の動画を送ったのに数分になっている、という形の相談は実際にあります。
ギガファイル便について質問です。 ギガファイル便で1時間弱の動画を友達に送りたいのですが、ダウンロードもできてURLをコピーしてそのまま送っているのにも関わらず、なぜか送った動画が4分とかになってしまいます。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
ギガファイル便はアップロードされたファイルをそのまま転送すると明記されているので、長さが変わるのは送る前の段階で起きています。確かめる順番は3つです。
1つ目は、アップロードが本当に完了していたかです。ステータスの表示が完了になる前にURLをコピーして配ると、途中までのファイルが相手に渡ります。大きな動画では完了まで時間がかかるので、表示を最後まで見てからコピーします。
2つ目は、選んだファイルそのものの長さです。編集ソフトやアプリから書き出した動画が、書き出しの途中で終わっていることがあります。アップロードの前に、自分の端末でそのファイルを再生して最後まで入っているかを確かめます。これを1回入れるだけで、配り直しの手間がなくなります。
3つ目は、共有のメニューを経由していないかです。スマートフォンの共有の操作からアップロードすると、選んだ範囲だけが渡ることがあります。ギガファイル便のホーム画面からファイルを選ぶ形で操作すると、この行き違いは起きません。
いずれの場合も、配る前に自分で受け取る側の立場で1回試すのが最短の対策です。発行されたURLを自分の別の端末で開いて、最後まで再生できるかを確かめます。動画は1本あたりの作り直しが重いので、この確認の1分が効きます。
途中で止まるときに見る場所の順番
アップロードやダウンロードが途中で止まるという相談は、動画を扱うと必ず出ます。公式マニュアルとよくある質問に、確かめる場所が列挙されているので、その順番で当たります。
最初はブラウザです。推奨されているのはChromeまたはFirefoxの最新版です。あわせて、LINEやXなどのアプリの中で起動するブラウザからアクセスしていると、ダウンロードがうまくいかない可能性があると案内されています。URLをコピーして、SafariやChromeに貼り付けて開き直します。受け取る側に伝える言葉としては、これが最初の1行になります。
次は回線です。Wi-Fiや有線の接続が途切れていないかを確かめます。マニュアルには、アップロードやダウンロードの速度はお使いのプロバイダの通信速度や制限による可能性があると書かれています。よくある質問には、プロバイダーによっては巨大なファイルの転送を途中で意図的に細くしたり切断したりする設定のところもあり、その場合はアップロードを分割するか、別のプロバイダーからアクセスしてみるよう案内されています。数十GBの動画で毎回同じところで止まるなら、これに当たっている可能性があります。
3つ目は、途中でブラウザを閉じていないかです。アップロードやダウンロードの最中にブラウザを閉じる、あるいはブラウザが落ちると、その時点で中断されて完了しません。動画は時間がかかるので、画面を開いたまま待ちます。
4つ目は、ブラウザの履歴とキャッシュです。過去のギガファイル便の履歴が残っている場合があるため、履歴やキャッシュをすべてクリアした状態で試すよう案内されています。よくある質問にも、速度が極端に遅くなる、あるいは切断される場合の対処としてキャッシュのクリアが挙げられています。
5つ目は、URLそのものです。コピーの誤りや、すでに削除されている可能性を確かめます。保持期限を過ぎたURLを開くと、ダウンロードの画面ではなくアップロードの画面が表示されます。受け取る側から「アップロードの画面が出ます」と言われたら、期限が切れています。この場合は配り直すしかありません。
画質を落として書き出す判断も、ここに入れておきます。4Kで撮ったものを1080pに書き出すと容量はかなり小さくなり、スマートフォンの画面で見るぶんには差がほとんど分かりません。行事の記録として会員に配るなら、元の画質のまま渡すことよりも、全員が受け取れることのほうが価値があります。編集して残す人がいる場合だけ、その人に元のファイルを別に渡す形にすれば両方が成り立ちます。
この5つを上から当たれば、動画で止まる相談のほとんどは片づきます。それでも進まない場合の手当ては、動画を分けることと、画質を落として書き出すことです。
URLの配り方で決まる。会員に一斉に送る手段は用意されていない
動画が用意できても、URLを会員に届ける段で詰まることがあります。ギガファイル便のメールの機能を、一斉配信の道具だと思って使おうとすると行き止まります。
公式のよくある質問には、複数のアドレスを同時に入力することには対応していないと明記されています。利用規約で、自分が使っていない第三者のメールアドレスを入力する行為が禁止されているためです。アドレスを1つずつ入れて何度も送る運用も避けるよう案内されています。
では何のための機能かというと、アップロードした人が自分のファイルのURLや削除キーを自分の手元に残すためのものです。届いたメールを、自分のメールソフトの転送の機能で必要な相手に送る、という使い方が案内されています。転送するときには、削除キーのように相手に渡す必要のない情報を消してから送ることが勧められています。ダウンロードパスワードを設定していればそれもメールに書かれているので、転送する相手によっては同じ扱いが必要です。
もうひとつ、このメールには落とし穴があります。メールアドレスが間違っていても「メール送信を完了しました。」というメッセージが表示されると明記されています。届いていないのに送れたと見える作りなので、自分の受信箱で本当に届いたかを確かめてから画面を離れます。
メモの欄も使い道があります。ファイルの内容や依頼を書いておくと、その文がメールに転記されます。ギガファイル便のアドレスから届くメールは、受け取る側からすると差出人が誰か分からず、開かれずに捨てられることがあります。メモに会の名前と内容を書いておけば、転送された相手も安心して開けます。
紙で配る、電話で読み上げる、という場面には、URLを短くする機能が向いています。ダウンロードのURLの下にある「このダウンロードURLを短くする」から短縮のサービスに進み、短縮するボタンを押すと短いURLが発行されます。会報に印刷する場合や、年配の会員に読み上げて伝える場合には、この一手間で書き写しの誤りが減ります。
誰が保存できたかは分からない。確かめ方を決めておく
動画を配ったあと、全員が受け取れたかを知りたくなります。ギガファイル便には受け取り確認の機能がありますが、どこまで分かるものかを先に押さえておくと、余計な期待をしなくて済みます。
設定の場所は、アップロード欄の上にあるタブのうちメールのマークをタップしたところにある「受け取り確認(ダウンロード通知)を行う」の欄です。スイッチをONにすると、ダウンロードが完了した時点で自分のアドレスに通知が届きます。ダウンロードされた時刻と回数が通知されます。
制約が3つあります。1つは、この設定がアップロード画面にいるあいだしかできないことです。画面を離れたあとから付けることはできません。2つ目は、誰がダウンロードしたのかは通知されないことです。公式マニュアルにも、誰によってダウンロードされたのかは通知されないと明記されています。3つ目は、通知が届くのがダウンロードが完了した時点であって、URLを開いたタイミングではないことです。あわせて、「いますぐWebで中身を見る」からウェブのフォトアルバムに移ってダウンロードした場合は、この通知の対象になりません。
つまり、この機能で分かるのは回数までです。会員20人に配って通知が12回届いたとしても、残りの8人が受け取れていないのか、同じ人が何度も押しただけなのかは判別できません。出欠や提出物の確認の代わりには使えません。
本当に確かめたいなら、受け取れた人に一言返してもらう形になります。それを毎回やるのが重荷になるなら、期限で消える受け渡しの道具ではなく、いつでも同じ場所を開けば見られる形に移すほうが筋が通ります。
不特定多数に配るときは、認定ファイル申請を知っておく
会の中だけで配るなら要らない機能ですが、発表会の動画をコンテストに出す、応募作品として広く配る、といった場面で効く仕組みがあります。認定ファイル申請です。
アップロード欄の上にあるタブのうち設定のマークをタップすると、認定ファイル申請の欄が出ます。アップロードした人がそのファイルの著作権を持っている場合に申請でき、ギガファイル便のスタッフによる審査を通ると、ダウンロードのページに認定のバッジが表示され、「違法ファイル通報」のボタンが表示されなくなります。第三者からの通報によってファイルが削除されることを防げる仕組みです。
審査は通常2営業日から3営業日ほどで結果が連絡されると案内されており、申請すれば必ず認定されるものではないとも書かれています。不特定多数にファイルを配ることが分かっている場合に使う機能なので、会の中で配るだけなら申請の必要はありません。
イベントでの利用そのものについては、ギガファイル便のページに、コンテストやイベントなど企画の公募の道具として自由に使えると書かれており、利用にあたって問い合わせる必要もないとされています。ただし利用規約を必ず確かめて守ることが条件です。会社などで恒常的に使う場合も、個人での利用でも商業的な利用でも、サービスはすべて無料だと明記されています。作品の募集や動画の受け渡しに使う分には、費用の心配をしなくてよい作りになっています。
広告を外したい場合の有料のプランもあります。日常的にファイル転送を行う人向けのスタンダードが月額198円(税込)、転送する相手の画面からも広告を消せるプレミアムが月額999円(税込)です。受け取る側の画面まで静かにできるのはプレミアムのほうだけなので、会員に配る用途で広告を理由に加入するならこちらになります。
動画を毎年配っている会が、次に考えること
ここまでの手順を踏めば、行事の動画は問題なく配れます。ただ、毎年同じ作業をしている状態は、それ自体が引き継ぎの重荷になっています。
保持期限は最長でも100日です。期限が来ればファイルは削除されるので、去年の動画を見たい人が出てくるたびに、誰かの端末から探して配り直すことになります。ギガファイル便は渡すための道具で、残しておくための道具ではありません。行事の記録を数年単位で残したい会が、受け渡しの道具だけで運用していると、10年後に何が残っているかを誰も把握していない状態になります。
もうひとつは、配る先が連絡と別になっていることです。連絡はトークのグループ、予定は紙の回覧、出欠は個別の返信、動画と写真は都度のファイル転送サービス。役員が代わるときに引き継ぐものが4つあり、そのうちどれかが欠けた時点で流れが止まります。動画の配り方を丁寧にしても、この構図は変わりません。
いま何を使っているかで、次の選び方は変わります。トークのグループで連絡から動画まで回している会が、そのままの運用でどこまで足りるかを並べたものはLINEグループとの比較にまとめてあります。会員の本名と顔が出る場所で運用している場合の論点はFacebookグループとの比較に、写真や動画のアルバムを持つ団体向けのサービスを既に使っている場合の違いはBANDとの比較に整理しています。
会の種類によって詰まる場所も違います。行事の写真と動画と出欠をまとめて扱っている例はサークルでの使われかたに、学年や部ごとに配る先を分けている例は学校での使われかたに載っています。費用や個人情報の扱いで先に確かめておきたい点はよくある質問に並べてあります。会員以外の目に触れさせたくない動画を扱うなら、メンバー以外は見られないという条件で選べる形かどうかが分かれ目になります。
順番だけもう一度置きます。保持期限をファイルを選ぶ前に決めること。mp4に書き出してから送ること。配る前に自分の別の端末でURLを開いて最後まで再生できるかを確かめること。削除キーを会の代表アドレスに控えること。この4つを会の決まりとして1枚の紙に書いておけば、来年の担当が同じ手順で配れます。
Q1. 1時間の動画をギガファイル便で送るとき、分割したほうがよいですか?
大きさの上限は1ファイル300GBまでなので、長さを理由に分ける必要はありません。分けたほうがよいのは、受け取る側の回線が細い場合と、途中で止まったときのやり直しを軽くしたい場合です。数十GBになる動画を毎回同じところで失敗するなら、3つ程度に分けて配ると受け取る側の負担が減ります。分けないなら、Wi-Fiにつないで画面を開いたまま待つよう伝えてください。
Q2. どの形式で書き出して送ればよいですか?
mp4が確実です。ギガファイル便のマニュアルによると、その場で再生できる形式のうちmp4はすべてのブラウザに対応し、ogvはIE11とSafariを除くブラウザとされているためiPhoneのSafariでは開けません。ビデオカメラや編集ソフト固有の形式のまま送ると、相手の環境で扱えないことがあります。ソフト特有の拡張子は原則としてそのソフトがないと開けないため、書き出してから渡してください。
Q3. 送った動画が途中で切れていると言われました。何を確かめればよいですか?
ギガファイル便はアップロードされたファイルに加工を行わずそのまま転送するため、長さが変わるのは送る前の段階です。ステータスの表示が完了になる前にURLをコピーしていないか、書き出したファイル自体が途中で終わっていないか、共有のメニューから一部だけを選んでいないかを順に確かめてください。配る前に自分の別の端末でURLを開き、最後まで再生できるかを見るのが最短の確認です。
Q4. 動画を配ったあと、いつまで受け取れますか?
選んだ保持期限までです。3日、5日、7日、14日、30日、60日、100日のいずれかを選べます。2026年9月時点でホームの画面に出ている既定の数字は7日ですが、ギガファイル便は2023年6月8日に7日から5日へ変更したと案内しているため、画面の数字を確かめてから選んでください。アップロードしたあとに変更しても反映されません。期限を過ぎたURLを開くと、ダウンロードの画面ではなくアップロードの画面が表示されます。受け取る側から「アップロードの画面が出ます」と言われたら期限切れです。
