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連絡網のラインネットにアプリはあるか|料金と乗り換え先 2026年版

2026年9月7日 ・ Tsudoo編集部

連絡網 ラインネット アプリで検索する人は、たいてい2つのどちらかです。学校や園から案内された連絡網の名前を確かめたい保護者と、いま使っている連絡網を見直そうとしている学校や団体の担当者です。先に結論を書きます。ラインネットは実在する学校向けの連絡網システムですが、専用のアプリは提供されていません。届く手段はメールとブラウザーの通知です。そしていま連絡網を選び直すなら、料金より先に確かめるべきことがあります。終了や新規受付の停止が決まっていないかどうかです。2025年から2026年にかけて、名前の通った連絡網が複数、終わるか運営会社が代わっています。

ラインネットとは何か、どこが提供しているか

ラインネットは、株式会社コアシステムズが提供する学校向けの連絡網システムです。公式ページには次のように書かれています。

「ラインネット」はスマートフォン・携帯電話やパソコンのメールを活用した、小・中・高等学校などの教育機関様向けの連絡網システムです。登録者の手元に素早く・簡単に連絡を送ることが出来るので、災害時にはお子様の安否や避難状況を保護者に伝える安否連絡としてもご利用いただいています。 出典: coasystems.net

ここで押さえるべきは、説明の最初に「メールを活用した」と書かれている点です。仕組みの土台がメールであり、専用のアプリを入れて使う形ではありません。名前に「ライン」が入っているため、通信アプリの仕組みを使うものだと受け取られることがありますが、別のものです。

提供機能として公開されているのは、全体への一斉連絡、学年やクラスや部活動といったグループ単位での配信、出欠の確認、簡単な聴取り調査、そして2023年11月に追加されたブラウザーの通知です。サポートはフリーダイヤルの窓口が用意されています。

学校が導入する形のサービスなので、保護者が個人で申し込むものではありません。案内が届いた保護者がすることは、指定された手順で自分のメールアドレスを登録することです。ここでつまずく人が毎年一定数出ます。理由は次の節で扱います。

アプリを探しても見つからない理由

検索の言葉に「アプリ」が入っているのは、探しても見つからないからです。ラインネットには、利用者が入れる専用のアプリがありません。届く経路はメールと、ブラウザーで受け取る通知の2つです。

この方式には利点と弱点がはっきりあります。利点は、入り口が低いことです。アプリを入れる、アカウントを作る、パスワードを決めるという手順が要りません。年配の会員や、端末の操作に不慣れな保護者にとって、この差は小さくありません。新しいIDとパスワードを増やさずに済むことは、導入の成否を左右します。

弱点は、届いたかどうかの確からしさです。メールは、受信側の設定で振り分けられます。迷惑メールの箱に入る、ドメインの指定受信で弾かれる、フリーのメールアドレスの仕様で遅れる。学校からの案内に「受信できるよう設定してください」という一文が必ず入っているのは、この問題があるからです。

もう1つの弱点が、過去のやり取りを見返しにくいことです。メールは受信箱の中で他のメールと混ざります。行事の案内を探そうとすると、他のメールをかき分けることになります。予定表や持ち物の一覧のように何度も参照するものは、流れる場所に置くと毎回探す作業が発生します。

ブラウザーの通知は、この弱点の一部を補うために追加されたものと読めます。ただし、通知はブラウザーの設定に依存するため、端末を替えたときや設定を変えたときに止まります。保護者側の環境をそろえられない以上、届き方に幅が出るのは避けられません。

公開されている料金

ラインネットの料金は、公式ページに掲載されています。初期の導入費が22,000円、月額の利用料が11,000円で、登録できるのは1,000名までです。1,001名以上になる場合は別途見積もりとされています。配布物や写真を送る機能はオプションで、月額1,100円が加算されます。いずれも税込の表記です。

この金額を、学校の規模で割って考えます。児童生徒が500人で、保護者が1世帯につき1名を登録する規模なら、1名あたり月に20円台です。年間で見ると、月額だけで132,000円になります。ここに初期費用が乗ります。

比較の材料として、他のサービスの公開されている料金を並べます。マチコミは無料のプランと有料のプランがあり、有料は登録数で決まります。公式に掲載されている金額は、100人で月額5,200円、500人で15,000円、1,000人で23,800円です。いずれも税込で、2,001人以上は問い合わせとされています。さくら連絡網は年額制で、規模により53,900円から162,800円の幅があります。

こう並べると、単純な金額では比べにくいことが分かります。人数の刻み方も、年額と月額の違いも、含まれる機能もそろっていません。学校が判断するときは、自校の登録者数を当てはめて年額に直し、そのうえで必要な機能が標準に含まれるかを確認する順序になります。

料金より先に確かめること

連絡網を選ぶとき、比較表の作り方として最も多いのは、料金と機能を横に並べる形です。この作り方には落とし穴があります。値段が変わらなくても、前提が壊れることがあるからです。

いま起きていることを具体的に挙げます。中部電力が運営する「きずなネット」は、終了が告知されています。

このたび、「きずなネット」は2028年3月31日をもってサービスを終了させていただくこととなりました。ご利用中のお客さまには、サービス終了によりご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。 出典: kizuna.chuden.jp

同じ告知の中で、連絡網の新規利用受付は2026年7月31日に終了すると示されています。つまり、いま比較表を作って「きずなネットは月額が安い」と結論を出しても、そもそも新しく申し込めません。終了するのは学校連絡網、学校連絡網mini、モバイル連絡網を含む全てのサービスです。

もう1つ、名前の通ったサービスでも動きがあります。「らくらく連絡網」は、旧サービスが2025年3月末で連絡ツールとしての提供を終え、後継の「らくらく連絡網+」に移っています。さらに、その運営会社が2026年1月1日をもって株式会社イオレから株式会社ユーフォリアへ移りました。事業譲渡に伴う移行と告知されています。名前が似ているため、どちらの話をしているのかで前提が変わります。

NTTデータが提供していた「FairCast 子ども安全連絡網」は、商品ページがサービス終了の案内へ転送される状態です。専用のドメインも名前が引けなくなっています。

この3つに共通するのは、料金表だけを見ていては気づけないことです。比較する側が確かめるべきは、値段と機能に加えて、次の4つです。終了が決まっていないか、新規の受付が止まっていないか、運営会社が代わっていないか、料金改定の予告が出ていないか。公式のお知らせ一覧を見れば分かります。

ラインネットについては、公式サイトのお知らせを確認した範囲で、終了や新規受付停止、料金改定の告知は掲載されていません。マチコミも同様で、むしろ機能の追加が続いています。

乗り換えを決めるときに現場で起きること

終了が決まったサービスを使っている学校や団体は、期限までに移らなければなりません。この作業には、想像より時間がかかります。

第一に、登録の作り直しです。保護者の登録は、サービスをまたいで引き継げないのが普通です。全世帯にもう一度案内を出し、もう一度登録してもらうことになります。一度で全員が終わることはありません。前回の導入時に登録できなかった家庭は、今回も同じところでつまずきます。

第二に、過去の記録です。これまでに配信した連絡や、集めた回答は、原則として持ち出せません。必要なものは、期限が来る前に自分たちで保存しておく必要があります。写真を扱う機能を使っていた場合、ここが最も重い作業になります。

第三に、年度の区切りとの兼ね合いです。学校や園は、年度の途中で連絡手段を変えることを嫌います。新入生の受け入れと重なると、新旧2つの案内を同時に出すことになるからです。終了が2028年3月末であれば、実務としては2027年度中に移り、年度替わりで完全に切り替える形が現実的です。期限ぎりぎりに動くと、年度をまたぐ切り替えになります。

第四に、決定までの時間です。学校であれば職員会議、団体であれば総会や役員会での議決が要ります。予算に計上する必要があれば、前年度のうちに提案しなければなりません。検討を始めてから使い始めるまで、半年から1年を見ておくのが妥当です。

終了が決まった相手を使っている場合、この4つを逆算すると、動き出す時期が自ずと決まります。告知が出た時点で検討を始めるのが、いちばん安く済みます。

メールで配る形と、専用の場所を持つ形の違い

連絡網の方式は、大きく2つに分かれます。メールで配る形と、専用の場所に情報を置く形です。ラインネットは前者です。

メールで配る形の利点は、受け取る側に何も要求しないことです。アドレスさえあれば届きます。アプリを入れる必要も、アカウントを作る必要もありません。導入時の脱落が少ないという意味で、これは大きな利点です。

弱点は3つあります。1つ目は、届いたかどうかが確かめにくいことです。送信は成功していても、迷惑メールの箱に入れば読まれません。2つ目は、双方向のやり取りに向かないことです。返事はメールで返ってくるので、集計は人がやることになります。出欠の確認機能を持つサービスでも、集計の形は限られます。3つ目は、情報が蓄積しないことです。過去の案内は受信箱の奥に沈み、年間の予定を見返すには探すしかありません。

専用の場所を持つ形の利点は、この3つの裏返しです。誰が読んだか、誰が回答していないかを一覧で持てます。予定や名簿や写真を、流れない場所に置けます。弱点は、入り口が上がることです。登録の手順を通れない人が出ます。

どちらが良いという話ではなく、会や学校の状況で決まります。保護者の年齢層が高く、端末に不慣れな人が多いなら、メールで配る形の脱落の少なさが効きます。行事が多く、出欠や集金の管理に時間を取られているなら、専用の場所を持つ形の管理のしやすさが効きます。判断の材料は、いま担当者が何に時間を使っているかです。

名前だけで判断すると間違える

連絡網を調べていて混乱しやすいのが、名前の似たものが多いことです。判断を誤らないために、確認の仕方を決めておきます。

まず、名前に「ライン」が入っているからといって、通信アプリの仕組みを使っているとは限りません。ラインネットはメールを土台にした別のサービスです。逆に、通信アプリへ配信できることを機能として持つ連絡網もあります。さくら連絡網は、メールに加えて通信アプリへの通知をオプションとして提供しています。名前と中身が一致しないため、名前だけで判断すると誤ります。

次に、同じ名前でも中身が変わっていることがあります。らくらく連絡網は、旧サービスと後継の「らくらく連絡網+」で別物です。旧サービスは連絡ツールとしての提供を終えており、いま案内されているのは後継のほうです。検索して出てきた解説記事が旧サービスの説明のままだと、書かれている機能が現在のものと違います。

さらに、運営会社が変わることもあります。らくらく連絡網+は、事業譲渡に伴って2026年1月1日から運営が株式会社ユーフォリアに移りました。契約や問い合わせの窓口が変わるため、古い情報のまま連絡すると届きません。

確認の手順としては、次の3つを踏みます。第一に、公式サイトのドメインを確かめます。解説記事ではなく、提供元のページを見ます。第二に、お知らせ一覧を最新から数か月分さかのぼります。終了、新規受付停止、運営会社の変更、料金改定、配信ドメインの変更がここに出ます。第三に、料金ページの更新日を見ます。更新が数年前で止まっているものは、問い合わせて現在の金額を確認する必要があります。

この3つは10分で終わります。比較表を作る前にやっておくと、存在しない選択肢を検討する時間を使わずに済みます。

メールが届かない家庭で、実際に何が起きているか

メールを土台にした連絡網で最も多い相談が、届かないというものです。原因は毎年ほぼ同じところに集まります。

第一に、迷惑メールの判定です。学校からの一斉配信は、同じ内容を多数の宛先に送るため、受信側の仕組みが自動で振り分けることがあります。本人は届いていないと思っていますが、実際には迷惑メールの箱に入っています。この場合、指定した差出人からのメールを受け取る設定にすれば解決します。

第二に、ドメインの指定受信です。子どもの端末で、知らない差出人からのメールを受け取らない設定にしている家庭があります。学校が案内する「このアドレスを受信できるようにしてください」という一文は、この設定を指しています。案内を読み飛ばすと、登録しても届きません。

第三に、アドレスの変更です。通信会社を替えたときに、以前のアドレスが使えなくなります。登録の更新を忘れると、そこから先の連絡が止まります。年度替わりに確認の連絡を1回出すだけで、この抜けは見つかります。

第四に、共有です。家族で1つのアドレスを使っている場合、届いた連絡が当事者に伝わるかは家庭の中の話になります。学校側からは確認できません。

第五に、配信元のドメイン変更です。サービスの側が配信に使うアドレスを変えることがあります。実際、連絡網サービスの中には、受信ドメインの変更を告知して、受信設定の変更を利用者にお願いしているところがあります。学校側は告知を見落とさないようにする必要があります。

とりまとめる立場から見ると、この5つはどれも受信側の事情で、送信側からは確認できません。だからこそ、年度の初めに1回、全員に届く確認の連絡を出して、返事のない家庭を洗い出す作業が要ります。この作業を省くと、緊急の連絡が必要になった日に初めて届いていないことが分かります。

学校からの連絡と、保護者どうしの連絡は別物

ここは見落とされやすい線引きです。学校向けの連絡網が引き受けるのは、学校から家庭への縦の連絡です。保護者どうしの横の連絡は、その範囲の外に残ります。

具体的には、PTAの役員間のやり取り、学年やクラスの保護者どうしの調整、部活の保護者会、地域の子ども会。これらは学校の連絡網では扱えません。学校が管理する仕組みに、保護者の私的な連絡を載せることはできないからです。

結果として何が起きるか。学校からの連絡はラインネットのようなシステムで届き、保護者どうしの連絡は別の場所で行われます。多くの場合、通信アプリのグループが使われます。届く場所が受信箱とアプリに分かれるため、片方しか見ていない家庭では話が食い違います。役員になった保護者は、学校からのメールを見て予定を把握し、そのうえで保護者側の割り振りをアプリで進めるという二重の手順を踏むことになります。

さらに、PTAの活動が本格化すると、名簿、出欠、集金、写真、予定と、扱うものが増えます。1つのグループでは収まらず、班ごと、学年ごとにグループが増えます。学校の連絡網が整っている学校ほど、保護者側の連絡が野放しになっている、という状況は珍しくありません。

判断するときは、この2つを分けて考える必要があります。学校が導入するものを選ぶ話と、保護者会や地域の会が自分たちで選ぶ話は、必要な機能が違います。前者は一斉配信の確実さが中心、後者は名簿と出欠と引き継ぎが中心になります。同じ「連絡網」という言葉で語ると、話がかみ合いません。

無料で使えるものと、有料のものの境目

連絡網には、無料で使えるものもあります。マチコミには無料のプランがあり、公式には広告の表示やアンケートの配信があると説明されています。無料と有料の差がどこにあるのかを整理しておくと、判断が早くなります。

無料の形は、大きく2つに分かれます。1つは、広告で費用をまかなう型です。使える機能に制限は少ない代わりに、画面に広告が出ます。学校や園が使う場合、広告の内容を選べないことが問題になることがあります。もう1つは、人数や容量で区切る型です。一定の範囲までは無料で、超えると有料に入ります。

有料のものが提供しているのは、主に4つです。広告が出ないこと、登録できる人数の上限が大きいこと、サポートの窓口があること、そして機能が増えることです。このうち、学校や規模の大きい団体で効いてくるのはサポートです。緊急時に配信が動かないとき、問い合わせ先があるかどうかは大きな差になります。

判断の材料としては、人数と、緊急時の要求の強さです。100人規模の団体で、連絡が半日遅れても実害が出ないなら、無料の範囲で足ります。数百人規模で、災害時の安否確認に使う前提なら、有料でサポートのあるものを選ぶ判断になります。

もう1つ、見落とされやすい支出があります。担当者の時間です。無料のものを複数組み合わせて使うと、そのつなぎ目を人が埋めることになります。連絡は無料の配信、名簿は表計算ファイル、出欠は回答フォーム、写真は別の場所。この形は費用としては安く見えますが、担当者が触る場所が増えます。月に2時間の手作業なら、年間で24時間です。金額として出ていない支出を差し引いて比べるのが正確です。

引き継ぎで困らない形を選ぶ

連絡網を選ぶときに、料金と機能の次に効いてくるのが引き継ぎです。学校であれば担当の教員が代わり、保護者会であれば役員が毎年代わります。

引き継ぎで実際に問題になるのは、次の3つです。第一に、管理する権限が個人に紐づいているかどうかです。前任者のアカウントでしか操作できない状態だと、退任時に必ず止まります。第二に、名簿が最新かどうかです。更新の担当が代わるたびに、どこまで直したかが分からなくなります。第三に、過去の記録が残っているかどうかです。前年の行事で何を案内したか、どんな回答が返ってきたかが残っていれば、後任は同じ検討を繰り返さずに済みます。

この3つが満たされているかは、料金表を見ても分かりません。試用の期間があるなら、役員が代わる場面を想定して、権限の移し方を実際に触って確かめるのが確実です。触らずに決めた会は、翌年の年度替わりで初めて問題に気づきます。

もう1つ、終了のリスクも引き継ぎの一部です。使っている仕組みが数年後に終わると分かっているなら、その情報自体を引き継ぐ必要があります。告知を見ていない後任が、期限の直前に慌てることになります。決めた内容と、いつまで使えるかを、記録に残しておくべきです。

検討から切り替えまでの進め方

学校や団体が実際に連絡網を選び直すときの手順を、順に並べます。

第一に、いま使っているものの状態を確認します。公式のお知らせ一覧を開き、終了、新規受付停止、運営会社の変更、料金改定の4つを探します。ここで何か出てくれば、検討の期限が決まります。

第二に、いま何に困っているかを書き出します。届かない家庭がある、出欠の集計に時間がかかる、過去の連絡を探せない、担当が代わると分からなくなる。機能の一覧を眺める前に、困りごとを先に並べます。機能から入ると、使わない機能の多いものを選びます。

第三に、自分たちの規模を数字にします。登録する人数、年間の配信回数、出欠を取る回数。この3つがあれば、料金を年額に直して比べられます。

第四に、候補を3社程度に絞り、同じ条件で見積もりを取ります。料金の刻み方が各社で違うため、自分たちの人数を当てはめないと比べられません。

第五に、試せるなら試します。確かめるのは、配信の手順、届き方、集計の形、そして担当が代わったときの引き継ぎです。資料だけで判断すると、引き継ぎの部分は必ず見落とします。

第六に、決定と予算化です。学校であれば職員会議、団体であれば総会や役員会での議決が要ります。予算に計上するなら、前年度のうちに提案します。

第七に、切り替えの計画です。全世帯への案内、登録の期間、旧サービスの停止日、過去の記録の保存。年度の区切りに合わせるのが基本で、逆算すると案内は前の年度の1月から2月に出すことになります。

この7段階を通すと、検討を始めてから使い始めるまで半年から1年かかります。終了の告知が出てから動き始めても間に合いますが、告知を見落としていると間に合いません。定期的に確認する担当を決めておくのが確実です。

会の連絡を、どこにまとめるかの判断

ここまでの内容を、道具の側から見直します。学校向けの連絡網が引き受けるのは縦の連絡であり、保護者会や地域の会が自分たちで抱える横の連絡は別に残ります。この横の連絡が、名簿と出欠と写真と予定を含んでいるため、担当者の時間を最も食います。

会の側に場所を持つ連絡ツールは、この横の部分を引き受けるためのものです。ラインネットのようにメールで配る形との違いは、届いたあとに現れます。メールは各家庭の受信箱に散らばって終わりますが、会の側に場所があれば、送った案内と返ってきた回答が同じところに積み上がります。届いていない相手を配信の記録から推測するのではなく、名簿の側から名前で見られるので、電話で追いかける先をその場で絞れます。メンバー以外は見られない状態を保ちながら、役員が代わっても会のものとして引き継げます。

いま使っている通信アプリのグループとの違いを項目ごとに確かめたい場合は、LINEグループとの比較に、名簿・出欠・写真・引き継ぎを横に並べた表があります。匿名で参加する形との違いはLINEオープンチャットとの比較、掲示板の形で情報を積み上げる道具との違いはBANDとの比較Facebookグループとの比較、通話を中心にした道具との違いはDiscordとの比較にまとめています。ほかの道具も含めて横に見たいときはサービス比較から入れます。

団体の種類によって、必要になる機能は変わります。地域の会は町内会での使われかた、保護者会はPTAでの使われかた、学校の単位は学校での使われかた、習い事や道場は教室での使われかた、年度の区切りがない集まりはサークルでの使われかたに、それぞれの流れを載せています。導入前によく出る質問はよくある質問、個別の事情はお問い合わせから確認できます。

判断の順序としては、まずいま使っているものが今後も使えるかを確かめることです。公式のお知らせ一覧を開き、終了、新規受付停止、運営会社の変更、料金改定の4つを探します。次に、自分たちが扱っている連絡が縦なのか横なのかを分けます。最後に、料金を年額に直して比べます。この順序を逆にすると、終わることが決まっている相手と料金を比べる時間を使うことになります。

Q1. ラインネットに専用アプリはありますか?

ありません。公式の説明では、スマートフォンや携帯電話、パソコンのメールを活用した連絡網システムとされています。届く経路はメールと、2023年11月に追加されたブラウザーの通知です。アプリを入れる必要がないため入り口は低いですが、迷惑メールの箱に入ると読まれないという弱点があります。

Q2. ラインネットの料金はいくらですか?

公式ページに掲載されている金額は、初期導入費が22,000円、月額利用料が11,000円で、登録は1,000名までです。1,001名以上は別途見積もりとされています。配布物や写真を送る機能はオプションで月額1,100円が加算されます。いずれも税込の表記です。

Q3. いま使っている連絡網が終了すると聞きました。何から動けばよいですか?

まず公式の告知で、終了日と新規受付の終了日を確認します。次に、保護者の登録は原則として引き継げないため、全世帯に再登録を案内する期間を見込みます。過去の配信内容や写真は自分たちで保存します。学校や園は年度の区切りで切り替えるのが現実的なので、期限の1年前には決定しておくのが安全です。

Q4. 学校の連絡網があれば、PTAの連絡もそれで足りますか?

足りません。学校向けの連絡網が扱うのは学校から家庭への連絡で、保護者どうしの横の連絡は範囲の外に残ります。役員間の調整、班ごとの連絡、集金や出欠の管理は別の場所で行うことになります。学校の仕組みが整っている学校ほど、保護者側の連絡が分散したままになりがちです。

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