町内会やPTAの役員会で「LINEのバンドを使えばいいのでは」という発言が出ることがあります。この言い方が混乱の始まりです。LINEとバンド(BAND)は名前が似ていて、しかも日本では実際に一時期つながっていたため、同じサービスの一部だと思っている人が少なくありません。結論を先に書くと、この2つは別の会社が運営する別のサービスです。ただし名前が似ているのには理由があり、いまでもLINEのアカウントでBANDに登録できるという接点が残っています。この記事では、名前が重なっている経緯と、集まりの連絡に使う立場から見た実際の違いを、両社の公式の記載に沿って並べます。
名前が似ている理由は、日本での出発点にある
まず経緯です。BANDの公式サービス紹介に、リリース時期と日本での旧名がはっきり書かれています。
BANDは2012年8月にリリースし、日本では最初LINE BANDとして登場しました。 出典: band.us
つまり、日本でのサービス開始時の名前が「LINE BAND」でした。その後BANDという名前に変わり、いまはLINEの名前を冠していません。検索すると「LINE BAND」という表記の古い記事やニュースが残っていて、それを見た人が「LINEのサービスのひとつだ」と受け取ってしまうわけです。役員会で説明するときは、この経緯まで含めて「昔は同じ名前だったが、いまは別のサービス」と伝えるのがいちばん誤解が少なくて済みます。
同じページには規模も書かれています。総ダウンロード数は1億件を超え、利用国数は179カ国、日本国内のリーダー数は300万人と記載されています。世界で使われているサービスで、日本にも相当の利用者がいる、という位置づけです。名前の混乱があるからといって、小さいサービスというわけではありません。
呼び方についても補足しておきます。BANDではサービス全体の名前がBANDで、その中に作る個々のグループのことも「Band」と呼びます。公式ヘルプも「個別Band」という言い方をします。「バンド」という言葉が会話の中でサービス全体とグループのどちらを指しているのか、話がずれることがあるので、役員会では「会のBandを作る」のように言葉を固定しておくほうが通じます。
運営している会社が違う
どちらもグループの連絡に使えるアプリですが、運営する会社が別です。LINEの公式サイトの表記はLY Corporationで、BANDのApp Storeでの提供元はNAVER Corp.です。会社が違うということは、利用規約もプライバシーポリシーも別、問い合わせ窓口も別、機能の追加や変更の方針も別だということです。
この点が実務で効くのは、会として説明責任を負う場面です。名簿や子どもの写真を扱う会では、「どこの会社のどのサービスに、何を預けているのか」を聞かれたときに答えられる必要があります。LINEを使っているつもりでBANDを使っていた、あるいはその逆、という状態では答えられません。導入を決めるときに、サービス名と運営会社を議事録に1行書いておくだけで、後年の役員が困らなくなります。
もうひとつの違いは、サービスの向いている方向です。LINEは1人ひとりの連絡手段として広く使われていて、そのうえにグループの機能が乗っています。BANDは最初からグループを単位にした設計です。公式のサービス紹介には、人は家族や友だち、サークル、学校、会社と複数のグループに属していて、そのグループごとに閉じた場所を作るという発想から生まれたと説明されています。どちらが優れているという話ではなく、出発点が違うということです。
LINEのアカウントでBANDに登録できるが、中身は連動しない
名前の混乱に拍車をかけているのが、実際に残っている接点です。BANDの会員登録は電話番号やメールアドレスでできますが、それ以外にLINE、Facebook、Appleのアカウントを連携する方法も用意されています。公式の紹介ページには、この連携で簡単に会員登録ができると書かれています。
大事なのはその後に続く記載です。連携しても、トーク内容や友だちリストなどは連動しないと明記されています。つまり、LINEのアカウントで入っても、LINEの友だちにBANDを使っていることが伝わったり、LINEのトークがBANDに流れ込んだりはしません。この部分を説明できると、年配の会員から出る「LINEでログインすると家族に見られるのでは」という心配に答えられます。
この連携は、とりまとめる立場からすると使い方を選べる材料になります。新しいIDとパスワードを増やさないことは、年齢の幅が広い会では最初の関門です。LINEのボタンを押すだけで登録できるなら、その関門が1つ減ります。一方で、LINEのアカウントを持っていない会員や、家族で1台の端末を共有している世帯では、電話番号かメールアドレスで登録する形になります。両方の入り方を案内文に書いておけば、どちらの会員も詰まりません。
連絡の置き場所が違う
日々の使い勝手でいちばん差が出るのが、連絡をどこに置くかです。LINEのグループはトークが基本で、やり取りは時間の流れに沿って積み上がります。加えて、公式の使い方ガイドには、新しく作ったグループではノートとアルバムの機能が使えると案内されています。ノートに残せば流れずに済む、という作りです。
BANDはグループを開いたときに最初に出るのが掲示板です。お知らせは掲示板に投稿し、そこにコメントといいねが付きます。トークは別にあり、個別のやり取りや当日の細かい連絡に使います。つまり、残すものと流すものが最初から別の場所に分かれています。大事な投稿は「お知らせに登録」すると掲示板の一番上に固定され、誰が既読で誰が未読かを確認できます。未読の人にはトークでリマインドできると公式の機能紹介に書かれています。
この違いが効くのは、確認が必要な連絡を出したときです。「読みましたか」と聞き直さずに、読んでいない人が一覧で分かる。町内会で回覧板を回していた会がBANDに移ったときに、最初に楽になるのがこの部分だという声が多く聞かれます。逆に、雑談が中心の集まりでは、流れる場所しかないほうがかえって気楽だという考え方も成り立ちます。会の性質で選び分ける話です。
投稿に添えられるものにも違いがあります。BANDの掲示板の投稿には、写真や動画、ファイル、投票、出欠確認を一緒に付けられます。投票は1つの投稿に10個まで、1つの投票に最大50項目まで設定できるとヘルプに書かれています。お弁当の希望を取る、役員会の候補日を絞る、といった作業が投稿の中で完結します。
予定と出欠の集め方が違う
行事の多い会では、ここが決定的な差になります。BANDにはカレンダーがあり、予定を登録すると変更時にメンバーへ通知が届き、自動リマインダーも使えます。出欠の回答は参加・不参加・未定のほかに項目を自由に追加できるので、「送迎できる」「弁当あり」のような会ごとの都合を選択肢にできます。
さらに、予定には参加者募集フォームやファイルを添えられ、予定に参加するメンバーだけのトークルームを自動で作れます。当日の連絡が全員に飛ばないので、参加しない人の通知が減ります。予定に紐づいたアルバムも作れるので、行事ごとに写真が整理されます。BANDの予定はGoogleカレンダーやAppleカレンダーとも連携でき、必要な予定だけを選んで同期することも、iCalでまとめて同期することもできると公式の機能紹介に書かれています。
この一連の流れが1か所で済むかどうかが、とりまとめる人の作業量を決めます。予定を出す場所、出欠を集める場所、当日の連絡をする場所、写真を置く場所が別々のサービスに散っていると、毎回そろえ直す作業が発生します。年に1回か2回の行事なら気になりませんが、年に5回、10回ある会では、その手間が積み上がります。
いま使っているものと並べて確かめたい場合は、機能単位で突き合わせた資料が役に立ちます。トークが中心の選択肢との違いはLINEグループとの比較に、BANDそのものとの違いはBANDとの比較に、掲示板・出欠・アルバム・容量の観点で整理されています。
写真の置き場所と、残る期間が違う
写真は会の記録です。ここが消えると、後の年の役員が困ります。BANDのアルバムは、メンバー誰でもアップロードでき、写真は1回で最大100枚、動画は10本まで一気に追加できます。原本画質でのアップロードにも対応していて、原本画質で見られる期間は14日間という条件が付いています。
保存の決まりは条件が細かいので、入れる前に確認しておく価値があります。ヘルプの記載を整理すると、写真と3分以下の動画は保存容量を占めていなければ永久保管、3分を超える動画や一般ファイルは容量の範囲内で永久保管です。10MB以上の大容量ファイルとライブ配信の動画は、リーダーが選んだ「30日保存」か「Bandストレージに保存」に従います。ストレージを選ぶと容量の範囲で無制限に保存できますが、容量がいっぱいになると古い順に添付が削除されることがあると書かれています。追加の容量はアプリ内で有料購入でき、期限が切れると追加分のファイルは一定期間後に削除され、猶予期間は設けていないとも明記されています。
リーダー側の権限もあります。投稿や写真・動画の「保存許可」をオフにできるので、閲覧はできても端末への保存はできない状態を作れます。卒業アルバムのような写真を扱う年は、この設定を使う選択もできます。イベントや年度別にアルバムを分けて名前を付けられるので、年度をまたいだ記録の置き方もできます。
どちらのサービスを使う場合でも、大事な記録は端末やパソコンに落として別に持っておくのが確実です。公式ヘルプ自身が、重要な添付ファイルは端末またはPCにダウンロードして別途保管するよう勧めています。
誰が入れるか、誰が見られるかが違う
名簿や子どもの写真を扱う会では、ここが最初の判断材料になります。BANDにはグループの公開タイプの設定があり、「秘密」にすると招待を受けたメンバーだけが参加でき、グループの内容も外部に公開されないと明記されています。加えて参加条件を設定でき、性別・年齢・電話番号認証済みの人だけが参加できるようにする設定や、参加申請を先に受け付けて承認されたメンバーだけが参加できる設定があります。
もうひとつ実務で大きいのが、メンバーが連絡先を交換せずに参加できる点です。電話番号を知らないまま同じグループに入れるので、名簿を配らずに連絡網が作れます。「電話番号が全員に見えるのが嫌だ」という声は毎年どこかの会で出ますが、その心配は起きない作りです。情報保護についてはSOC2、SOC3、ISO/IEC27001を取得していると公式に記載されています。
権限も細かく分けられます。リーダーはサブリーダーを追加でき、1つのグループにつき最大50人まで指定できます。投稿・コメント・トークルーム作成の権限を個別に制限できるので、「お知らせはリーダーだけが投稿する」という形にできます。役割別の小グループを作ってタグ付けすれば、班ごと、学年ごとに対象を絞って伝えられます。コメントを公開と非公開から選べる設定もあり、他の人に見られたくない相談を書ける余地が残ります。
連絡先を交換せずに人を集める形を検討しているなら、別の選択肢もあります。参加のハードルを下げる代わりに管理の考え方が変わる仕組みについてはLINEオープンチャットとの比較に整理されています。なお、そのサービスの公式ガイドラインには、365日24時間トークや投稿内容のモニタリングを行っていること、利用規約やガイドラインに違反した場合はトークルームや投稿の削除および利用停止の措置を行う場合があることが書かれています。会の連絡に使うなら、この前提も含めて判断する必要があります。
無料で使える範囲と、お金がかかる部分
会費から毎月の利用料を出せるかどうかは、小さな会にとって重い条件です。BANDは基本機能が無料で、スマートフォン、タブレット、PCのすべてで無料で使えると公式に明記されています。有料なのは3つだけで、投稿やコメント、トークで使えるスタンプ、運営中のBandの保存容量の追加、そして広告を非表示にするAD FREEです。どれも使わなくても運営は成り立ちます。
押さえておきたいのは、この3つがすべてアプリ内決済でしか買えない点です。ヘルプには、PCのWeb版からは購入できないと明記されています。事務作業をパソコンでやっている役員が容量を買い足そうとしても、スマートフォンのアプリに移る必要があります。
広告については、一部のエリアに表示されると説明されています。18歳未満のユーザーには広告が表示されないという記載もあります。会員に「広告が出るアプリを勧めたのか」と言われないよう、無料で使う代わりに一部に広告が出ることを最初の案内に書いておくのが実務的な備えです。収益の仕組みも公開されていて、コンテンツ販売と広告の2つの事業モデルで収益化していること、個人情報を収益目的で使用せず、本人の同意なしに第三者と共有・販売することはないとヘルプに書かれています。
会員の年齢についても違いがあります。BANDでは13歳未満は通常のアカウントを作れません。代わりに「BAND for Kids」という別のアプリが用意されていて、そちらではBandの作成や公開Bandの検索、位置情報の共有、有料サービスの利用ができない作りになっています。広告も表示されず、今後追加する予定もないと書かれています。小学生の本人にアカウントを持たせる形を考えている会は、この違いを先に確認しておく必要があります。
話し合いの場としての使い勝手も違う
連絡を配るだけでなく、その場で相談をまとめたい会もあります。総会の議案を事前に詰める、役員会の日程を決める、行事の内容を相談する。こうした場面での作りにも違いがあります。
BANDの投稿には投票を付けられます。1つの投稿に投票を10個まで、1つの投票に最大50項目まで設定でき、タイトルや項目は200文字まで入れられるとヘルプに書かれています。候補日を10個並べて一斉に聞く、といった使い方ができます。ワンタッチで投票でき結果も一目で分かると公式の機能紹介にあるので、集計の手間はかかりません。アンケートやクイズも投稿ごとに10個まで付けられ、1つに最大50問まで登録できます。会員向けのアンケートを別のサービスで作らずに済む、という意味では作業が減ります。
音声・ビデオ通話も相談の場になります。同じグループのメンバーであれば電話番号を知らなくても無料で通話でき、ビデオ通話は最大200人まで参加できます。PCからのビデオ通話では画面共有ができるので、会計報告の表や行事の計画表を見せながら話せます。別の会議サービスのアカウントを全員に作ってもらう必要がないため、IDを増やさずに済みます。バーチャル背景も設定でき、自宅から参加するときに部屋が映る心配を減らせます。
ライブ配信もあります。特別な機材なしにスマートフォン1台で始められ、視聴人数に制限がなく、グループのメンバーだけが見られる作りです。配信中はコメントでやり取りでき、大事な連絡はコメントをピン留めして上部に固定できます。配信後に動画を掲示板へ共有したり端末に保存したりできるので、当日来られなかった会員が後から見られます。総会の様子を会員に見せたい会や、教室のオンライン授業に使う場合は、この機能の有無が判断材料になります。
通知の作りが違う
道具が続かなくなる理由の多くは、機能不足ではなく通知の多さです。ここは両方に共通する悩みですが、絞り方の作りが違います。
BANDには通知を細かく調整する設定があります。Band別の設定で、投稿・コメント・日程・ライブ配信のどれを受け取るかを選べます。投稿通知では「リーダー・小グループの投稿」を選べるので、リーダーやサブリーダー、あるいは特定の小グループからの投稿だけ通知を受ける形にできます。全員の雑談は通知しないが、役員のお知らせは通知する、という分け方ができるということです。リーダーからの広告通知だけをオフにする設定も別に用意されています。
とりまとめる立場からすると、この設定を会員に説明できるかどうかが分かれ目になります。「通知が多い」という苦情に「設定で絞れます」と即答できれば、その会員は残ります。答えられないとアプリを消されます。招待時の案内文に、通知を絞る手順を3行だけ添えておく。これだけで問い合わせが減ります。
もうひとつの対策は、置き場所を分ける運用です。確認が必要なお知らせは掲示板に投稿してお知らせに登録し、雑談はトークに寄せる。掲示板は既読と未読を確認できるので、確認が必要な連絡だけを掲示板に置いておけば、誰に電話すればよいかがすぐ分かります。逆に雑談も掲示板に流すと、既読の管理が意味を持たなくなります。
パソコンから使えるかどうか
事務を担当する役員には、パソコンから使えるかどうかが重要です。BANDはブラウザでband.usを開く形と、パソコン用のデスクトップアプリを入れる形の2通りで使えます。ヘルプには、アプリを入れずにPCもしくはモバイルのウェブで利用できること、ウェブ版でも投稿やトーク、カレンダーを確認できることが書かれています。ログインは携帯電話番号、メールアドレス、Google、Facebookのいずれかで、スマートフォンと同じアカウント情報で入れます。
長い案内文を打つ作業、出欠の一覧を確認する作業、写真を整理する作業は、キーボードと広い画面があるほうが速く終わります。ただし写真をパソコンに一括保存する場合は、一度に最大100枚までという上限があり、動画とGIFは写真と同時に保存できません。スマートフォンのアプリなら100枚以上を一度に保存できると書かれているので、量が多いときは逆にスマートフォンのほうが速い、という逆転が起きます。
学校のパソコンを使うPTAや部活では、もうひとつ確認事項があります。デスクトップ版にログインできない場合の原因として、ヘルプはネットワーク環境を挙げています。会社や学校など専用のネットワーク環境では、ネットワーク管理者に「*.band.us ドメイン」が許可されているかを確認するよう案内されています。パスワードを疑って何度も入れ直す前に、情報担当の先生に確認したほうが早く解決します。
人を入れるときの手順が違う
会員を入れる作業は年に1回か2回しかありませんが、そのたびに時間を取られます。LINEのグループには「友だちをグループに自動で追加」という設定があり、公式の使い方ガイドに動きが説明されています。オンにすると招待した友だちは自動的に参加し、オフにすると招待メッセージが届いて参加か拒否を選ぶ形になります。注意点として、オフで作成したグループを後からオンにすることはできないと明記されています。また、参加を拒否されても作成者には通知されず、「招待中」の友だちとして表示されると書かれています。
この仕様は、とりまとめる立場からすると実務上の落とし穴になります。50世帯に招待を出して30世帯しか入っていないとき、残りの20世帯が「拒否した」のか「まだ気づいていない」のかが画面からは分かりません。電話をかけて1軒ずつ確かめることになります。
BANDでは参加申請を受け付ける形にできるので、誰が申請してきたかが記録に残ります。ヘルプには、招待されたのに加入できない場合は加入制限や設定を確認する手順が案内されています。参加していない人が誰なのかを追える形かどうかは、人数が多い会では作業量に直結します。
どちらを使う場合でも、案内の出し方で差が出ます。招待を出す前に、抜け方まで書いた案内文を1枚作っておく。参加したくない人には紙で続ける道を残す。この2つを決めておけば、入会の手続きで揉めることは減ります。
抜けるときと、役員が代わるときの違い
続くかどうかを決めるのは引き継ぎです。BANDのリーダー権限は、リーダー本人がリーダー委任のメニューから活動中のメンバーに委任します。ヘルプには、サブリーダーであってもリーダーの委任はできないと明記されています。リーダーが長期間訪問していない場合はメンバー間の投票で新しいリーダーを選出できる仕組みもありますが、これは非常口です。役員が毎年替わる会では、任期の終わりに委任する手順を引き継ぎ書に1行入れておく必要があります。
抜けるときの操作も分かれています。個別のBandから退会するのは、そのBandの設定から「このBandを退会」です。退会後は自分の投稿を消せなくなるため、消したいものがあるなら退会前に削除する必要があるとヘルプに書かれています。Band自体をたたむ場合は、リーダー以外のメンバーがいなければ即時に削除でき、メンバーが1人以上いる場合は強制退会させるか「Band削除予約」を使います。削除予約では7日間の保留期間を置いたのち、全メンバーが自動退会となりBandが削除されます。退会や削除の後に内容を復旧することはできないと明記されています。
LINEのグループでメンバーを外す場合は、公式の使い方ガイドに手順が書かれています。トーク画面の右上のメニューからメンバーを開き、退会させたいメンバーを左にスワイプして削除をタップする形です。どちらのサービスでも、外す操作そのものは難しくありません。難しいのは、外したことを本人にどう伝えるかという運営の側です。
どちらを選ぶかの決め方
判断の軸は3つに絞れます。第一に、いま会員が既に持っているものかどうか。全員が持っているものから始めれば、入会の手間はほぼゼロです。年齢の幅が広い会では、この条件が他のすべてより重く効きます。第二に、残すものと流すものを分けられるかどうか。会則、行事の記録、写真といった残すものが流れてしまう作りだと、数年後に探せなくなります。第三に、役員が代わるときに1回の操作で渡せるかどうか。ここが決まらないと、2年目か3年目に止まります。
この3つを自分の会に当てはめると、答えはひとつに決まらないことが多いです。全員が既に持っているものを日々の連絡に使い、残すものだけ別の場所に置く、という併用の形を採っている会も珍しくありません。どちらか一方に決めなければならない、という前提を外すだけで選択肢が広がります。
会の種類による向き不向きもあります。町内会は世帯単位で名簿を持ち、年齢の幅が広いので、紙と併走する期間をどう設計するかが要点になります。その形は町内会での使われかたで確かめられます。PTAは役員が毎年入れ替わるため、引き継ぎの形がそのまま選定条件になります。学年と委員会の二重の区分をどう作るかはPTAでの使われかたに整理されています。サークルは出欠の回答率が活動を左右するので、出欠の集め方から考えるサークルでの使われかたが参考になります。
最後に、どちらを選んでも変わらない確認事項があります。見える範囲です。招待した人だけが入れてメンバー以外は見られない状態になっているか、参加は承認制になっているか、写真の扱いを会として決めてあるか。この3点は道具が変わっても同じ形で残ります。会員から実際に出る質問とその答え方はよくある質問に並べてあるので、案内文を作る前に一度確かめておくと、役員会での説明が短く済みます。
Q1. LINEとバンド(BAND)は同じ会社のサービスですか?
別の会社のサービスです。LINEの公式サイトの表記はLY Corporation、BANDのApp Storeでの提供元はNAVER Corp.です。名前が似ているのは、BANDが日本で最初「LINE BAND」として登場したためです。BANDの公式サービス紹介に、2012年8月にリリースし日本では最初LINE BANDとして登場したと書かれています。
Q2. LINEのアカウントでBANDに登録できますか?
できます。BANDの会員登録は電話番号やメールアドレスのほか、LINE、Facebook、Appleのアカウント連携でも可能だと公式に書かれています。ただし連携してもトーク内容や友だちリストは連動しません。LINEの友だちに知られたり、LINEのトークがBANDに流れ込んだりすることはない作りです。
Q3. 連絡の置き場所はどう違いますか?
LINEのグループはトークが基本で、公式ガイドではノートとアルバムに残す形が案内されています。BANDはグループを開くと最初に掲示板が出て、お知らせは掲示板、個別の連絡はトークと場所が分かれています。BANDの掲示板は投稿をお知らせに登録して上部に固定でき、既読と未読のメンバーを確認できます。
Q4. 役員が代わるときの引き継ぎで注意することは何ですか?
BANDのリーダー権限は、リーダー本人がリーダー委任のメニューから活動中のメンバーへ委任します。サブリーダーはリーダーの委任ができないと明記されているため、前任者が操作しないと権限が残ります。総会の直後に委任を済ませる手順を引き継ぎ書に入れておくのが確実です。サブリーダーを複数置いておけば、投稿やメンバー管理は止まりません。
