出欠とアンケート

匿名のアンケートを無料で作成|本音が返る条件

2026年9月27日 ・ Tsudoo編集部

「匿名 アンケート 作成 無料」で探している人が本当に知りたいのは、無料の道具の名前ではありません。その無料の範囲がどこまでで、匿名がどこで壊れるかです。無料で作れると書かれていても、回答が一定数を超えると結果が見えなくなる、書き出しができない、ログインを求められて匿名でなくなる、といった条件が付いています。この記事では、無料プランの制限が出る3か所、Googleフォームで匿名にするときの設定、無料と書かれていても匿名にならない場合、少人数の集まりで設問から個人が割れる形、そして途中で有料に移るかどうかの分かれ目を順に並べます。町内会、PTA、部活、教室のように、集める側と答える側が顔見知りの場を想定しています。

無料で作る前に、無料の範囲がどこまでかを確かめる

アンケートを作る道具は増えました。手順を検索すれば数分で1本できます。それでも、とりまとめる立場の人が後で困るのは、作り終えたあとです。回答が集まってから制限に当たります。

無料と書かれているものには、大きく3つの形があります。1つ目は、機能に上限を付けて無料にしている形です。質問の数や見られる回答の件数に線が引かれています。2つ目は、期間を限って無料にしている形です。試用の期間が終わると使えなくなります。3つ目は、制限をほぼ付けずに無料で提供している形です。大きな会社が別の目的で提供しているものが、この形に当たります。

見分け方は簡単です。料金のページを開いて、無料の列に何が書かれているかを読みます。書かれていない機能は使えません。無料の列に空欄や横線が並んでいる行は、有料でないと使えない機能です。紹介の記事を読んで選ぶと、この列を見ないまま選ぶことになります。紹介の記事は書かれた時点の条件で止まっているので、料金は必ず提供元のページで確かめてください。

もう1つ、無料であることと匿名であることは別です。この2つを一緒に考えると判断を誤ります。無料の道具でも、設定によって回答者の情報が記録されます。有料の道具でも、設定を変えれば匿名で集められます。無料かどうかは費用の話で、匿名かどうかは設定と設問の話です。順に別々に確かめてください。

順番としては、匿名の条件を先に決めるほうが早く進みます。何を記録しないかを決め、それを満たせる道具の中から無料で足りるものを選ぶ。逆にすると、無料の道具を選んでから匿名にできないことに気づき、選び直しになります。

集まりのアンケートでは、集める件数がそもそも少ないという点も効いてきます。50世帯の町内会なら、回答は多くて50件です。この規模なら、無料の範囲で足りる場合がほとんどです。企業向けに書かれた比較の記事を読むと機能が足りないように見えますが、必要な機能は規模で変わります。

無料プランの制限は、回答数と質問数と書き出しの3か所に出る

制限が出る場所は、道具が違っても似ています。回答の件数、質問の数、集めた回答の書き出しの3か所です。実際の料金のページで確かめてみます。

マクロミルが提供しているQuestantは、無料プランを用意しています。提供する側は、初めて使う人でも作れることを前面に出しています。

「Questant(クエスタント)」は、年間30,000件を超える調査実績があるマクロミルのノウハウがつまったセルフアンケートツール。初心者でもまるで画面と会話をするように、かんたん、直感的に無料でWebアンケート作成ができます。 出典: questant.jp

料金のページで無料プランの列を確かめると、アンケートの作成数に制限はありません。1本のアンケートに入れられる質問の数は10問まで、画面で確かめられる回答の件数は100件までです。回答の結果をデータとして書き出す機能は、無料プランには含まれていません。有料に移ると、質問の数は無制限になり、通常プランは年額50,000円(税別)です。この条件はquestant.jpの料金のページで確かめられます。

フォームを作る道具として使われているformrunも、無料のプランがあります。こちらは回答の件数の数え方が違います。無料のプランは月ごとの回答が1つのフォームあたり30件まで、作れるフォームは1個、扱う人数は1人までです。データの書き出しは、さらに上のプランからになります。有料の最初の段は、年間の契約で月額2,980円(税抜)です。

この2つを並べると、制限の付け方の違いが見えます。片方は1本のアンケートに入る質問の数と、画面で見られる件数に線を引いています。もう片方は月ごとの回答の件数と、作れるフォームの数に線を引いています。

集まりのアンケートに当てはめると、判断が出ます。町内会で年に2回、10問程度のアンケートを取り、回答が50件なら、前者の無料の範囲で収まります。教室で毎月アンケートを取り、回答が月に40件を超えるなら、後者の無料の範囲では足りません。自分の会が年に何回、何問、何件集めるかを先に数えてください。数えれば、どの無料が足りるかが決まります。

Googleフォームで無料のまま匿名にするときの設定

制限をほとんど気にせず使えるのが、Googleが提供しているフォームです。Googleのアカウントがあれば費用はかかりません。集まりのアンケートでいちばん使われているのもこの形です。

匿名で集めるために確かめる設定は3つあります。

1つ目は、メールアドレスを集める設定です。フォームを開いて上部の設定から回答の欄を開くと、メールアドレスを集める項目があります。ここが有効になっていると、回答と一緒にアドレスが記録されます。匿名で集めるなら無効にしてください。

2つ目は、回答を1回に制限する設定です。ここが誤解されやすいところです。この設定を有効にすると、回答者はGoogleのアカウントへのログインを求められます。ログインを求められると、答える人は名前を把握されていると考えます。実際の扱いは、ヘルプに明記されています。

ヒント: フォームにアクセスして入力するには、Google アカウントにログインする必要があります。ユーザー名が記録されるのは、設定で [回答] をオンにしてメールアドレスを収集する場合のみです。 出典: support.google.com

つまり、1回に制限しつつメールアドレスを集めない組み合わせは成立します。ただし、成立していることと、答える人がそう思えることは別です。ログインの画面が出た時点で疑われるのは避けられません。冒頭に「重複を防ぐためのログインで、お名前とメールアドレスは記録されません」と書き添えてください。

3つ目は、結果の概要を表示する設定です。有効にすると、答えた人が集計を見られます。便利な反面、自由に書いてもらった内容もそのまま全員に見えます。少人数の会では、文の書き方で誰か分かります。結果を共有したいなら、自由記述は共有の対象から外し、こちらで要約して伝える形にしてください。

この3つを確かめれば、費用をかけずに匿名で集められます。回答の件数にも実用上の制限がありません。集まりの規模なら、これで足りる場合がほとんどです。

配るときの機能も確かめておいてください。公開したあとにリンクを短くする指定ができるので、紙の案内に載せるときは短いものを使います。長いままでは、手で打ち込む人が間違えます。加えて、フォームへのアクセスに有効期限を付けることもできます。締め切りの日を期限に設定しておけば、締め切り後に届く回答の扱いで迷いません。締め切りを過ぎてから開いた人には、フォームが開けない状態になります。

もう1つ、フォームに答えられる人の範囲も指定できます。リンクを知っている人に開くのか、特定の相手だけに開くのか。会の中だけで集めたいなら、リンクを転送されても外の人が答えられないよう、範囲を絞るほうが集計が濁りません。ただし範囲を絞ると、答える側にログインが必要になる場合があります。匿名を重く見るなら、範囲を広めにしてリンクの配り方で絞るという判断もあります。

「無料」と書かれていても、匿名にならない場合

無料の道具を探していると、匿名で集められない形に当たることがあります。配る前に気づけるよう、起きやすい形を挙げます。

第一に、答える側にアカウントの登録を求める形です。回答するために登録が必要な道具では、答えた人が誰かが道具の側に記録されます。集める側の画面に名前が出ないとしても、記録はされています。答える人に「登録は要りません」と言い切れるかどうかを、配る前に確かめてください。

第二に、回答の記録に接続元の情報が残る形です。多くの道具は、同じ人が繰り返し答えるのを防ぐために接続元の情報を記録します。集める側の画面に出ない場合も、記録として残ります。少人数の会では、これが直接個人に結びつくことはほとんどありませんが、「一切記録されません」と書くのは避けてください。書けるのは「お名前とご連絡先は記録されません」までです。

第三に、フォームを自分の会のページに埋め込んだ場合です。埋め込んだ先のページに訪問の計測が入っていると、回答した時刻とページの訪問の記録が突き合わせられる形になります。匿名で集めるなら、埋め込まずに単独のリンクで配るほうがはっきりします。

第四に、回答のあとに自動で返信する設定です。返信を送るにはアドレスが必要なので、この設定を使うと匿名になりません。「送信しました」の確認だけで済むなら、自動の返信は切ってください。

第五に、無料の範囲を超えたときの挙動です。回答の件数が上限に達したあと、新しい回答を受け付けなくなる道具と、受け付けるが見られなくなる道具があります。後者は気づきにくく、締め切ったあとで「答えたのに反映されていない」という話になります。上限に近い件数を集める予定なら、上限に達したときにどうなるかを先に確かめてください。

少人数の集まりでは、設定より設問で匿名が壊れる

設定を整えても、設問の作りで個人が割れます。30人の会では、企業の調査とは事情が違います。起きやすい形を5つ挙げます。

第一に、属性を細かく聞く設問です。年代と性別と所属する班と加入した年数をそれぞれ選んでもらうと、4つの組み合わせでほぼ1人に絞られます。属性を聞くなら1つに絞ってください。分けて見たい軸が2つあるなら、アンケートを2回に分けるほうが匿名は守れます。

第二に、選択肢が細かすぎる設問です。参加できる曜日を7つの選択肢で聞くと、平日の昼だけ選べる人は限られます。平日の昼、平日の夜、土日の3つにまとめると、候補が広がって特定されにくくなります。

第三に、自由に書いてもらう欄をそのまま全員に見せることです。句読点の打ち方、漢字を開くかどうか、敬語の使い方。顔見知りの会では、書き方の癖で誰か分かります。共有するなら要約に直してください。

第四に、回答が少ないまま集計を出すことです。3件しか集まっていないのに割合を出すと、答えた人の顔が浮かびます。回答が10件に届かない設問は、数字を出さずに「意見が分かれました」とだけ伝える。この線を先に決めておけば、集めたあとで迷いません。

第五に、ファイルの添付を求めることです。添付を受け取る設問は、多くの道具でログインが前提になります。添付された内容から個人が分かることもあります。匿名で集めるなら、添付は求めないほうがはっきりします。

設定の話と設問の話を分けて考えてください。無料の道具を選ぶ判断は設定の話で、本音が集まるかどうかは設問の話です。費用をかけずに匿名にできても、設問の作りが粗ければ、返ってくるのは当たりさわりのない答えだけになります。

設問を10問に収める、優先順位の付け方

無料の範囲で質問の数に線が引かれている道具を使うなら、設問を絞る作業が要ります。絞ることは制約ではなく、回答率を上げる作業でもあります。設問が多いアンケートは、途中で閉じられます。

絞り方の手順は3段です。

第1段は、聞きたいことを全部書き出すことです。この段階では数を気にしません。役員の負担、会費の使い道、行事の日程、当番の割り振り、連絡の手段、次回の希望。思いつく限り並べます。

第2段は、それぞれに「聞いた結果で何を決めるのか」を1行で書き添えることです。書けない設問は落とします。集める側が決めるつもりのないことを聞くと、答えた側は決まらないことに気づいて次から答えません。15問並べると、決めることが書けるのは半分程度に減ります。

第3段は、残ったものを必須と任意に分けることです。判断に直結する設問だけを必須にします。全部を必須にすると、答えたくない設問が1つあるだけで送信されません。匿名のアンケートでは、答えたくない設問こそ本音が隠れているので、任意にしておいて空欄のまま送れる形にしてください。

10問に収めるときの配分も挙げておきます。属性を聞くのは1問まで。選択式を6問から7問。自由に書いてもらう欄を1問から2問。この配分にすると、集計が読みやすく、個人も割れにくくなります。属性を2問以上聞きたくなったら、聞く目的に戻ってください。分けて見る必要が本当にあるかを確かめると、たいてい1問で足ります。

所要時間も設問の数から見積もれます。選択式は1問あたり10秒ほど、自由に書いてもらう欄は1問あたり1分ほどかかります。10問の構成なら3分前後です。案内に「3分ほどで終わります」と書けるかどうかで、開いてもらえる率が変わります。書けない構成なら、設問を削ってください。

締め切りと督促を、匿名のまま成立させる

匿名にすると、誰が答えていないかが分かりません。回収率を気にする立場としては、ここが最も困るところです。手立てはあります。

1つ目は、締め切りを2段にする形です。最初の締め切りを案内に書き、その前日に全体へ一度だけ声をかけます。「まだお答えでない方はぜひお願いします」。個別に言えないので、全体に1回だけ。何度も流すと、すでに答えた人に負担をかけます。

2つ目は、回答の件数だけを共有する形です。「現在18件のご回答をいただいています」。誰が答えたかは出さず、件数だけを出します。答えていない人は自分が含まれていないことが分かり、答えた人は数が増えていくのを見られます。これだけで回収率が上がります。

3つ目は、内容と提出の記録を切り離す形です。アンケートの本体は匿名にしたうえで、別に「提出しました」と名前だけ申告してもらう一覧を用意します。手間は増えますが、内容を匿名に保ったまま、誰が未提出かを追えます。全戸から確実に集めたい議決の前段では、この形が使えます。

4つ目は、期間を短くする形です。2週間の期間を取ると、後回しにされて忘れられます。5日程度に区切ったほうが集まります。短い期間で足りない場合は、期間を延ばすのではなく、配る手段を増やしてください。

紙で集める分を併用する会もあります。画面の操作が苦手な会員を外さないための手立てです。この場合、紙は誰が出したか分かってしまうため、回収する箱を用意して名前を書かない形にします。集計は手で足すことになりますが、2割ほどが紙を選ぶ会は珍しくないので、最初から両方を用意しておくほうが回収率は上がります。

締め切りを過ぎた回答の扱いも決めておいてください。締め切り後に届いた分を集計に入れるのか、入れないのか。入れないと決めるなら、案内にそう書きます。書かずに外すと、答えたのに反映されないという話になります。

集めた回答を書き出せるかを、配る前に確かめる

無料の範囲でつまずく場所として、書き出しは見落とされがちです。集め終わったあとに気づくと、手で写すことになります。

書き出しが要る場面は3つあります。1つ目は、役員会に紙で配る資料を作るとき。2つ目は、前回のアンケートと並べて比べるとき。3つ目は、担当が代わるときに記録を渡すときです。この3つのどれかが予定にあるなら、無料の範囲で書き出せるかを先に確かめてください。

前述の2つの道具では、扱いが分かれます。Questantの無料プランには、結果のデータを書き出す機能が含まれていません。formrunでは、書き出しは無料のプランより上の段からになります。一方、Googleのフォームは、回答を表計算のシートに保存する形が無料で使えます。書き出しを重く見るなら、この点だけで判断が付きます。

書き出せない道具を無料で使う場合の逃げ道もあります。画面の集計を画像として保存する、印刷して残す、手で要約を書き写す。10問のアンケートなら、要約を写す作業は30分ほどで終わります。毎回続けるのは負担ですが、年に1回なら成り立ちます。

保存する場所も決めてください。書き出したファイルが担当者の個人のアカウントの中だけにあると、担当が代わった時点で誰も開けなくなります。会として共有できる場所に保存し、開ける人を役職で決めておく形にしてください。

もう1つ、いつ削除するかも決めます。匿名のアンケートでも、自由に書かれた内容には個人の事情が入ります。議題にして結論が出たら、生の回答は削除する。「役員会で議題にしてから3か月後に削除します」とアンケートの冒頭に書き添えておけば、答える側の安心にもつながります。

無料で続けるか、途中で有料に移るかの分かれ目

無料で始めて、続けるうちに足りなくなることがあります。移る判断の目安を3つ挙げます。

1つ目は、回数です。年に1回か2回なら、無料の範囲で足ります。毎月取るようになると、回答の件数が月ごとの上限に当たります。月ごとの上限がある道具では、30件を超えた時点で足りません。

2つ目は、比べる必要が出たかどうかです。前回と今回を並べて比べたくなったら、書き出しが必要になります。書き出しが有料の段にある道具では、ここが分かれ目です。

3つ目は、扱う人が増えたかどうかです。1人で集めて1人で集計している間は無料で足ります。役員が複数で分担するようになると、扱う人数の制限に当たります。無料のプランで1人までとされている道具では、2人目からは有料です。

移るかどうかを決めるとき、費用だけで比べないでください。年額50,000円(税別)の道具と、月額2,980円(税抜)の道具では、年に払う額が近くなります。比べるべきは、自分の会が使う機能が無料の範囲に入るかどうかです。

もう1つ、道具を増やさない判断もあります。アンケートのために新しい道具を契約すると、IDとパスワードが1つ増えます。年配の会員がいる会では、これが最初の関門になります。すでに使っている連絡の仕組みの中でアンケートが取れるなら、道具を増やさずに済みます。費用が同じなら、増やさないほうが引き継ぎは軽くなります。

判断を先に延ばす手もあります。無料の範囲で1回取ってみて、何件集まり、何問必要で、書き出しが要ったかを記録する。2回目の前にその記録を見て決める。1回目から完璧な道具を選ぼうとすると、選ぶだけで数週間かかります。

有料に移るときの手順も先に考えておいてください。過去の回答を新しい道具へ引き継げるかどうかは、道具によって変わります。引き継げないなら、移る前に書き出せる形で保存しておく必要があります。無料のうちに書き出せない道具を使っていると、ここで過去の記録が途切れます。年に2回しか取らない会でも、5年分が積もれば比べる価値のある記録になります。途切れると、その価値ごと消えます。

会計の扱いも1点あります。会費で運営している会では、道具の費用を予算に立てる必要があります。年度の途中で有料に移ると、次の総会まで承認を待つことになりがちです。移る見込みがあるなら、年度の初めに予備費として立てておいてください。立てずに始めて、担当が自分で払っている会があります。担当が代わった時点で、その支払いが止まります。

集めた声を、どこに残すかで次の回答率が変わる

匿名で集めた声は、扱う場所を選びます。ここを決めておかないと、せっかく集めた意見が翌月には見つからなくなります。

多くの会は、集計の結果をトークのグループに投稿しています。手軽な反面、翌日の連絡で上へ流れます。3か月後の役員会で「前のアンケートで何が多かったか」を確かめようとすると、遡って探すことになります。掲示板のように1件ずつ残り、大事なものを上に固定できる形なら、この探す作業が消えます。項目ごとの違いはLINEグループとの比較にまとめられていて、連絡の残り方、参加の管理、役員が代わったときの引き継ぎを並べて確かめられます。

見える範囲も判断に入れてください。匿名で集めた意見の要約は、会の中だけで扱うものです。誰でも入れる場に投稿すると、意図せず外に出ます。参加の形を、誰でも入れる、申し込みを承認して入れる、招かれた人だけ、の3つから選べる形なら、要約を伝える場の範囲もその枠で決まります。メンバー以外は見られない状態が保てるなら、自由に書かれた内容の要約も落ち着いて扱えます。参加の形をどう絞れるかはLINEオープンチャットとの比較で整理されています。

そして、アンケートを取ること自体が連絡の仕組みの中で完結するかどうかも効いてきます。別の道具でアンケートを作ると、リンクを連絡に貼り、回答を別の画面で見て、集計を連絡に戻すという3往復になります。出欠や意見を集める機能が連絡の仕組みに含まれていれば、この往復が消えます。無料の範囲を数える作業も要りません。町内会での使われかたとPTAでの使われかたには、お知らせが上に固定された状態、予定、写真が同じ場所に並んだ画面が見本として用意されているので、回答を集める場と記録が残る場が同じであるとどう見えるかを確かめられます。

役員が入れ替わる会では、引き継ぎが最後の判断材料になります。前回のアンケートの設問と、集まった件数と、そこから決めたこと。この3つが前の担当の個人のアカウントの中にしか無いと、次の担当は一から設問を作ります。同じ質問を1年おきに繰り返される会員の側は、答える気を失います。記録が会の側に残る形にしておけば、前回の結果を踏まえた設問が作れます。切り替えるときにつまずきやすい点はよくある質問に整理されています。

最後に、無料という条件についてもう一度言い直しておきます。費用をかけずに匿名のアンケートを作ることは、いまはどの道具でもできます。差が出るのは、集めた件数が上限に触れるか、書き出しが要るか、担当が代わったときに記録が残るかです。この3つを先に数えてから道具を選んでください。数えるのに15分もかかりません。選び直す手間は、それよりずっと大きくなります。

Q1. 匿名のアンケートは本当に無料で作成できますか?

できます。Googleのフォームはアカウントがあれば費用がかからず、回答の件数にも実用上の制限がありません。Questantも無料プランがあり、1本あたり質問10問まで、画面で確かめられる回答は100件までです。formrunの無料プランは月ごとの回答が1つのフォームあたり30件までです。会の規模で足りるかを先に数えてください。

Q2. 無料プランでは何が使えなくなりますか?

制限は回答の件数、質問の数、集めた回答の書き出しの3か所に出ます。Questantの無料プランには結果のデータを書き出す機能が含まれておらず、有料の通常プランは年額50,000円(税別)です。formrunでは書き出しは上の段からで、有料の最初の段は年間契約で月額2,980円(税抜)です。書き出しが要るなら、配る前に確かめてください。

Q3. Googleフォームで回答を1回に制限すると匿名でなくなりますか?

なりません。この設定を有効にするとGoogleアカウントへのログインは求められますが、ユーザー名が記録されるのはメールアドレスを集める設定を有効にしたときだけです。ただしログインの画面が出ると疑われるため、冒頭に「重複を防ぐためのログインで、お名前とメールアドレスは記録されません」と書き添えてください。

Q4. 少人数の会で匿名にする意味はありますか?

あります。ただし設問の作りに注意が要ります。年代と所属する班を同時に聞くと組み合わせで個人が絞られるため、属性を聞くなら1つに絞ります。自由に書かれた内容は書き方の癖で誰か分かることがあるので、共有するときは要約に直します。回答が10件に届かない設問は、数字を出さずに傾向だけ伝える形が安全です。

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