習い事のチラシを作って配っても、問い合わせが1件も来ないことは珍しくありません。デザインが悪いからだと考えて作り直しても、同じ結果になります。読まれないチラシと読まれるチラシの差は、絵の上手さではなく、載せている項目と、それを並べる順番と、書いてある言葉の選び方にあります。この記事では、チラシを見る親が何をどの順番で確かめているかを整理したうえで、載せる項目の決め方、無料のテンプレートを使う場合の判断、印刷の枚数と費用の目安、配る場所とタイミング、そして問い合わせを受けたあとに連絡が散らばらない形までを順に書きます。
チラシが読まれない3つの原因
チラシを配っても反応が無いとき、原因はほぼ次の3つに絞られます。デザインの問題ではありません。
1つめ、誰に向けたものか分からない。 「音楽教室 生徒募集」とだけ書いてあるチラシは、誰の目にも留まりません。読む側は自分の子どもに関係があるかを一瞬で判断するので、対象が絞られていないチラシは、関係が無いものとして扱われます。「3歳から始めるピアノ」「小学生の初心者向け書道」のように、年齢と経験の有無を先に書くほうが読まれます。対象を狭めると来る人が減ると思われがちですが、実際には逆で、対象を書かないチラシは誰も自分のことだと思いません。
2つめ、次に何をすればよいか分からない。 電話番号だけが小さく書いてあるチラシは、興味を持った人がそこで止まります。見学ができるのか、体験ができるのか、まず問い合わせるのか。読んだ人が次にとる行動を1つに決めて、大きく書いてください。行動が3つ並んでいると、どれも選ばれません。
3つめ、判断に必要な数字が載っていない。 月謝、曜日と時間、場所、1回の長さ。この4つのうちどれかが抜けていると、問い合わせるより先に「あとで調べよう」となり、そのまま忘れられます。月謝を載せたくないという相談はよく聞きますが、載せていないチラシは、問い合わせの段階で金額を聞くために連絡することになり、その手間を嫌って連絡が来ません。
この3つを直すだけで、同じデザインのままでも反応が変わります。逆に、この3つを直さずに紙の質や色を変えても、結果は動きません。作り直す前に、いま配っているチラシを1枚手元に取って、この3つを満たしているかを確かめてください。
載せる項目を先に決める手順
デザインに入る前に、載せる内容を紙に書き出してください。順番は次の通りです。
手順1、対象を1行で書く。 年齢の範囲と、経験の有無を書きます。「4歳から小学3年生まで」「楽器に触ったことが無い方向け」。ここを決めると、以降の言葉選びが自動的に決まります。
手順2、日時と場所を確定させる。 曜日、時間、1回の長さ、場所の名前と最寄りの目印。「〇〇公民館」だけでは足りません。「〇〇公民館 2階和室」まで書いてください。場所が分からないと、行くかどうかの判断ができません。
手順3、金額を確定させる。 月額、入会の費用、教材の費用、それ以外にかかるもの。「月額5,000円(税込)」のように、税込みかどうかまで書きます。ここを曖昧にすると、あとで説明することになります。他にかかる費用があるなら、それも書いてください。書かずに後から伝えると、信用を落とします。
手順4、読んだ人にとってほしい行動を1つ決める。 体験レッスンの申し込み、見学の予約、電話での問い合わせ。1つに絞って、連絡の手段を2つまで並べます。電話とフォームの2つが現実的です。
手順5、誰が教えるかを短く書く。 名前と、教えている年数か資格を1行で足します。長い経歴は要りません。習い事のチラシで親が確かめたいのは、経歴の長さより、子どもを任せられる人かどうかです。顔写真が1枚あると、この判断がしやすくなります。
この5つが揃った時点で、チラシに載せる文字はほぼ決まります。残りは並べ方だけです。ここを飛ばしてデザインから始めると、きれいな紙面に必要な情報が載っていないものができます。
目が動く順番に合わせて並べる
紙面の並べ方には、守ると効く順番があります。上から順に、対象、得られること、日時と場所、金額、次にとる行動、教える人です。
いちばん上に対象。 「4歳からのピアノ教室」のように、対象と何の教室かを1行で。ここで読む人が自分に関係があると分かれば、続きを読みます。教室名を最上段の大きな字にするチラシをよく見かけますが、教室名は読む側にとって意味を持ちません。名前は下のほうで足ります。
次に得られること。 「発表会で1人で1曲弾けるようになります」のように、通った結果どうなるかを1つ書きます。ここに「楽しく」「アットホームな雰囲気で」といった言葉を入れても、読む人の判断は動きません。どの教室も同じことを書いているので、差になりません。
その下に日時と場所。 表の形にして、曜日と時間を並べます。文章の中に埋め込むと読み飛ばされます。クラスが複数あるなら、対象年齢と曜日を並べた小さな表にしてください。
その下に金額。 月額と、それ以外にかかる費用を並べます。金額は文字を大きくしすぎないでください。大きすぎると、高い印象だけが残ります。表の中に他の項目と同じ大きさで入れるのが読みやすい形です。
その下に次にとる行動。 ここはいちばん目立たせてよい場所です。「体験レッスン受付中」と電話番号を並べて、周りに余白を取ってください。線で囲むより、周りを空けるほうが目に入ります。
いちばん下に教える人と教室名。 顔写真と名前、教えている年数。ここは小さくてかまいません。
この順番は、片面のチラシでも両面でも同じです。両面にする場合、裏面には並べる順番を変えず、クラスの詳しい内容や、過去の発表会の様子を足してください。表面に入り切らなかったものを裏に回すと、裏は読まれないので、その情報は無いものと同じになります。
親が読む言葉を選ぶ
習い事のチラシでいちばん差が出るのが、言葉選びです。教える側の言葉で書かれたチラシは読まれません。
やっていることではなく、できるようになることを書く。 「ソルフェージュを取り入れた指導」は教える側の言葉です。読む側には何が起きるか分かりません。「楽譜を自分で読めるようになります」と書けば、伝わります。専門の用語を使うなら、その後ろに何ができるようになるかを添えてください。
期間を添える。 「無理なく上達できます」では、どれくらいで何ができるかが分かりません。「1年で両手で1曲」のように期間と到達点を添えると、判断ができます。到達点を大きく書きすぎると、その通りにならなかったときに信用を失うので、控えめな水準で書いてください。
不安に先回りする。 習い事のチラシに問い合わせが来ない理由の多くは、聞きたいことが聞きにくいからです。「途中でやめられますか」「兄弟で通えますか」「送り迎えは必要ですか」「振替はできますか」。よく聞かれることを3つだけ、短い問いと答えの形で入れておくと、問い合わせの前の迷いが消えます。
言い切る。 「〜かもしれません」「〜できると思います」という書き方は、読む側に不安を伝えます。決まっていることは言い切ってください。決まっていないことは書かないでください。
くだけた言い方を避ける。 親しみを出そうとして話し言葉に寄せると、読む人を子ども扱いしたように読まれます。やさしい言葉で、正しい語を選んで書くほうが伝わります。感嘆符を並べるのも逆効果で、1枚に1つまでにしてください。
書き終えたら、身内でない人に1度読ませて、分からない言葉が無いかを聞いてください。教える側は自分の分野の言葉に慣れているので、自分では気づけません。
写真の選び方で反応が変わる
習い事のチラシで、文字より先に目に入るのが写真です。ここを外すと、他をどれだけ整えても反応が出ません。
載せる写真は2枚か3枚まで。 枚数を増やすと1枚あたりが小さくなり、何が写っているか分かりません。大きい写真を1枚、小さい写真を1枚か2枚という組み合わせが読みやすい形です。
大きい写真はレッスンの様子にする。 教室の外観や、誰もいない部屋の写真を大きく使っているチラシは、通っている様子が伝わりません。子どもが手を動かしている場面、講師が横から見ている場面。この2つが、読む側が確かめたいことに答えます。
顔が写っている写真を使うなら、必ず許可を取る。 通っている生徒の写真を使う場合は、保護者に見せて、このチラシに使うことを伝えてから許可を取ってください。口頭でも足りますが、紙に残しておくほうが後で困りません。許可が取れない場合は、後ろ姿や手元だけの写真にしてください。顔が写っていなくても、動いている場面なら伝わります。
明るさを合わせる。 手元の携帯で撮った写真は、室内だと暗く写ります。暗い写真を印刷すると、画面で見たときよりさらに沈みます。撮るときに窓のある側から撮るか、明るさを上げてから使ってください。印刷会社に頼む場合は、画面より少し暗く出る前提で見ておいてください。
写真が無いときは無理に探さない。 素材の写真を使うと、他の教室のチラシと同じ絵になります。手元に使える写真が無いなら、写真を使わず、文字と表だけで組む形にしてください。読みやすく組めば、写真が無くても問い合わせは来ます。
チラシと問い合わせ先の組み合わせ方
チラシだけで判断を終える人は少数です。多くの人は、チラシを見てから教室の名前で調べます。そこで何も見つからないと、その時点で止まります。
最低限用意するもの。 教室の名前で調べたときに出てくるページが1つあれば足ります。載せる内容は、チラシと同じ4つ、日時と場所と金額と連絡の手段です。チラシと違うことが書かれていると、どちらが正しいか分からず問い合わせが止まるので、金額と曜日は必ず揃えてください。
チラシに載せる案内のしかた。 URLを長く書くと打ち間違えます。二次元コードを1つ入れるのが確実です。コードは小さくしすぎると読み取れないので、1辺を2センチ以上にしてください。コードの横に、何が見られるかを1行書いておくと読み取られます。「クラスの空き状況はこちら」のように、開く理由を書いてください。
電話とフォームのどちらを主にするか。 保護者の年齢層と、教室の対応できる時間で決めます。日中に電話を取れないなら、フォームを主にしてください。電話番号だけを載せて出られない状態が続くと、かけた人は二度とかけません。フォームを主にする場合は、受け付けたことを知らせる返事が自動で届く形にしておいてください。返事が無いと、届いたか分からず不安になります。
返事までの日数を書く。 「2日以内に返事をします」と書いておくと、待つ側が落ち着きます。書いたなら守ってください。守れない日数を書くほうが、書かないより悪くなります。
無料のテンプレートを使うかどうかの比較
チラシを一から作るのは手間がかかるので、テンプレートを使う形が現実的です。無料で使えるものが複数あり、印刷まで一続きで頼めるものもあります。
「学校・習い事・スクール」がテーマのチラシ・フライヤー作成に使える無料テンプレート・デザインサンプルです。写真や文字を入れるだけで本格的なチラシが作成できます。テンプレート編集は無料。そのまま印刷注文が可能です。 出典: graphic.jp
印刷会社が用意しているテンプレートは、編集から印刷の注文までが一続きになっているのが利点です。紙のサイズや塗り足しの設定を自分で考えなくて済みます。難点は、そのまま印刷を頼む前提の作りになっているため、手元のプリンターで刷りたい場合に向いていないことがある点です。
手元で刷る前提なら、文書作成ソフトで編集できるテンプレートのほうが扱いやすくなります。パワーポイントの形式で配られているものは、文字の位置を細かく動かせて、必要な枚数だけ刷れます。
学校、学習塾、習い事でつかえるチラシがパワーポイントでつくれる!テンプレートが無料でダウンロード可能です。(※パプリ会員へログインが必要)パワポでだれでもかんたん、素早く、本格的なデザインがつくれます。全231点。 出典: ppon.askul.co.jp
テンプレートを選ぶときの基準は3つです。1つめは、載せたい項目が入る枠があるか。日時の表が入らないテンプレートを選ぶと、無理に詰め込むことになります。2つめは、写真を何枚使う作りか。写真の枠が5つあるテンプレートを選んで手元に良い写真が1枚しか無ければ、残りの枠を埋められません。3つめは、文字を入れ替えたときに崩れないか。飾りの多いテンプレートは、文字数が変わると重なります。
注意したいのは、テンプレートに合わせて内容を削らないことです。枠が足りないからといって金額や日時を落とすと、反応が来ないチラシになります。項目のほうを優先して、テンプレートを別のものに変えてください。
もう1つ、テンプレートに入っている見本の写真や文章を消し忘れる失敗が起きます。刷る前に1枚だけ印刷して、見本の文字が残っていないかを確かめてください。
枚数と費用の目安を先に決める
チラシは枚数を決めてから作ってください。枚数が決まっていないと、どの作り方が安いかを比べられません。
手元のプリンターで刷る場合。 数十枚から数百枚までの範囲で現実的です。1枚あたりの費用は紙とインクで数円から十数円になり、少ない枚数なら最も安く済みます。難点は、刷るのに時間がかかることと、インクの色が印刷会社より薄く出ることです。写真を大きく使うチラシは、手元のプリンターでは見劣りします。
印刷会社に頼む場合。 枚数が増えるほど1枚あたりが安くなります。1000枚を超える単位になると、1枚あたりの単価が手元で刷るより下がることが多いので、配る場所が決まっているなら頼んだほうが安く済みます。注文には数日かかるので、配る日から逆算して発注してください。
両面にするかどうか。 両面は片面より費用が上がりますが、載せられる情報は倍になりません。裏面は読まれにくいので、費用の増分に見合うのは、クラスが多くて表面に表が収まらない場合だけです。まずは片面で作ってください。
紙の種類。 つるつるした紙は写真がきれいに出て、書き込めません。ざらついた紙は写真が沈み、書き込めます。習い事のチラシは冷蔵庫に貼られることがあるので、少し厚めの紙のほうが残ります。ただ、厚い紙は費用が上がるので、配る枚数が多いなら普通の厚さで足ります。
枚数の決め方。 配る場所の数と、1か所あたりの枚数を掛けて出します。公民館に30枚、児童館に30枚、近隣にポスティング300枚なら360枚です。余りが出る想定で1割ほど多く刷ってください。逆に、配る場所が決まっていないまま1,000枚を刷ると、ほとんどが残ります。
刷る前の最終確認でつぶす失敗
反応が出ないチラシの中には、内容は良いのに単純な間違いで止まっているものがあります。刷る前に、次の6点を別の人と一緒に確かめてください。
電話番号と連絡先。 桁の抜けと、使っていない番号が残っていないか。二次元コードは実際に読み取って、開く先が正しいかを確かめます。作り直した際に古いコードが残っていることがあります。
曜日と日付が合っているか。 体験レッスンの日を「10月3日(土)」と書いたなら、暦で曜日を確かめてください。曜日が違うチラシは、それだけで信用を落とします。
金額の書き間違い。 桁の間違いと、税込みか税別かの書き分け。月額と入会の費用を並べたときに、どちらの数字か分かる書き方になっているか。
会場の名前と部屋。 施設の正式な名前で書いてください。通称で書くと、地図で見つかりません。部屋の名前まで入れます。
見本の文字が残っていないか。 テンプレートを使った場合に起きます。「ここにテキストを入力」「〇〇教室」のような文字が残ったまま刷られたチラシは珍しくありません。
文字の大きさ。 印刷したものを腕を伸ばした距離で見て、読めない文字が無いかを確かめます。画面では読めても、紙にすると小さい文字は読めません。年齢層の高い読者も想定するなら、本文の文字は小さくしすぎないでください。
確認は必ず紙に印刷して行ってください。画面で見ると間違いを見落とします。1枚だけ刷って、上の6点を指で追いながら確かめる。この作業に10分かけるだけで、刷り直しが防げます。
そして、刷ったチラシは1枚を手元に残して、配った場所と枚数と日付を書き込んで保管してください。次に作るときの出発点になります。前回のチラシが残っていないと、毎回一から考えることになります。
配る場所とタイミングで結果が変わる
同じチラシでも、配る場所と時期で反応が変わります。ここは作る作業より効きます。
場所。 習い事のチラシが効くのは、対象の子どもを連れた親が普段いる場所です。児童館、図書館の児童書の棚、公民館の掲示板、小児科の待合、学童の保護者向けの配布物。掲示を頼むときは、担当の人に一言許可を取ってください。断られる場所もあります。
ポスティング。 対象の年齢の子どもがいる家庭を狙えないので、1件あたりの反応は低くなります。ただし教室の近くだけに絞れば、通える範囲の家庭にだけ届きます。教室から徒歩と自転車で通える範囲を地図で線を引き、その中だけに配ってください。範囲を広げるほど、反応の率は下がります。
学校を通じた配布。 効くのは確かですが、学校ごとに決まりがあり、私的な教室の案内は断られることが多いです。地域の団体として活動しているなら、相談する価値があります。
時期。 習い事を始める判断が集まるのは、年度の切り替わりの前と、長い休みの前です。2月から3月、6月から7月、9月の初め。この時期の少し前に配ると、検討の時期に手元にあります。年度が始まってから配ると、その年は動きません。
繰り返し。 1回配って反応が無いと諦めがちですが、同じ場所に時期を変えて2回か3回配るほうが反応が出ます。1回目で覚えて、2回目で問い合わせる人がいます。同じ内容でかまいません。
配る前に、どこに何枚配ったかを紙に書き残してください。これを残していないと、次に配るときに同じ判断をやり直すことになります。
効果の測り方と、問い合わせ後の連絡の道筋
チラシの効果は、刷った枚数ではなく、来た問い合わせの数で測ります。ただ、何も工夫しないと、来た問い合わせがチラシを見た人かどうか分かりません。
測る方法は単純です。問い合わせを受けたときに「どこで見たか」を必ず聞いて、紙に記録してください。フォームで受けるなら、選ぶ項目を1つ足すだけです。配った場所ごとに文言をわずかに変えておくと、どこからの問い合わせか分かります。
配った枚数に対する問い合わせの数は、条件によって大きく変わるので、他所の数字と比べても意味がありません。自分の教室で、1回目と2回目を比べてください。1回目の記録が無いと、2回目が良かったのか悪かったのかも分かりません。
問い合わせが来はじめると、次の詰まりが出ます。電話で受けた内容が手元に残らず、体験の日程が担当の頭の中にしかない状態です。問い合わせを受けた記録、体験レッスンの日程、当日の持ち物の案内、その後の連絡。この4つが別の場所に散らばると、増えた問い合わせに対応できません。
連絡の道筋を決めるとき、とりまとめる立場が見るべきなのは機能の数ではなく、担当が代わるときに引き継ぐものが1つで済むかどうかです。多くの教室が使っているチャットアプリのグループは、人が入れ替わるときの扱いと過去の連絡の残り方に癖があります。その違いはLINEグループとの比較で整理してあります。体験に来た人をすぐ入れる場になると、参加のしかたと見える範囲の差が問題になるので、LINEオープンチャットとの比較も判断材料になります。
すでに団体向けのサービスを使っているなら、掲示板とアルバムを備えた形との違いをBANDとの比較で確かめられます。保護者の年齢層が広い教室では、アカウントを新しく作らせるかどうかが最大の関門になるので、Facebookグループとの比較で登録のしかたの違いを見ておくと判断が早く済みます。
使われかたの側から見たほうが早いこともあります。チラシで生徒を募る教室そのものの形は、案内と欠席の連絡と記録の残り方を整理した教室での使われかたが近いです。地域の団体として活動しているなら、役員の交代を前提にした町内会での使われかたや、人の入れ替わりが前提のサークルでの使われかたも参考になります。導入の前に確かめておきたい条件はよくある質問にまとめてあります。
チラシを作る作業でいちばん将来に効くのは、紙の見た目ではありません。問い合わせが来たあとに、その人とのやりとりがどこに残るかを先に決めておくことです。ここを決めずに配ると、反応が出たときに担当の手元が回らなくなり、せっかく来た問い合わせを落とします。
Q1. 習い事のチラシに月謝を載せないほうがよいですか?
載せてください。金額が書かれていないチラシは、金額を聞くために連絡することになり、その手間を嫌って問い合わせが来ません。月額と、入会の費用や教材の費用など他にかかるものを並べて、税込みかどうかまで書きます。金額の文字を大きくしすぎると高い印象だけが残るので、表の中で他の項目と同じ大きさにしてください。
Q2. チラシは何枚くらい刷ればよいですか?
配る場所の数と1か所あたりの枚数を掛けて決めてください。公民館に30枚、児童館に30枚、教室の近隣に300枚なら360枚で、余りを見て1割ほど多めに刷ります。配る場所が決まらないまま1,000枚を刷ると、ほとんどが残ります。数百枚までなら手元のプリンター、それ以上なら印刷会社のほうが1枚あたりは安く済みます。
Q3. 無料のテンプレートを選ぶときは何を見ればよいですか?
載せたい項目が入る枠があるか、写真の枠の数が手元の写真の枚数と合っているか、文字を入れ替えても崩れないかの3つです。枠が足りないからといって金額や日時を削ってはいけません。項目を優先して、別のテンプレートに変えてください。刷る前に1枚だけ印刷して、見本の文字が残っていないかを確かめます。
Q4. チラシを配る時期はいつがよいですか?
習い事を始める判断が集まるのは、年度の切り替わりの前と長い休みの前です。2月から3月、6月から7月、9月の初めの少し前に配ると、検討の時期に手元に残ります。1回で反応が無くても諦めず、同じ場所に時期を変えて2回か3回配ってください。1回目で覚えて2回目で問い合わせる人がいます。
