清掃活動の案内を出したあとに問い合わせが来るのは、文面が堅いからではありません。持ち物と雨天時の扱いと終了時刻のどれかが抜けているからです。この記事では、案内に入れる項目を6つに整理し、持ち物の書き分け、当日の中止の判断の伝え方、配る経路と再案内の作り方まで並べます。案内文の形も、一斉清掃と公園と集会所の3通りで示します。
清掃活動の案内に入れる6つの項目
案内文の形式について、業務文書の書き方を解説している資料ではこう整理されています。
清掃活動の案内文は、できるだけ誰にでもわかりやすく、スムーズに伝わるようにするため、一般的なビジネス文書の形式に沿って作成します。簡潔で読みやすく、伝えるべき内容(日時・場所・持ち物・雨天時の対応など)を明記しましょう。 出典: biz.moneyforward.com
同じ資料では、日時は開始時刻と終了時刻をしっかり書くこと、場所は集合する場所を分かりやすく伝えること、持ち物は軍手やごみ袋、飲み物など必要なものを記載し、会で用意する場合はそれも記載すると親切だとされています。
これを幹事の手元の一覧にすると、項目は6つになります。1つめ、実施の日と開始時刻と終了時刻と集合時刻。2つめ、集合する場所。3つめ、参加する人が持ってくるもの。4つめ、会で用意するもの。5つめ、雨が降ったときの扱いと中止の判断を伝える方法。6つめ、問い合わせ先です。
このうち、3つめと4つめを分けて書いていない案内が多くあります。「持ち物:軍手、ごみ袋」とだけ書かれていると、ごみ袋を持っていない人は参加を見送ります。会で用意するものを書き分けるだけで、参加を見送る理由が1つ消えます。
5つめも抜けやすい項目です。当日の朝に雨が降ったとき、参加する人は「行くのか、行かないのか」を自分では判断できません。判断を誰がいつ出して、どこで知らせるかを案内に書いておく必要があります。
もう1つ、書いておくと問い合わせが減るのが集合時刻です。開始が8時なら、集合は7時50分と書きます。開始時刻だけ書くと、8時に来る人と7時45分に来る人が混ざり、点呼と道具の配布が2回に分かれます。10分前と書くだけで、当日の段取りが1回で済みます。
持ち物の書き方で、参加する人の数が変わる
案内文でいちばん結果に効くのが持ち物の欄です。
書き方を3段に分けてください。1段め、必ず持ってくるもの。2段め、会で用意するもの。3段め、あると良いもの。この3段に分けるだけで、参加する人の準備の負担がはっきりします。
1段めに入るのは、作業に適した服装と履き物です。服装については「汚れても差し支えない服装」「動きやすい服装」と書きます。夏場なら帽子も1段めに入れてください。草取りがある場合は長袖と長ズボンを勧める一文を添えます。
2段めに入るのは、軍手とごみ袋が代表です。会で用意する場合は、その旨を書くと参加しやすくなります。解説資料でも、軍手やごみ袋を会で用意する場合は「手ぶらで参加できます」と書いておくと、道具を持っていないと思っていた人も参加できるようになるとされています。用意する数を決めるときは、前回の参加者の数に2割を足した数を目安にしてください。足りなかったときの影響のほうが大きくなります。
3段めに入るのは、飲み物、タオル、雨具、虫よけ、ほうきやちりとりといった道具です。会場によって必要なものが変わるため、実施する場所に合わせて選びます。公園の草取りなら鎌や剪定のはさみ、集会所の清掃なら雑巾とバケツ、道路脇のごみ拾いならトングが入ります。
夏場の案内では、飲み物について1行入れてください。解説資料では、暑い時期に会で冷たい飲料を用意すると参加しやすくなり、「清掃後に冷たいお茶を用意しています」と添えるだけで参加の負担が下がるとされています。用意する場合は案内に書き、用意しない場合は「各自でお持ちください」と書きます。どちらも書かない案内がいちばん問い合わせを生みます。
道具の受け渡し場所も決めておいてください。集合した場所で配るのか、班長が事前に配るのか。当日に配る場合は、配る担当を1人決めて、その人が最初に到着する段取りにします。
案内に書く持ち物の数についても1つ。項目を増やしすぎないでください。10個並べた案内は、準備が重い行事に見えます。実際に必要なものだけに絞って、3段めの「あると良いもの」は3つまでにする。持ち物の欄が短いほど、参加を決めるまでの時間が短くなります。前回の実施で使わなかった道具は、次回の案内から外してください。
雨が降ったときの扱いを、先に決めて書く
案内文で判断が分かれるのがここです。決め方は3段階で考えます。
1段め、小雨のときです。解説資料では、小雨の場合は決行することが多いとされ、雨具の持参を呼びかけるとよいとされています。案内には「小雨の場合は実施します。雨具をご持参ください」と書きます。
2段め、大雨のときです。大雨の場合は中止または延期となるのが一般的だとされています。ここで大事なのは、延期する日を案内文の時点で書いておくことです。「雨天の場合は翌週の同じ時刻に延期します」と書いておけば、参加する人が予定を立てられます。延期の日を決めずに案内すると、中止のあとで日程を決めるところから始めることになり、参加する人が減ります。
3段め、判断を出す時刻と伝える方法です。ここがいちばん抜けます。「当日の中止と延期の判断は、朝6時に掲示板と連絡用のグループでお知らせします」と書いてください。判断の時刻を書かないと、参加する人は朝から何度も確かめることになります。伝える経路を複数書いておくことも大事です。1つの経路だけだと、その経路を見ていない人が集合場所に来ます。
注意したいのは、判断する人を決めておくことです。会長が決めるのか、当日の担当が決めるのか。決めていないと、朝6時に誰も判断を出せません。判断する人と、その人が連絡できない場合の次の人まで決めてください。
もう1つ、中止にした場合の道具と飲み物の扱いも決めておきます。用意した飲み物は延期の日まで保存できるか、ごみ袋は返せるか。会費で買ったものなので、余った場合の扱いを記録に残しておくと会計の説明が楽になります。
雨以外の中止の条件にも触れておきます。気温が高い日の判断です。近年は夏場の一斉清掃を朝8時から始める会が増えていますが、それでも暑さが厳しい日があります。「熱中症の危険が高いと判断した場合は中止します」と案内に書いておけば、当日に中止にする判断がしやすくなります。
開始と終了の時刻を、幅で書く
時刻の書き方で参加する人の判断が変わります。
解説資料では、日時は「○月○日(日)8時から10時まで」のように、開始時刻と終了時刻をしっかり書くとされています。終了時刻を書かない案内が多くありますが、参加する人はこの時刻で参加を決めています。午前中が空いていない人は、2時間で終わるなら参加できる場合があります。
多くの会では、年に2回から3回、春や秋の過ごしやすい時期に一斉清掃を実施しています。夏場の清掃では、暑さを避けるために朝8時から始めることもあります。時期に合わせて開始時刻を動かす場合は、前回と違うことを案内に明記してください。「前回は9時開始でしたが、今回は8時開始です」と書くだけで、1時間遅れて来る人がいなくなります。
途中で来る人と途中で帰る人の扱いも書いておいてください。都合があって最後までいられない人は、書かれていないと参加を見送ります。「途中からのご参加、途中でのご退出も差し支えありません」と1行入れてください。この1行で参加する人が増えます。
作業の区切りも書けると親切です。「8時から9時は公園の草取り、9時から10時は道路脇のごみ拾い」と分けて書けば、片方だけ参加する判断ができます。場所が離れている場合は、それぞれの集合場所を書いてください。
終了後の予定があるなら、それも書きます。解説資料の例文には、清掃後にお茶の時間を設けることを添えた形が示されています。ある場合は書き、ない場合は「終了後の集まりはありません」と書くと、その後の予定を立てやすくなります。
目的を1行入れて、参加の理由を伝える
案内文に目的を書くかどうかで、初めて参加する人の数が変わります。
解説資料では、「なぜ清掃活動をするのか」を伝えると参加する意義が伝わりやすくなるとされています。清掃活動は地域をきれいにするだけでなく、近所の人と顔を合わせる機会になり、防災と防犯の面でも地域のつながりを深めることにつながるとされています。
実際、清掃活動には複数の意味があります。公園の草取りやごみ拾い、集会所や公民館の掃除で環境を整えること。町内を見回る機会になり、不審者や町の異変に気付けること。街灯の点灯の状況やごみの不法投棄を確かめられること。そして、普段は話す機会が少ない人と自然に会話が生まれることです。
案内文に書くのは、このうち1つだけにしてください。全部を書くと文章が長くなり、日時と持ち物が埋もれます。「子どもが安心して遊べる公園にするため」「災害のときに助け合える関係を作るため」のように、その回に合う1つを選んで1行で書きます。
書くときに避けたいのが、参加を義務のように書くことです。「全世帯必ずご参加ください」と書くと、参加できない人が負担を感じます。参加できない事情のある人は必ずいます。出られない世帯への配慮を1行添えるほうが、翌年の参加につながります。
家族での参加についても書いておいてください。子どもと一緒の参加を受け入れる会なら、その旨を書きます。書いていないと、子どもを連れて行ってよいか分からず参加を見送る人が出ます。安全上の注意が必要な作業がある場合は、その作業には子どもを入れない形にして、その点も書き添えます。
案内文の形を、3つの場面で用意する
清掃の対象によって、書く内容が変わります。3通りを用意しておくと、毎回一から書かずに済みます。
地域の一斉清掃の案内は、範囲が広いため集合場所と担当の区域を書きます。実施日時、集合場所、持ち物、会で用意するもの、雨天時の扱い、判断を伝える方法、問い合わせ先の順に並べます。班ごとに区域が分かれている場合は、区域の一覧を別に添えてください。案内文の中に区域の一覧を書き込むと読みにくくなります。
公園の清掃の案内は、作業の内容を具体的に書きます。遊具の周りの掃除、草取り、ごみ拾いのどれをするかで持ち物が変わります。ほうきとちりとりが必要なら、会で用意する分と各自で持ってくる分を分けて書きます。家族での参加を受け入れるなら、その一文を入れます。
集会所や公民館の清掃の案内は、屋内のため持ち物が変わります。軍手、雑巾、バケツが中心です。雨天でも実施できるため「雨天でも実施します」と書けます。終了後にお茶の時間を設ける会が多いため、その予定も書きます。
3通りとも、形は同じです。頭語と時候の挨拶、日ごろの協力への礼、実施する経緯、参加の呼びかけ、結語。そのあとに実施日時から問い合わせ先までを縦に並べます。文章の中に日時を混ぜないでください。項目を縦に並べた形にすると、掲示板に貼ったときにも読めます。
なお、案内文のひな形は無料で公開されているものがあります。解説資料でも、案内状のテンプレートを利用すると簡単に作成できるとして、無料で提供されているものが案内されています。一から書く必要はありません。ひな形を1つ選んで、会の言い方に合わせて直し、その1つを毎回使い回す形がいちばん早く済みます。
配る経路と、日程が近づいたときの再案内
案内文が良くても、届いていなければ参加者は増えません。
清掃活動の知らせは、町内の回覧板や掲示板で行われることが多くあります。この2つだけだと、回覧が届く順番によって知る時期に差が出ます。班の後ろの世帯は、実施の数日前に知ることになります。
経路を3つ持つのが確実です。1つめ、回覧板か各戸への配布。2つめ、掲示板への掲示。3つめ、連絡用のグループでの配信です。3つめがある会では、回覧を待たずに全世帯が同時に知ります。
日程が近づいたら、もう一度知らせてください。解説資料でも、清掃の日程が近づいたら回覧板や掲示板、連絡用のグループで再度知らせることが挙げられています。1回目の案内から実施までの間隔が2週間を超える場合は、忘れている人がいます。
再案内に書く内容は、1回目より短くします。日時、集合場所、持ち物、雨天時の扱いの4項目だけにしてください。1回目と同じ長さの文章を送ると読まれません。実施の3日前に短く1回、これで足ります。
再案内の回数は増やさないでください。全体への通知が繰り返されると、通知そのものを切る人が出ます。1回目の案内、3日前の再案内、当日の朝の実施の判断。この3回に絞る形が、いちばん届きます。
配ったあとに、届いていない世帯を確かめる方法も持っておいてください。連絡用のグループに入っていない世帯の一覧を作って、その世帯には紙で届ける。この一覧があるだけで、毎回の確認が数分で終わります。
参加しない世帯への向き合い方
清掃活動の案内でいちばん気を使うのが、出てこない世帯の扱いです。
出られない理由は分かれます。仕事の都合、体調、介護、高齢で作業ができない、地域の行事に参加する習慣がない。このうち前の4つは本人が選べない事情です。出席を強く求める案内を出すと、この4つに当たる世帯が負担を感じます。
実務でよく見られるのが、当番制にしている会です。全世帯が毎回出るのではなく、班ごとに順番で出る形にすると、負担が偏りません。当番の年が分かる表を作って配れば、自分の年を予定に入れられます。この表は会の記録として残してください。役員が代わったときに引き継げないと、順番が分からなくなります。
出られない世帯に金銭の負担を求める形をとっている会もありますが、これは総会での合意が必要になります。決め方の順番を飛ばすと、後から揉めます。案内文で突然知らせる形にはしないでください。
もう1つ効くのが、作業の種類を分けることです。屋外での草取りは体力が必要ですが、集会所の中の掃除や、道具の準備と片付け、飲み物の配布のような作業もあります。作業を分けて書くと、体力に不安のある人も参加できます。案内文に「軽い作業もございますので、ご都合に合わせてご参加ください」と1行入れる形が使われています。
参加した世帯を記録に残しておくと、翌年の案内を作るときに役立ちます。誰が来たかではなく、班ごとに何世帯が参加したかで足ります。参加が少ない班があれば、その班の班長に配り方を確かめる材料になります。
記録の取り方も簡単にしてください。当日の点呼のときに、班ごとの人数を紙に書くだけで足ります。名前を書き取る形にすると、集合してからの時間が伸び、作業の開始が遅れます。人数だけなら1分で終わります。
参加が少ない班があったときの見方も決めておきます。配り方に問題があるのか、当番の年が重なっているのか、その班に高齢の世帯が集まっているのか。原因によって手の打ち方が変わります。配り方の問題なら経路を足す、世帯の構成の問題なら作業の内容を変える。人数の数字だけを並べて「参加意識が低い」と結論を出すと、次の年の参加がさらに減ります。
当日の段取りを、案内文と合わせて組む
案内文に書いた内容は、当日の段取りとつながっています。書いたのに現場で違うことをすると、次回の案内が信用されません。
集合してからの流れを5つに分けてください。1つめ、点呼と挨拶。2つめ、作業の分担と区域の説明。3つめ、道具の配布。4つめ、作業。5つめ、ごみの集約と片付けです。このうち2つめと3つめで時間がかかります。区域の説明を口頭でするより、区域を書いた紙を配るほうが早く終わります。
ごみの集約先は、案内文に書いていなくても当日までに決めておく必要があります。集めたごみをどこに置くか、収集の日まで保管するのか、市の収集に出すのか。分別が必要な地域では、分別の区分ごとに袋を分けます。空き缶と空き瓶、燃えるごみと燃えないごみを分ける作業が発生するため、袋の色や表示を先に用意してください。
終わりの合図も決めておきます。終了時刻になっても作業が残っていると、帰りにくい雰囲気になります。終了時刻に一度全員を集めて、そこで終わりにする。残った作業は次回に回すか、担当を決めて後日にする。この線を引かないと、案内に書いた終了時刻が意味を持たなくなり、次回から参加する人が減ります。
けがへの備えも必要です。草刈りの道具を使う作業、段差のある場所での作業では、けがが起きることがあります。会で保険に加入しているかを確かめて、加入している場合は「会の保険の対象になります」と案内に書いておくと安心して参加できます。加入していない場合は、危険のある作業を作業の一覧から外す判断も含めて検討してください。救急箱を当日に用意する担当も決めておきます。
熱中症と暑さへの備えを案内に書く
夏場の清掃では、暑さへの備えが案内の一部になります。
書く内容は4つです。1つめ、開始時刻を早めたこと。多くの会が朝8時から始めるのは、暑さを避けるためです。その理由を書き添えると、早い時刻への納得が得られます。2つめ、飲み物の用意。会で用意するなら書き、各自で持ってくるなら書きます。3つめ、帽子と日よけの持参。4つめ、休憩の予定です。
休憩について書いておくのが効きます。30分ごとに休憩を取る、という一文があると、体力に不安のある人も参加を考えられます。休憩の場所も決めておいてください。日陰のない公園での作業なら、近くの集会所を開けておく段取りが必要になります。
中止の基準も書いておきます。気温が高い日に実施を続ける判断は、年々難しくなっています。「当日の朝の予報で猛暑日が見込まれる場合は中止します」のように、判断の目安を書いておけば、中止にする判断がしやすくなります。基準を書いていないと、中止にした判断そのものが議論の対象になります。
高齢の会員が多い会では、作業の内容そのものを見直す判断も必要です。真夏の草取りを秋に移す、作業の時間を1時間に短くする、屋内の作業に振り替える。案内文を工夫するより、実施する内容を変えるほうが効きます。この判断は役員会で通してから案内を出してください。
案内文を作る時間を短くする
案内文の作成に時間がかかる会には、共通の原因があります。毎回、白紙から書き始めていることです。
短くする方法は3つです。1つめ、前回の案内文を残しておくこと。日付と時刻と持ち物を直すだけで済みます。2つめ、ひな形を1つに決めること。一斉清掃、公園、集会所の3通りを作って、そのどれかを使う形にします。3つめ、変わる部分を先に埋めること。日時、集合場所、持ち物、雨天時の扱い、問い合わせ先の5項目を先に決めて、それから文章を書きます。
書き終えたら、担当以外の1人に読んでもらってください。日付の曜日の間違い、開始時刻の間違い、前回の内容が残ったままの部分。この3つは書いた人には見えません。2人が読めば、ほぼ防げます。
読んでもらうときの確かめ方も決めておくと早く済みます。日付と曜日が暦と合っているか。開始時刻と終了時刻と集合時刻の3つが書かれているか。持ってくるものと会で用意するものが分かれているか。雨天時の扱いと判断を伝える経路が書かれているか。問い合わせ先の電話番号が現在の担当のものか。この5点だけを確かめてもらう形にすると、読む側の負担も小さくなります。
案内文を保存する場所も決めてください。担当のパソコンの中だけにあると、次の担当が使えません。会として持つ場所に保存しておけば、次の担当は前回の文面を開いて日付を直すだけで済みます。次の担当がそのまま開ける場所に保存することが、毎年の作業量をいちばん下げます。
案内と記録を1か所に残す
清掃活動の案内を毎回一から作っている会には、共通の理由があります。前回の案内が残っていないことです。
残っていてほしいものは6つあります。前回の案内文。実施した日と時刻。参加した世帯の数。用意した道具と飲み物の数。雨天で延期したかどうか。当番の順番の表です。この6つが揃っていれば、次の担当は文面を直すだけで案内を出せます。
問題は、この6つが1か所に残らないことです。案内文は担当のパソコン、参加者の数は当日のメモ、当番の表は紙、当日の写真は連絡用のやりとりの中に散ります。特にメッセージのやりとりは、新しい発言が来るたびに上へ流れていき、端末を替えた時点で見られなくなります。LINEグループとの比較では、発言が押し流される構造と、投稿が1件ずつ残る構造の違いを項目ごとに並べています。当日の朝に「中止です」と流した連絡が、数時間後には上に流れて見つからなくなるのも、この構造が原因です。
予定と案内が結び付いているかも、続けるうえで効きます。実施日を延期したときに、案内の日付だけ直して予定表の日付が古いままだと、どちらが正しいのか分からなくなります。予定を直したときにお知らせも一緒に直る作りかどうかを確かめてください。
入れる人を絞れることも条件になります。LINEオープンチャットとの比較では、URLを知っている人が入れる仕組みと、承認した人だけが入れる仕組みの差を整理しています。会員だけの場にしておきたい会では、この点が最初の条件です。すでに別のアプリを使っている会なら、BANDとの比較で保存容量の条件と古いデータが自動で削除される条件を確かめておくと、当日の写真や案内文が消えずに残ります。
運用の形は団体によって変わります。町内会での使われかたは、回覧板と行事の案内と当日の写真を同じ場所に集める例として並べてあります。世帯数の上限や費用、いま使っているグループからの移り方はよくある質問にまとめています。
最後に1つ。案内文を作る作業は、道具を変えても大きくは減りません。減るのは、配る作業と、届いたかを確かめる作業と、当日の朝に中止を知らせる作業です。どこが重いのかを1回数えてから、変えるものを決めてください。
Q1. 清掃活動の案内に必ず書く項目は何ですか?
実施日と開始時刻と終了時刻と集合時刻、集合する場所、参加する人が持ってくるもの、会で用意するもの、雨が降ったときの扱いと判断を伝える方法、問い合わせ先の6つです。持ってくるものと会で用意するものは分けて書いてください。分けるだけで、道具がないと思って参加を見送る人がいなくなります。
Q2. 雨が降ったときの扱いは、どう書けばよいですか?
小雨は実施して雨具の持参を呼びかける、大雨は中止または延期とする形が一般的です。延期する日を案内文の時点で書いてください。あわせて「当日の判断は朝6時に掲示板と連絡用のグループでお知らせします」のように、判断を出す時刻と伝える経路を書きます。判断する人と、その人が連絡できない場合の次の人も決めておきます。
Q3. 参加者を増やすために効くことは何ですか?
軍手とごみ袋を会で用意して、その旨を案内に書くことです。あわせて、途中からの参加と途中での退出を受け入れる一文、家族での参加を受け入れる一文、清掃の目的を1行入れてください。夏場は飲み物を用意して、その旨を案内に書くと参加しやすくなります。
Q4. 案内はいつ、何回出せばよいですか?
1回目の案内、実施の3日前の短い再案内、当日の朝の実施の判断の3回が目安です。再案内は日時と集合場所と持ち物と雨天時の扱いの4項目だけにしてください。回数を増やすと通知そのものを切る人が出ます。連絡用のグループに入っていない世帯の一覧を作って、その世帯には紙で届けてください。