地域の子育てサークルで日程調整がこじれるのは、会員の都合を聞く前に、子どもの都合を見ていないからです。大人の予定が空いていても、0歳の子は午前に眠り、2歳の子は昼前に機嫌が崩れます。上の子がいる家庭は園の送り迎えの時刻から動けません。この記事では、子育てサークルの日程が何に縛られているかを先に並べ、候補日を出す順番、曜日の決め方、当日の欠席を織り込んだ組み立て方、延期の基準、そして毎年入れ替わる役員へ決め方ごと渡す方法を示します。
子育てサークルの日程は、子どもの一日の流れで決まる
子育てサークルの活動は、平日の午前に集中します。これは偶然ではなく、未就園の子どもの生活の流れに合わせた結果です。朝ごはんと着替えを済ませて家を出られるのが9時半前後、昼ごはんと昼寝に向けて帰りたいのが11時半前後。この間のおよそ2時間が、多くのサークルにとって使える時間になります。
ただし、この2時間は子どもの月齢でずれます。生後半年ほどの子は午前にも一度眠ることが多く、10時台の開始は寝入りと重なりやすくなります。1歳半を過ぎると午前寝がなくなる子が増え、そのかわり昼寝の時刻が早まって、12時前には眠くなります。同じサークルに0歳と2歳が混ざっていれば、全員にとってちょうどよい時間帯はありません。
ここで決めておきたいのは、どの月齢に合わせるかです。会の中心が0歳児の親子なら、開始を10時半に遅らせ、1時間で終える。1歳から3歳が中心なら、10時に始めて11時15分に終える。どちらにも寄せられないときは、開始から30分は自由に遊ぶ時間にして、遅れて来ても入れる形にします。開始時刻に全員を揃えようとすると、授乳や寝起きで出られなかった家庭が来なくなります。
時間帯を決めずに日にちだけを調整すると、決まったあとで「その時間は無理」という声が出て、やり直しになります。日にちより先に時間帯の枠を決める。これが子育てサークルの日程調整の出発点です。
候補日を出す前に、会場の予約の枠を確かめる
時間帯の枠が決まったら、次に見るのは会場です。子育てサークルが使う場所は、公民館や地区センターの和室、児童館の遊戯室、地域の子育て支援センターの部屋などが中心になります。どれも午前の枠は取り合いになりやすく、候補日を出してから会場を探すと、ほとんど空いていないことがあります。
公民館や地区センターは、予約の受付が始まる日が決まっていることが多く、何か月前の同じ日から受け付ける、月に一度抽選をする、といった仕組みがあります。抽選の場合は、落選したときの第2候補まで申し込めるかどうかで、日程の決め方が変わります。サークルとして団体登録をしておくと予約の時期が早まったり、使用料の扱いが変わったりする自治体もあるため、窓口で一度確かめておくと、翌年以降の調整が楽になります。
児童館や子育て支援センターは、部屋を貸すというより、自由に遊べる開放の時間の中で場所を使わせてもらう形になることがあります。この場合、施設が主催する講座や行事の日は使えません。施設の月間予定表が出る時期を把握し、それが出てから候補日を作る順番にしてください。
会場を押さえるときに見落としやすいのが、ベビーカーを置く場所と、授乳やおむつ替えのできる場所です。和室しか空いていない日は、ハイハイの子には向いていますが、歩き始めた子が走り回ると危ないこともあります。部屋の広さと床の種類も、候補日ごとにメモしておくと、会員への案内で質問が減ります。
乳幼児健診の時期は、会員ごとにずれていく
子育てサークルの日程で、ほかの団体にはない要素が乳幼児健診です。健診は法律で市町村の仕事と定められていて、その時期は子どもの月齢で決まります。
市町村は、次に掲げる者に対し、内閣府令の定めるところにより、健康診査を行わなければならない。 一 満一歳六か月を超え満二歳に達しない幼児 二 満三歳を超え満四歳に達しない幼児 出典: laws.e-gov.go.jp
これは母子保健法の条文で、1歳6か月児健診と3歳児健診の根拠になっています。これとは別に、乳児期の健診を行っている市町村も多くあります。集団で行う健診は、保健センターなどで日時を指定して案内されることが多く、指定された日は動かしにくいものです。
サークルにとって問題になるのは、生まれ月が近い子どもがかたまっている場合です。同じ月に生まれた子が5人いれば、その5人は同じ時期に健診の案内を受け取り、日によっては一斉に欠席します。会員名簿に子どもの生まれ年と月を載せている会なら、1歳半や3歳を迎える家庭が多い月を先に見ておけます。個人の情報を集めることになるため、名簿に載せるかどうかは入会時に本人の了承を取ったうえで決めてください。
予防接種も同じように月齢で時期が決まり、かかりつけの小児科の予約はたいてい平日の午前か午後に入ります。サークルの日と重なったら接種を優先してよい、と会として明言しておくと、欠席の連絡に気をつかう家庭が減ります。
上の子の園の予定が、下の子のサークルの日程を決める
2人目の子と一緒にサークルへ来る家庭は、上の子の幼稚園や保育園の予定に合わせて動いています。朝の登園の時刻を過ぎないと家を出られず、降園の時刻より前に迎えに行かなければなりません。幼稚園に通う上の子がいる家庭では、登園が9時前後、降園が14時前後という流れが多く、サークルの時間帯とは両立しやすい一方で、園の行事の日には動けなくなります。
園の行事は、運動会、発表会、保育参観、個人面談、遠足の日の早いお迎えなど、年に何度もあります。これらは園ごとに違うため、会員の上の子が通う園が複数にまたがっていれば、全員の都合を合わせることはできません。そこで、上の子の園が同じ家庭が多いサークルでは、その園の年間予定を役員が一度見せてもらい、大きな行事の日だけを避けるという方法が取られます。
また、幼稚園の長期休みの間は、上の子を連れてサークルに来るかどうかが家庭によって分かれます。未就園児向けの遊びの内容に年長の子が混ざると、体の大きさの差で危ない場面が出ます。夏休みや春休みの間は上の子の参加を認めるのか、その期間はサークルを休みにするのか。これを先に決めておかないと、休み中の日程を決めるたびに同じ議論が繰り返されます。
曜日を固定するか、毎回決めるか
子育てサークルでは、毎回候補日を出して調整する形より、曜日を固定する形のほうが続きやすい傾向があります。「第2と第4の火曜日の午前」と決めてしまえば、家庭の側はその日を空けておくだけで済み、役員は毎月の調整から解放されます。
曜日を固定する利点は、ほかにもあります。会場の予約を半年先まで同じ曜日で押さえられる。乳児向けの習い事や、自治体の親子教室と重ならない曜日を一度選べば、その後は考えなくてよい。新しく入会を考えている家庭にも「毎月この日」と伝えられ、見学に来てもらいやすい。
一方で、固定した曜日に合わない家庭は、ずっと参加できないことになります。育休中の家庭が多い会では、職場への一時的な顔出しや、上の子の習い事が特定の曜日に入っていることがあります。入会の時点で曜日が合わない家庭には、無理に誘わず、別の曜日で活動しているサークルを紹介するほうが、互いに負担がありません。
どうしても毎回決める形にするなら、候補を出す範囲に決まりを作ってください。例えば「毎月1回、第1週から第3週の火曜か木曜の午前」と範囲を先に示しておけば、家庭は予定を空けやすくなります。範囲を示さずに毎回まったく違う曜日を並べると、答える側が毎回カレンダーを開くことになり、返事が遅れます。
会員が増えたら、日程を合わせるより回を分ける
入会が続いて会員が20組、30組と増えてくると、1回の活動にすべての家庭を集めることが難しくなります。部屋に入りきらない、ハイハイの子と走り回る子が同じ床にいて危ない、話したい相手と話せないまま時間が終わる。こうなったとき、全員の都合が合う日を探し続けるより、回を分けるほうが日程の問題は早く片づきます。
分け方としてよく見られるのは、月齢で分ける方法です。0歳の親子の回と、1歳以上の親子の回を別の週に置く。時間帯も内容も月齢に合わせられるため、先に書いた時間帯の悩みも同時に解けます。曜日で分ける方法もあり、火曜の回と木曜の回を用意して、家庭が来やすいほうを選ぶ形にします。
回を分けるときは、それぞれの回に担当の役員を置いてください。1人の役員が両方の回の日程と連絡を抱えると、調整の手間は倍になります。そして、年に数回は全体で集まる日を作り、会としてのつながりを保つ。この形なら、日程調整は回ごとの小さな単位で済みます。
年度の予定は、入園の時期から逆算する
子育てサークルは、会員が1年から2年で入れ替わっていく会です。子どもが幼稚園や保育園に入れば、多くの家庭が卒業していきます。この入れ替わりの時期に日程が乱れやすいため、年度の予定は入園の時期から逆算して組むのが現実的です。
4月から5月は、新しく入会する家庭が増える時期です。前年度の会員の多くが抜け、残った家庭と新しく入った家庭で会を回すことになります。この時期に大きな行事を入れると、慣れていない家庭に負担が集中します。最初の2か月は自由遊びと顔合わせを中心にし、行事は6月以降に置く会が多くあります。
秋は、翌春に入園する家庭が、幼稚園の説明会や願書の提出、面接で忙しくなる時期です。自治体や園によって時期は違いますが、この期間は欠席が増えることを見込んで、講師を呼ぶ回などは避けておくと安心です。
そして、年度の最後の回を先に決めてしまうことが大切です。卒業する家庭にとって最後の回は、記念の写真を撮り、あいさつをする日になります。2月から3月は感染症が流行りやすい時期でもあるため、最終回を1回だけ置くのではなく、予備の日を1つ用意しておくと、中止になって誰にも会えないまま卒業する事態を避けられます。
候補日の聞き方は、片手で答えられる形にする
候補日を聞く相手は、子どもを抱いている、授乳している、寝かしつけの最中に画面を見ている、という状態にあります。長い文章を読ませ、全部の候補について可否を書かせる形は、それだけで返事が後回しになります。
候補は3つまでに絞り、日にちと時間帯と場所を1行ずつ書いてください。答える側は、来られる日を選ぶだけにします。「全部だめな場合は、その旨だけ返事をください」と一言添えておけば、何も返ってこない理由が「読んでいない」のか「全部だめ」なのか区別できます。
締め切りは短めに設定します。子育て中の家庭は、数日先の予定を立てること自体が難しいため、2週間後の締め切りを示すと、その間に忘れられます。3日程度で締め切り、締め切りの前日に一度だけ声をかける形のほうが、返事が集まりやすいと言われています。
無回答の扱いも、聞く時点で書いてください。「期日までに返事がない場合は、どの日でも参加できるものとして決めます」と書いておけば、都合が悪い家庭は必ず答えます。反対に、無回答を欠席として数える書き方にすると、実際には来られる家庭の分まで数が減り、決めにくくなります。
当日の欠席を、日程調整の失敗として扱わない
子育てサークルでは、決まった日に来られない家庭が必ず出ます。朝になって子どもが熱を出す、夜泣きで親が眠れていない、出がけに吐き戻して着替えが必要になる。これは日程の決め方が悪かったのではなく、乳幼児と暮らす家庭の日常です。
ここで役員が気にしすぎると、「全員が来られる日」を探して調整を繰り返すことになります。前日まで参加予定だった家庭の半分が当日来られないことも、流行りの風邪の季節には珍しくありません。何人欠けても成り立つ内容にしておくほうが、調整に時間をかけるより確実です。
内容で分けるなら、自由遊びや季節の工作の回は、来た人数でそのまま成立します。材料を人数分用意する回は、多めに用意して余った分を次回に回す。誕生日のお祝いのように、特定の子どもが主役の回だけは、その家庭が来られるかを前日にもう一度確かめます。
欠席の連絡をどこへ入れるかも決めておいてください。全員が入っている連絡の場に「今日は熱で休みます」と書く形は、子どもの体調が全員に知られることになります。これを気にする家庭もいるため、欠席の連絡は当日の担当者に個別に送ってもよい、と選べるようにしておくと安心です。
講師を呼ぶ回と、自分たちで遊ぶ回で決め方を変える
子育てサークルでは、年に何回か外から人を呼ぶことがあります。ベビーマッサージやリトミックの講師、絵本の読み聞かせのボランティア、地域の保健師による子どもの歯や食事の話などです。こうした回は、自分たちだけで遊ぶ回とは決め方の順番が逆になります。
講師を呼ぶ回は、講師の都合が最初です。講師が空いている日を複数もらい、その中から会場が取れる日を選び、最後に会員に知らせます。会員の都合を先に聞くと、決まった日に講師が来られず、聞き直すことになります。
費用がかかる講師の場合は、キャンセルの扱いを先に確認してください。子どもの体調不良で参加者が大きく減ったときに、開催するのか延期するのか。延期にした場合に費用が発生するのか。これを講師と取り決めていないと、当日の朝に役員が判断を迫られます。最少の参加組数を講師と決めておき、それを下回ったら延期する、と会員にも事前に伝えておくと、当日の判断が一つで済みます。
自分たちで遊ぶ回は、会場が取れた日に決めて知らせるだけで十分です。講師の回と同じ手順で会員の都合を聞き直していると、役員の手間ばかりが増えます。回の種類によって、どこまで調整するかを分けておくことが、日程調整を軽くします。
天候と感染症の流行で、延期の基準を先に置く
外遊びや公園での集まりを予定している日は、天候による判断が必要になります。子育てサークルの場合、小雨でも抱っこ紐やベビーカーでの移動は大変になるため、大人だけの団体より早めに判断する必要があります。
基準は、何を見て、何時までに決めるかの2つを先に決めておきます。例えば「前日の20時の時点で、当日の午前の降水確率が50%以上なら室内に切り替える。室内の会場がなければ延期」と決めておけば、役員が迷わずに済みます。基準がないと、当日の朝に「どうしますか」という問い合わせが担当者に集まり、担当者自身も子どもの支度をしながら返事をすることになります。
感染症の流行期も同じです。インフルエンザや胃腸炎が地域で流行っているときに、サークルを開くかどうか。これは会によって考え方が分かれるところですが、判断する人と判断の材料を決めておくことはできます。自治体や保健所が出している流行の情報、子育て支援センターが休館しているかどうか、といった外から確かめられるものを材料にすると、個人の感覚で決めたと受け取られにくくなります。
延期にしたときの振替日も、年度の予定を作る段階で1つか2つ確保しておくと、延期のたびに候補日を出し直す手間がなくなります。
役員の打ち合わせは、子どもが寝たあとに置く
子育てサークルの役員は、自分自身も子どもを連れて活動に参加しています。活動の日に打ち合わせをしようとしても、子どもが走り回り、話は途切れます。役員どうしの打ち合わせは、活動とは別の時間に置く必要があります。
よく使われるのは、子どもが寝たあとの夜の時間です。21時以降に短時間、文字でやりとりする、あるいはビデオ通話で集まる。ただし、寝かしつけが何時に終わるかは家庭ごとに違い、決めた時刻に全員が揃うとは限りません。そのため、夜の打ち合わせは話し合いの場というより、決めることの一覧を出して各自が答える形にしておくと、時間が合わない役員も参加できます。
対面で集まる必要があるときは、活動の後に30分だけ残る形がよく取られます。この場合は、子どもを遊ばせておける部屋を使えるか、終わりの時刻が昼ごはんにかからないかを確かめてください。役員の打ち合わせのせいで子どもの昼寝が崩れると、次から役員を引き受けてもらえなくなります。
打ち合わせで決まったことは、その日のうちに文字で残してください。口頭で決めた内容は、寝不足の頭では翌朝には曖昧になります。
週末の回を置くなら、平日の回とは別の会として考える
平日の午前に活動しているサークルでも、年に数回だけ土曜日や日曜日に集まりたいという声が出ることがあります。育休が明けて仕事に戻った家庭が、卒業の前にもう一度顔を出したい。父親も一緒に参加できる日がほしい。夏祭りのような季節の行事を家族で楽しみたい。どれももっともな理由です。
ただし、週末の回は平日の回と同じ感覚で日程を決めると失敗します。週末は家族の予定が入りやすく、帰省や買い物、祖父母の家への訪問と重なります。参加する大人の人数も増えるため、平日に使っている部屋では狭くなることがあります。公民館の週末の枠は、ほかの団体の利用で平日より早く埋まる傾向もあります。
そこで、週末の回は年度のはじめに日にちを決めてしまい、平日の回とは別の予定として早めに知らせる形が向いています。候補を毎回出して調整すると、家族全員の都合を聞くことになり、返事が集まりません。「11月の第2土曜日の午前に、家族で来られる会を開きます」と2か月前に知らせておけば、家庭の側で予定を空けられます。
もう一つ決めておきたいのは、週末の回に誰が来てよいかです。父親や祖父母、上の子が来ることを想定するのか、平日と同じく親子1組ずつにするのか。参加する人の範囲によって、部屋の広さも用意する材料の量も、写真を撮ってよいかの確認の相手も変わります。範囲を知らせずに開くと、当日の人数が読めず、担当者が対応に追われます。
決まった予定を、あとから見返せる形で残す
日程が決まったら、それを会員へ知らせます。ここで気をつけたいのは、知らせたことと、会員が覚えていることは別だという点です。子育て中の家庭は、数週間先の予定を頭に置いておく余裕がありません。
決まった予定は、日にち、開始と終了の時刻、場所、持ち物、駐車場や駐輪場の有無、ベビーカーを置けるかどうかを、1件にまとめて出してください。持ち物は子育てサークル特有のものが多く、着替え、おむつ、おしりふき、飲み物、室内用の靴や靴下、工作の回ならエプロンなどが入ります。これを別々の連絡で送ると、あとから送った分が読まれません。
そのうえで、予定が一覧として残る場所に置きます。連絡が流れていく形の場だと、1週間後にはさかのぼって探すことになり、前日の夜に「明日は何時からでしたか」という問い合わせが担当者に届きます。予定の一覧を見れば分かる状態にしておけば、問い合わせは減ります。
変更が出たときは、元の予定を直したうえで、変更したことを知らせてください。変更の連絡だけを送ると、元の予定を見た家庭が古い時刻で来ることがあります。
翌年の役員へ、日程の決め方ごと渡す
子育てサークルの役員は、自分の子どもが入園する時期に合わせて交代します。前の役員は翌年には会にいないことが多く、分からないことを聞く相手がいません。そのため、日程について引き継ぐべきは、決まった予定の一覧ではなく、決め方そのものです。
残しておきたいのは次のようなことです。
・活動の時間帯と、その時間帯にした理由。どの月齢の子に合わせたか ・使っている会場ごとの予約の受付時期、抽選の有無、使用料、キャンセルの期限 ・団体登録をしている場合は、その更新の時期と必要な書類 ・健診や園の行事で欠席が増えた月の記録 ・延期や中止の基準と、実際にそれを使った日 ・講師を呼んだ回の連絡先と、取り決めた条件
これが1か所にまとまっていれば、新しい役員は前年の記録を下敷きにして4月からの予定を組めます。まとまっていないと、会場の受付時期を知らないまま4月を迎え、半年分の予約を取り逃がすことになります。
連絡の道具の比較から見える、子育てサークルの日程の詰まり
集まりの連絡をまとめる道具を比べていくと、子育てサークルの日程で詰まるのは、候補日を聞く機能の有無より、決まった予定と変更がどこに残るかです。
LINEグループとの比較では、トークが新しい発言で上へ流れていく形と、掲示板に1件ずつ残して大事なお知らせを上に固定できる形の違いに加え、予定をその都度トークで知らせる形と、カレンダーの予定を書き直すと掲示板のお知らせも一緒に直る形とが並べられています。前日の夜に予定を探す家庭が多い子育てサークルでは、変更が元の予定に反映されるかどうかが、問い合わせの数を左右します。
候補日の調整そのものを道具に任せたい場合は、BANDとの比較が参考になります。カレンダーと出欠確認に加えて投票や時間帯を分けた参加者募集ができる形と、カレンダーと出欠に絞った形とが整理されています。毎回候補日を出す会なら投票の機能が役に立ち、曜日を固定している会ならカレンダーと出欠で足ります。
新しい家庭を迎え続ける会では、入り口の形も見ておきたいところです。LINEオープンチャットとの比較では、匿名で人が集まる場と、顔と名前の分かる会の場との違いが示されています。Facebookグループとの比較ではイベント機能とカレンダーの違いのほか、参加にFacebookのアカウントが要る点が挙げられ、Discordとの比較ではサーバーとチャンネルの二階建ての画面が初めての人には迷いやすい点が書かれています。授乳の合間に開く会員が多い会では、画面を探す手間の少なさも条件になります。
使われ方の画面としては、サークルでの使われかたで、日程の案内に参加できる人がコメントで返事をしていく形と、次の予定が画面に並ぶ形が見られます。保護者どうしの会の例はPTAでの使われかたにあり、雨で延期になった校外学習の知らせと延期後の予定が同じ画面に並んでいます。地域の会の例は町内会での使われかた、習い事の例は学校での使われかたと教室での使われかたにあります。料金や、メンバーが新しいIDを作る必要があるかといった点はよくある質問にまとめられています。
子育てサークルの日程調整を軽くするのは、時間帯の枠を先に決めること、会場と健診と園の予定を候補日より前に確かめること、当日の欠席を前提に内容を組むこと、そして決め方ごと翌年へ渡すことです。この順番が守られていれば、使う道具が何であっても、調整は数日で終わります。
Q1. 子育てサークルの活動は、何時から何時にするのがよいですか?
会の中心になる子どもの月齢で決めてください。0歳児が多い会は午前寝と重ならないよう10時半ごろに始めて1時間で終える形、1歳から3歳が中心の会は10時に始めて11時過ぎに終える形がよく取られます。月齢が混ざる会は、始めの30分を自由遊びにして、遅れて来ても入れるようにすると参加しやすくなります。
Q2. 曜日は固定したほうがよいですか?
続けやすさを考えると固定をおすすめします。第2と第4の火曜日のように決めておけば、家庭は予定を空けておくだけで済み、会場も半年先まで同じ曜日で押さえられます。固定の曜日に合わない家庭が出ることは避けられないため、入会の相談の段階で曜日を伝え、合わない場合は別の曜日のサークルを紹介すると互いに負担がありません。
Q3. 当日の欠席が多く、せっかく決めた日程が無駄になります。どうすればよいですか?
乳幼児のいる家庭では、朝の発熱などによる当日の欠席は避けられません。全員が揃う日を探すより、何人欠けても成り立つ内容にしておくほうが確実です。講師を呼ぶ回だけは、最少の参加組数を講師と決めておき、下回ったら延期すると事前に会員へ伝えておくと、当日の判断で迷わずに済みます。
Q4. 雨や感染症の流行のとき、延期するかどうかは誰が決めればよいですか?
判断する人と、判断の材料と、決める時刻を年度のはじめに決めておいてください。例えば前日20時の降水確率で室内に切り替えるか延期するかを決める、自治体の流行情報や子育て支援センターの休館を材料にする、といった形です。基準があれば担当者の感覚で決めたと受け取られにくく、振替日も先に1つ確保しておくと安心です。
