アルバム作成アプリを探すと、紙のフォトブックを作るものと、画面で見る共有アルバムを作るものが同じ言葉で並んでいます。どちらを選ぶかで、費用も手間も、1年後に写真が残っているかどうかも変わります。この記事では、アルバム作成アプリを3つの型に分けて、無料で使える範囲を数字で確かめ、人数が多い行事で詰まるところまで並べます。町内会やPTA、部活、教室をとりまとめる立場の人が、どの型を選ぶかを決められる形にしています。
アルバム作成アプリは目的で3つの型に分かれる
同じ棚に並んでいますが、作りの違う型が3つあります。この分かれ方を先に押さえると、機能の数で迷わなくなります。
1つめが、紙のフォトブックを作る型です。スマートフォンの中の写真を選んで並べ、注文すると製本された本が届きます。しまうまブックがこの型で、1冊298円から作れます。卒業や卒団の記念、周年の記録として1冊にまとめたいときに選ぶことになります。出口が紙なので、注文した時点で作業が終わります。
2つめが、みんなで写真を持ち寄る型です。合い言葉やURLを配って、参加した人がそれぞれ撮った写真をアップロードし、1つのアルバムにまとめます。SUZURIアルバム(旧30days Album)がこの型です。行事の写真が参加者の端末に散らばっている状態を1か所に集めるのに向きます。
3つめが、自分の端末の写真を自動で整理する型です。撮った写真が日付や人ごとに勝手に並び、招いた相手だけに見せられます。Googleフォトや家族アルバム みてねがこの型です。ためた写真をあとから探せるようにするのが役目で、行事のたびに新しいアルバムを作る使い方とは向きが違います。
とりまとめる立場で選ぶなら、判断は1つです。50人が撮った写真を集めたいのか、自分が撮った写真を配りたいのか。集めたいなら2つめ、配りたいなら3つめ、形に残したいなら1つめになります。
とりまとめる立場でこの3つを見分ける方法は簡単です。案内の画面に「注文」の文字があれば紙にする型、「合い言葉」や「招待」の文字があれば持ち寄る型か整理する型です。持ち寄る型は期限が書かれていて、整理する型は保存容量が書かれています。案内の中でどの数字が強調されているかを見れば、その道具が何を引き受けるつもりなのかが分かります。
紙のフォトブックを作るアプリで確かめること
紙で残すなら、費用は先に分かります。しまうまブックは1冊298円から作れるアプリで、パソコンからの注文とスマートフォンのアプリからの注文の両方に対応しています。文庫のような小さい判からA5、A4まであり、ページ数と判の大きさで値段が変わります。
このやり方で確かめてほしいのは、費用より作ったデータの扱いです。
共有できます。同じアカウントでログインされた場合、別のスマートフォンで作成されたフォトブックのデータを引き続き編集できます。古いフォトブックアプリで作成されたデータは、新しいアプリでは閲覧・編集いただけません。 出典: n-pri.jp
会員登録してログインしてから作れば、端末が替わっても作業を続けられます。逆に、ログインせずに端末の中だけで作ると、スマートフォンを買い替えた時点で編集できなくなります。役員が代わる会では、作った本人の端末に編集中のデータが残っている状態が問題になります。作り始める前にログインしてください。
もう1つ、アプリそのものが入れ替わることがあります。同じ会社が新しいアプリを出して古いアプリの新規作成を終えると、古いアプリで作ったデータは新しいアプリでは開けません。前の年の版を下敷きにして今年の版を作る運用にしていると、ここで止まります。毎年作るものは、下敷きを使い回さず、写真とページの構成を別に記録しておくほうが確実です。
会として注文するときは、支払いと部数も決めておきます。1冊ずつ本人に注文してもらう形にすると、会費から出す必要がなく、欲しい人だけが買えます。会が代表して注文するなら、部数と締め切りを先に決めてください。
みんなで写真を持ち寄る共有アルバムの無料の範囲
行事の写真を集めるなら、持ち寄る型が本筋になります。SUZURIアルバムは、合い言葉で守られたオンラインアルバムに、参加者がそれぞれ写真をアップロードできるサービスです。結婚式や同窓会、旅行の写真を持ち寄る使い方が案内されています。
無料のFREEプランで使える範囲は、はっきり決まっています。作れるアルバムは1か月に3件まで、1つのアルバムにアップロードできるのは150枚まで、共有できる期間は30日、1ファイルの上限は20MB、保存容量は2GBです。ダウンロードは縮小されたサイズになり、広告が表示されます。動画は1日3本まで、1本50MB、長さ3分までです。
有料のPROプランは月額550円(税込)で、12か月の契約にすると月額330円(税込)になります。アップロードは2,000枚まで、共有期間は30日と90日から選べて、保存容量は無制限(1か月に5GBまでのアップロード)、ダウンロードはオリジナルのサイズ、広告は表示されません。閲覧する人への権限の設定と、閲覧数の確認もPROから使えます。プリントの値段も違い、L版1枚がFREEで39円、PROで13円です。
とりまとめる立場で効いてくるのは、共有期間とダウンロードの2つです。無料のままだと30日で共有が終わるので、行事から1か月後に「見られなくなった」という連絡が来ます。ダウンロードが縮小版だと、参加者が保存した写真は印刷に耐えません。行事の写真を全員に配るつもりなら、その月だけPROにするのが現実的な選び方になります。
もう1つ、選ぶ前に確かめておくと得なのが、印刷の値段です。持ち寄る型の共有アルバムには、集めた写真をそのまま注文できる仕組みが付いていることがあります。L版1枚の値段は無料のプランで39円、有料のプランで13円と差が付きます。行事のあとに写真を配る会では、印刷の値段のほうが利用料より大きくなることがあるので、合わせて見てください。
家族向けの共有アルバムを使う場合
家族の範囲で写真を共有するなら、専用のサービスが無料で広く使えます。家族アルバム みてねは、写真と動画を無料・容量無制限でアップロードできて、招いた家族だけが見られる作りになっています。アップロードした写真と動画から1秒ずつ切り取ってつなげた振り返りの動画が季節ごとに届き、家族が見たかどうかが「みたよ履歴」で分かります。写真プリントは毎月11枚まで無料で注文できます。
団体の写真を共有する道具として見ると、向き不向きがあります。向いているのは、対象が家族に近い小さな範囲で、写真の量が多く、期限なく残したい場合です。向いていないのは、会員が入れ替わる団体です。子どもの成長を家族に見せることを前提にした作りなので、年度ごとに見せる相手が入れ替わる運用とは形が合いません。
教室や少人数の習い事では、家族向けのアルバムを保護者に案内して、それぞれの家庭で使ってもらう形がうまくいきます。会として1つのアルバムを持つのではなく、写真を渡して各家庭で残してもらうという役割の分け方になります。
Googleフォトを団体で使うときに詰まるところ
すでに使っている人が多いので候補に挙がりますが、団体で使うと詰まる点が2つあります。
1つめが、保存容量の持ち主です。Googleアカウントには最大15GBの保存容量が付いていますが、この容量はGoogleフォト、ドライブ、Gmailで共有されます。写真を大量にアップロードすると、同じアカウントのメールの受信にも影響します。追加するにはGoogle Oneの契約が必要で、Basic(100GB)が月額290円、最大5人とストレージを共有できます。会の写真を役員の個人のアカウントにアップロードしていくと、その人の容量を会が使っていることになります。役員が代わるとき、写真ごと引き渡すことはできません。
2つめが、ファイルの上限です。バックアップできるのは200MBまたは200MPまでの写真と、10GBまでの動画です。写真については十分ですが、行事の動画をそのままアップロードするときは確かめる必要があります。
まとめると、Googleフォトは自分の写真を整理して招いた相手に見せる道具です。会の共有の場として長く使うには、容量が個人のアカウントに紐づくという点が引き継ぎの障害になります。会として使うなら、会の名義でアカウントを作り、そのIDとパスワードを引き継ぐ形にするしかありません。IDとパスワードを役員の間で回す運用は、別の問題を生みます。
メッセージアプリの中のアルバムを団体で使う限界
いま連絡に使っているメッセージアプリの中にもアルバムの機能があり、追加の費用なしで使えます。行事の翌日に何十枚も写真が流れるのを防げるので、使わない理由はありません。
ただし、団体の記録として使うには限界が3つあります。
1つめが、アルバムがトークルームに紐づくことです。そのルームにいる人が見られる形なので、退会した人はアルバムも見られなくなり、新しく入った人は過去の行事の写真を見られます。会として見せる範囲を年度で区切りたいときに、細かく決められません。
2つめが、アルバムを探す手間です。トークルームのアルバムは並んでいきますが、行事の名前で探す作りにはなっていません。数年たつと、どの行事がどのアルバムなのかが分からなくなります。
3つめが、写真の質です。メッセージアプリに写真を送ると、多くの場合は縮小されて届きます。記念の冊子や掲示に使う写真を集める用途には向きません。もとの画質のまま集めたいなら、持ち寄る型の共有アルバムを使うことになります。
現実的なおすすめは、連絡の流れで見せる写真はメッセージアプリのアルバムに、記録として残す写真は別の場所に、という分け方です。全部を1か所に集めようとすると、どちらの目的も中途半端になります。
行事の写真を集める方法と段取り
道具を決めたら、集める段取りを決めます。人数が多い行事では、ここが手間の大半を占めます。
集めるときは、締め切りを決めて先に伝えます。行事の翌日に案内を出し、1週間で締め切る形がうまくいきます。期限を切らないと、写真は集まりません。案内には、アップロードする場所、合い言葉、締め切り、そして何に使うのかを書きます。使い道を書いておくと、あとで掲示や冊子に使うときに断られません。
選ぶ作業は、集まってから1人でやるほうが早く終わります。何十枚を全員で選ぶと決まりません。担当を1人決めて、掲示に使う分、冊子に使う分、共有だけにする分の3つに分けます。
配るときは、渡す形を先に決めます。画面で見せるだけなら共有アルバムのURLを配ります。手元に残してほしいならダウンロードできる設定にします。紙で渡すならフォトブックか、プリントの注文になります。この3つを混ぜると、問い合わせが増えます。
なお、集めた写真の保管期限も決めてください。無期限に残すのか、次の年度までなのか。決めていないアルバムは、誰も消さないまま残り続けます。
フォトブックを作るときの手順と決めごと
紙の1冊にまとめる作業は、写真を選ぶところで止まります。順番を決めておくと、行事から1か月で配れます。
はじめに、判の大きさとページ数を決めます。ここが値段を決めるので、先に決めないと予算が出せません。文庫に近い小さい判は費用を抑えられますが、集合写真を見開きに入れると顔が小さくなります。集合写真が中心ならA5以上を選んでください。
次に、1ページに何枚入れるかを決めます。1ページに6枚も8枚も並べると、枚数は多く入りますが1枚あたりは小さくなります。行事ごとに見開きを割り当て、1見開きに4枚までにすると読みやすい冊子になります。ページ数と1ページの枚数が決まれば、必要な写真の枚数が計算できます。
そのあとで写真を選びます。決めた枚数の倍を候補として集め、そこから絞ります。集める前に選び始めると、あとから写真が届いて並べ替えることになります。
最後に、誰の名前を入れるかを決めます。氏名を入れるかどうかは、会の性格で変わります。名前を入れた冊子は会員以外に渡せなくなるので、配る相手が決まっていないうちは入れないほうが扱いやすくなります。
注文する前に、印刷したときの見え方を確かめてください。画面では読める文字が、小さい判では読めないことがあります。1冊だけ先に注文して確かめてから、部数をそろえて注文する方法をとる会もあります。
共有アルバムの案内の配り方で気を付けること
持ち寄る型を選んだら、案内の配り方が手間の大半を決めます。
URLと合い言葉は、同じ文面にまとめて1回で配ります。2回に分けて送ると、片方だけ見た人から問い合わせが来ます。文面には、アップロードする手順を3行で書きます。「このURLを開く」「合い言葉を入れる」「写真を選んで送る」の3行で足ります。長い説明を付けるほど、読まれずに問い合わせが増えます。
そのうえで、締め切りと保管の期限を必ず書いてください。無料の枠で使うと共有できる期間が30日で終わるので、いつまで見られるかを最初に伝えておきます。伝えていないと、期限が切れたあとに「開けない」という連絡が何件も来ます。
配る手段も選びます。会員だけに配るなら、連絡に使っている場所に流すのが確実です。メールで配ると、転送されてURLが会員の外へ出ます。転送されても困らない写真か、会員だけのものかで、配る手段を変えてください。
もう1つ、代わりに送る手段を用意しておくと問い合わせが減ります。アプリを入れられない人や、スマートフォンの操作に慣れていない人は必ずいます。その人から写真を受け取る窓口を1つ決めて、担当がまとめてアップロードする形にすると、参加できない人が出ません。
動画を含めるときに変わること
写真だけなら無料の枠で足りることが多くなりますが、動画を含めると条件が変わります。
持ち寄る型の共有アルバムでは、無料のプランは動画が1日3本まで、1本50MB、長さ3分までに限られます。有料にすると1本300MB、10分までになります。発表会や試合の記録は3分では収まらないので、無料の枠のままでは扱えません。
整理する型でも上限があります。Googleフォトでバックアップできる動画は1本10GBまでです。こちらは長さでは切られませんが、写真に比べて容量を大きく使うので、15GBの無料の枠はすぐに埋まります。
現実的なやり方は2つです。1つは、動画だけ別の場所に保存して、共有アルバムには写真を残す形です。もう1つは、長い動画を場面ごとに切り分けて、短くしてからアップロードする形です。後者にすると、あとで見返すときに探しやすくなるという利点もあります。
どちらにしても、動画を含めるなら容量と期限を先に確かめてください。行事が終わってからアップロードしようとして上限に当たると、その場では解けません。
人数が多い行事で起きる4つの問題
写真を集めるときに必ず出てくるのが、次の4つです。
1つめが、顔写真の扱いです。個人情報保護委員会は、鮮明な顔画像はその情報単独で個人情報になるとしています。会として写真を集めて掲示したり配ったりするなら、撮ってよいか、どこに出してよいかを先に確かめるのが筋になります。年度の初めに配る用紙で、写真の使い方について確かめている会が多くなっています。
2つめが、映りたくない人です。断りにくい空気ができると、参加そのものを避ける人が出ます。集める段階で、外してほしい写真を申し出る窓口を作っておくと、あとから削除を求められて慌てずに済みます。
3つめが、保存容量です。300枚の写真を無料の枠に収めようとすると、上限に当たります。無料で使える範囲は、アルバムの数、1つのアルバムの枚数、1ファイルの容量、共有期間の4つで決まっています。行事の規模を先に見て、どの枠に当たるかを確かめてください。
4つめが、退会した人です。共有アルバムのURLを配る形だと、退会した人の手元にURLが残ります。会員以外に見られたくない写真なら、メンバー以外は見られない作りの道具を選んで、会員の一覧と見られる範囲を結び付けておく必要があります。
アプリを入れてもらう前に確かめること
会員にアプリを入れてもらう前提で選ぶと、そこで止まる会があります。年配の会員がいる会では、新しいIDとパスワードを増やさないことが最初の関門になります。
確かめる点は3つです。
1つめが、アプリを入れずに使えるかどうかです。持ち寄る型の共有アルバムは、ブラウザでURLを開いて合い言葉を入れれば使えるものが多く、会員登録を求めません。アプリを入れる必要があるかどうかは、案内を配る前に確かめてください。ここで引っかかると、写真を出してくれる人が半分に減ります。
2つめが、端末の空き容量です。写真を何百枚も保存している端末は、空き容量が残っていないことがあります。アプリを入れられない理由が、操作ではなく容量であることは珍しくありません。「入らない」という連絡を受けたときは、まず端末の使用容量を確かめてもらってください。
3つめが、代わりの手段です。どうしても操作できない人から写真を受け取る窓口を1つ決めておきます。行事の当日に、その場で担当の端末へ送ってもらう形にすると、あとから追いかける手間がなくなります。
道具の機能を比べる前に、この3つを確かめてください。いちばん機能の多い道具を選んでも、会員が使えなければ写真は集まりません。
年度で担当が替わる会では、もう1つ決めることがあります。写真を集めた担当と、冊子を作る担当を同じ人にするかどうかです。集める作業は行事の直後に集まりますが、作る作業はそのあと1か月続きます。同じ人に両方を任せると、行事が続く時期に負担が重なります。分けるなら、集めた写真の保存先と選び方の決まりを引き渡す形になります。
費用を会として見るときの考え方
値段の比べ方を間違えると、安く見えたほうが高くつきます。見るのは1か月の料金ではなく、1つの行事にかかる合計です。
持ち寄る型の共有アルバムを1つの行事に使う場合、必要なのはその月だけです。月額550円(税込)のプランを1か月だけ使って、行事の写真を集めて配り、期限が来たら解約する形なら、1つの行事あたり550円で済みます。参加者が40人なら1人あたり14円です。会費から出すか、参加費に含めるかを決めておけば、毎回の相談が要りません。
紙のフォトブックは、1冊ごとの費用になります。1冊298円から作れますが、判を大きくしてページ数を増やすと1冊あたりは上がります。会が代表して全員分を注文すると部数×単価になるので、ここは欲しい人だけが自分で注文する形にするほうが会の負担が軽くなります。作ったデータを共有できるようにしておけば、同じ内容の冊子を各自が注文できます。
整理する型は、保存容量の追加の費用になります。写真を残し続けるかぎり毎月かかるので、会として契約するなら誰の名義にするかを決めておく必要があります。役員の個人の契約に会の写真を入れていくと、その人が抜けるときに引き継げません。
費用を抑えるなら、行事の写真を集める場所は行事のたびに使い、残す場所は会として1つに決める、という分け方になります。集めることと残すことを同じ場所でやろうとすると、いちばん高い契約が必要になります。
1年後に残っているかどうかで選ぶ
最後に、いちばん大事な見方を1つ挙げます。1年後に、その写真を誰が開けるかです。
無料の枠で共有期間が30日のアルバムは、1か月で見られなくなります。集めるためには十分ですが、記録としては残りません。集めたあとに、誰かがダウンロードして会の保存先へ移す作業が必ず必要になります。この作業を段取りに入れていない会では、写真がそのまま消えています。
個人のアカウントに残っている写真も、同じ危うさがあります。役員が代わるときに引き渡すことができないので、その人が抜けた時点で会の記録ではなくなります。
紙にした冊子は、開ける人を選びません。保管する場所が必要になりますが、何年たっても見られます。会の歴史を残す目的なら、紙にする選択に根拠があります。
つまり、選ぶ順番はこうなります。集めるための道具、残すための場所、配るための形の3つを別々に決める。1つの道具で3つを兼ねようとすると、どれかが崩れます。
選ぶ順番と、連絡と同じ場所にまとめるかの判断
ここまでを踏まえた選ぶ順番は、次のようになります。
はじめに、写真の出口を決めます。紙で残すならフォトブックを作るアプリ、画面で見せるなら共有アルバム、探せるようにするなら整理する型です。次に、集める相手の人数と枚数を見て、無料の枠に収まるかを確かめます。収まらなければ、その月だけ有料にするか、無料の枠に収まるように枚数を絞ります。最後に、来年も同じ手順を踏めるかを考えます。役員が代わっても同じ手順で回るなら、その選び方で合っています。
判断が必要なのは、写真を連絡と別の場所に持つかどうかです。行事の連絡はメッセージアプリ、写真は共有アルバム、名簿はエクセルという形になると、会員が1人抜けたときに直す場所が3か所になります。1か所忘れると、抜けた人が写真を見られる状態が残ります。
団体向けの連絡ツールを使うと、連絡と予定と写真が同じ場所になり、会員を外すだけで見られる範囲が変わります。いま使っているメッセージアプリと何が違うのかは、LINEグループとの比較に、退会したときに何が残るかを並べてあります。写真の保存を含む道具と比べたいなら、BANDとの比較で保存できる量と期限の条件を確かめてください。誰でも入れる場と会員だけの場の違いが気になるなら、LINEオープンチャットとの比較が参考になります。
会の種類によって、写真の集め方も変わります。行事の写真を回覧や掲示に使う会の進め方は町内会での使われかたに、年度で担当が入れ替わる前提での写真の引き継ぎはPTAでの使われかたに、大会や発表会の記録を残す形はサークルでの使われかたにまとめてあります。費用や始め方で先に確かめたいことがあれば、よくある質問を見てください。
Q1. アルバム作成アプリは無料のままで足りますか?
集める枚数と共有する期間で決まります。持ち寄る型の代表であるSUZURIアルバムの無料プランは、1か月に3件まで、1つのアルバムに150枚まで、共有期間は30日、保存容量は2GBで、ダウンロードは縮小版になります。行事の写真を全員に配って手元に残してほしい場合は、その月だけ有料にするほうが問い合わせが減ります。
Q2. 紙のフォトブックはいくらから作れますか?
しまうまブックは1冊298円から作れます。判の大きさとページ数で値段が変わります。作る前に会員登録してログインしておくと、端末を買い替えても編集を続けられます。ログインせずに端末の中だけで作ると、その端末が使えなくなった時点で編集できなくなるので注意してください。
Q3. Googleフォトを会の共有アルバムにしてよいですか?
容量が個人のアカウントに紐づく点が引き継ぎの障害になります。Googleアカウントの15GBはフォト、ドライブ、Gmailで共有される容量で、追加するにはGoogle Oneの契約(Basic 100GBが月額290円)が必要です。役員の個人のアカウントを使うと、その人が抜けるときに写真ごと渡せません。会の名義でアカウントを作るか、別の道具を選んでください。
Q4. 行事の顔写真を集めて掲示してよいですか?
先に確かめる手順を作ってください。個人情報保護委員会は、鮮明な顔画像はその情報単独で個人情報になるとしています。年度の初めに配る用紙で、撮った写真をどこに出すのかを伝えておき、外してほしい写真を申し出る窓口を作っておくと、あとから削除を求められて慌てずに済みます。