出欠とアンケート

Googleフォームをスマホだけで作る方法と、パソコンと違うところ

2026年9月25日 ・ Tsudoo編集部

Googleフォームの作り方をスマホで調べる人の多くは、パソコンの前に座る時間が取れない立場にいます。町内会の集まりの合間、部活の送り迎えの車の中、仕事の休憩時間。手元にあるのはスマホだけで、今日中に出欠を聞く用紙を配りたい。そういう状況です。

結論から書くと、スマホだけで作って、配って、集計まで見ることはできます。追加の費用もかかりません。ただし、パソコンで作るのとまったく同じにはなりません。iPhoneでは使えない質問形式があり、設定の画面はパソコンより深いところにあり、質問の並べ替えは指では思い通りに動きません。この違いを先に知っておくと、途中でやり直す回数が減ります。

この記事では、Googleが公式に案内しているスマホでの作り方、App Storeの検索で上に出てくるアプリの正体、実際の手順、パソコンと違う点、配ったあとに困らないための設定までを順に扱います。画面の名前はGoogleの日本語のヘルプに載っている表記に合わせています。

スマホで作るとき、Googleが案内している道は1つだけ

最初に押さえたいのは、Googleが公式に示しているスマホでの作り方が1通りしかないことです。

Googleのヘルプにある「Google フォームの使い方」には、パソコン、Android、iPhoneとiPadの3つの版があります。このうちAndroid版に書かれている最初の手順は、Androidスマートフォンかタブレットで、Chromeなどのモバイルウェブブラウザを開き、forms.google.com にアクセスし、空白のフォームをタップする、というものです。iPhoneとiPad版も同じで、SafariなどのモバイルウェブブラウザでForms.google.comを開くところから始まります。

つまり、専用のアプリを入れる手順はどこにも書かれていません。Googleは、スマホでフォームを作るならブラウザで開いてくださいと案内しています。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートには公式のスマホアプリがありますが、Googleフォームについては、Google自身が出している作成用のアプリが存在しません。既に作ったフォームを探すときは、Googleドライブのアプリを開いて、以前に作成したフォームや共有されたフォームを探す、とヘルプには書かれています。

ここを知らずにApp StoreやGoogle Playで「Googleフォーム」と検索すると、それらしいアプリが並びます。入れてみたら操作が違う、課金を求められた、という行き違いはここから起きます。入れる前に、そのアプリを誰が作っているかを確かめる必要があります。

ブラウザで作ることには利点もあります。端末を選ばないので、役員が代わってもアプリの入れ方を説明する必要がありません。Androidの人もiPhoneの人も、同じ画面を見ながら電話で教え合えます。年配の会員が多い会では、新しいアプリを入れてもらう段取りが1つ減るだけで、話が早く進みます。

App Storeに出てくる「Google フォーム」アプリの正体

App Storeで検索したときに上位に出てくる「Google フォーム / Google Forms」というアプリは、Googleが作ったものではありません。

このアプリの提供元はAurora Innovationという会社で、ストアの説明文の末尾には、これはGoogleとは関連のない第三者アプリであり、すべての商標はそれぞれの所有者の財産です、という免責の記載があります。価格は無料で、アプリ内課金があります。評価は5段階中4.6で、評価件数は3,422件。容量は138.6MB、年齢制限指定は13歳以上です。

レビューを読むと、公式アプリだと思ってダウンロードしたという書き込みがあり、Google公式のアプリが無いので重宝しているという趣旨の評価も並んでいます。作り手が第三者であること自体は問題ではありません。ただ、会の名簿や連絡先を扱うフォームを作る道具を選ぶとき、提供元が誰で、利用規約とプライバシーポリシーがどこにあるかを見ないまま入れるのは避けたいところです。このアプリの場合、規約とポリシーのURLはストアの説明欄に明記されています。

第三者アプリには、ブラウザ版に無い機能が付いていることがあります。このアプリの説明欄には、カメラで質問をスキャンしてフォームを作る機能、フォームのリンクのQRコードを作ってSNSに共有する機能、回答が届くたびにプッシュ通知を受け取る機能などが挙げられています。このうちQRコードとプッシュ通知は、Googleのブラウザ版には無い機能です。

判断の軸は、扱う中身です。名前や連絡先を集めないアンケート、たとえば行事の内容に対する感想を匿名で集めるだけなら、便利な機能を取りに行く選択もあります。会員名簿に直結する出欠や連絡先を扱うなら、Googleが案内している道をそのまま通り、余計な事業者を1社増やさないほうが、後で説明しやすくなります。

画面を触る前に決めておく3つのこと

スマホは画面が狭いぶん、迷いながら作ると手戻りが大きくなります。パソコンなら全体を眺めながら直せますが、スマホでは1問ずつしか見えません。作り始める前に、次の3つだけ決めておくと、途中で止まらずに終わります。

1つ目は、集まった回答をどういう形で見たいかです。出欠なら、最後に欲しいのは出席が何人、欠席が何人、そしてその名前です。この形が先にあれば、氏名は記述式、出欠は選択肢という組み合わせが自動的に決まります。逆に「ご都合をお書きください」という自由記述にしてしまうと、回答が集まったあとに1件ずつ読んで数えることになります。数えたいものは必ず選択肢にする。これが最初の原則です。

2つ目は、誰の回答か分かる必要があるかです。出欠や申込では必ず必要になり、匿名のアンケートでは邪魔になります。この判断ひとつで、後に出てくるメールアドレスの収集をオンにするか、氏名の質問を置くかが決まります。ここを決めずに作ると、集めたあとで「誰が出席か分からない」状態になり、もう一度聞き直すことになります。聞き直しは、回収率がいちばん落ちる場面です。

3つ目は、締め切りをどう止めるかです。回答を受け付ける期間を決めて、その日で自動的に閉じるのか、人が手で止めるのか。後で出てくる終了日の設定を使うなら、作る前に日付を決めておくほうが、設定の画面を何度も往復せずに済みます。

この3つを決めるのに5分、実際に作るのに10分、というのが現実的な配分です。順番を逆にすると、作り終えてから作り直すことになります。

テンプレートから作ると速く終わる

白紙から質問を組むより、既にある型を選んで書き換えるほうが、スマホでは圧倒的に速く終わります。

フォームの一覧の画面には、用途別のひな型が並んでいます。行事の出欠確認、イベントの参加登録、連絡先の収集、お問い合わせといった種類があり、質問がいくつか入った状態で開きます。要らない質問を消し、残った質問の文面を会の言葉に書き換えるだけで形になります。スマホの狭い画面で質問を1つずつ足していく作業と比べると、指を動かす回数が半分以下になります。

ひな型の質問文は、仕事で使う前提の言葉で書かれていることがあります。「貴社名」「ご担当者様」といった表現が入っていたら、そこは会員が読んで違和感のない言葉に直します。この書き換えだけは省かないようにします。読んだ人が「自分に関係ない案内だ」と感じた瞬間に、回答は止まります。

以前に作ったフォームから質問を持ってくる方法もあります。質問を追加するときに、質問をインポートするアイコンを選び、読み込む質問が含まれているフォームを選び、必要な質問にチェックを入れて取り込みます。毎年同じ行事の出欠を取っている会なら、去年のフォームから質問をそのまま持ってきて、年度と日付だけ直す形がいちばん短く済みます。質問の文言が毎年ぶれないので、去年の集計と並べて見るときにも役立ちます。

スマホの画面で実際に作る手順

ブラウザで作る手順を、順番に書きます。Androidでも iPhoneでも画面はほぼ同じです。

まず、ChromeかSafariを開き、アドレス欄に forms.google.com と入力します。Googleアカウントにログインしていない場合はログインを求められます。会の共用アカウントがあるなら、この時点でそちらに切り替えます。役員個人のアカウントで作ると、その人しかフォームを開けない状態になりがちで、引き継ぎのときに必ず困ります。

一覧の画面が開いたら、空白のフォームをタップします。「無題のフォーム」という名前の枠が出るので、まずここに名前を付けます。「令和8年度 秋祭り 出欠確認」のように、年度と行事名を入れておくと、翌年に同じものを探すときに見つかります。

次に質問を足します。追加のアイコンをタップすると質問が1つ増え、質問のタイトルの右側で形式を選べます。Googleのヘルプに載っている質問の形式は12種類あります。記述式、段落、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン、ファイルのアップロード先、均等目盛、評価、選択式のグリッド、チェックボックスのグリッド、日付、時刻です。出欠を集めるだけなら、氏名を記述式、出欠をラジオボタンの2問で足ります。回答を必須にするには、質問の下にある必須のボタンをオンにします。

質問はいくつでも足せるわけではありません。ヘルプには、質問、説明、画像、動画などのコンテンツを最大300個まで、セクションを最大75個まで追加できると書かれています。町内会や部活の用途でこの上限に当たることはまずありませんが、上限がある事実は知っておいて損はありません。

スマホの小さい画面では、質問を増やすほど全体が見えなくなります。作りながら迷ったら、質問を3問以内に抑えるところから始めると失敗しません。聞きたいことを全部入れたフォームは、回答する側のスマホでも縦に長くなり、途中で閉じられます。

スマホで作るときに、パソコンと違うところ

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。

1つ目は、iPhoneとiPadでは日時選択ツールが使えないことです。Googleのヘルプのうち、iPhoneとiPad向けのページにだけ、日時選択ツールは現在iPhoneとiPadではサポートされていません、という但し書きがあります。Androidとパソコンのページにはこの記載がありません。行事の希望日を日付の質問で聞きたいなら、iPhoneから作るのは避けるか、日付を選択肢のラジオボタンで並べる形に置き換えるのが現実的です。「10月12日(土)」「10月13日(日)」と選択肢に書いてしまえば、集計も数えやすくなります。

2つ目は、質問の順番の入れ替えが指では難しいことです。スマホでの作成を解説する記事でも、この点は最初に挙げられています。

Google フォームをスマホで作成すると、画面が小さく、編集がしづらいことがあります。特に、設問の入れ替えの操作が難しいと感じる方もいるでしょう。 出典: blog.hubspot.jp

対策は単純で、聞く順番を先に紙かメモに書いてから、その順で作ることです。作りながら考えると、必ず入れ替えたくなります。

3つ目は、設定の画面が深いところにあることです。パソコンでは上部に設定のタブが並んでいますが、スマホでは横幅が足りないため、設定を開いてから「回答」や「プレゼンテーション」の横にある下向きの矢印をタップして開く操作が要ります。この一段が見えないせいで、設定を見ないまま公開してしまう事故が起きます。

4つ目は、回答者から見た画面の確認がしづらいことです。作った本人はスマホで見ているので、スマホでの見え方は確認できます。ただ、パソコンで開く会員がいる場合、その見え方は確かめられません。プレビューを開いて横向きにする、家族のパソコンで一度開いてもらう、といった一手間を入れておくと安心です。

公開して配るまでの手順

作り終えたら公開します。Googleのヘルプには、回答者がフォームにアクセスできるようにするにはフォームを公開する必要があると書かれており、公開されていないフォームでは回答を受け付けることができないと明記されています。リンクを送ったのに回答できないと言われる原因の多くはここです。

手順は、右上の公開をタップし、フォームに回答できるユーザーを選ぶために管理をタップします。リンクを知っているすべてのユーザーに開くか、対象を指定するかを選び、完了、公開と進みます。公開されると右上に「公開済み」と表示されます。

リンクを取得する方法は3つあります。右上のプレビューから「回答者に送信するリンクをコピー」を選ぶ、公開済みの表示をタップして同じ項目を選ぶ、右上の共有から選ぶ、のいずれかです。ヘルプには、フォームの公開後は短縮版のリンクをコピーできるようになると書かれており、URLを短縮のチェックボックスをオンにしてコピーします。紙の回覧に載せる場合や、文字数の少ない連絡に貼る場合は短縮したほうが扱いやすくなります。

配る先がグループトークなら、コピーしたリンクをそのまま貼るだけで済みます。ここは、いま使っている連絡の道具の性質が出るところです。無料で人数の上限もないグループトークと、団体向けの連絡ツールとでは、送ったお知らせが後から探せるかどうかと、誰が読んだかが分かるかどうかが違います。その違いはLINEグループとの比較に整理されています。

回答の受け付けを終わらせるときも、スマホから操作できます。公開済みのフォームの右上にある公開のアイコンをタップし、「回答を受付中」をオフにします。終了日や回答数の上限を先に決めておくこともでき、「終了日または回答数の上限を設定」から、日時を選ぶか、回答数で終了を選んで上限を入力します。締め切りを人の手で止めるのを忘れる会では、先に終了日を入れておく運用が効きます。

スマホから必ず見ておきたい設定の4項目

設定の中で、会の運営に直結するものが4つあります。スマホでは深い階層にあるので、公開する前にまとめて見ておきます。

1つ目は「回答を1回に制限する」です。設定を開き、回答の横の下向き矢印をタップすると出てきます。ヘルプには、この設定を使う場合、フォームにアクセスして入力するにはGoogleアカウントにログインする必要があると書かれています。二重回答は防げますが、ログインの壁で手が止まる会員が出ます。年配の会員が多い会では、この設定を使わずに氏名を必須にして、重複は目で確認するほうが回収率が落ちません。

2つ目は「メールアドレスを収集する」です。選択肢は2つあり、確認済みを選ぶとGoogleアカウントのメールアドレスが記録され、回答者からの入力を選ぶと手で入力してもらう形になります。匿名で意見を集めたいなら、どちらもオフにします。

3つ目は「結果の概要を表示する」です。プレゼンテーションの中にあります。ヘルプには、これをオンにすると結果の概要が回答者と共有され、フォームに回答可能なすべてのユーザーが各質問への回答の全文やグラフを閲覧できると書かれています。匿名のつもりで集めた意見が全員に見えていた、という事故はここから起きます。会の内部で扱う話を集めるなら、メンバー以外は見られない状態を保てるかどうかを、道具を選ぶ時点で確かめておきます。

4つ目は「回答の編集を許可する」です。送信済みの回答を回答者が直せるようにするかどうかの設定です。出欠のように後から予定が変わるものはオンにしておくと、役員に修正の連絡が来る回数が減ります。

なお、回答者側の下書きは既定で自動保存されます。ヘルプによると、回答の下書きは、回答者が最後に変更してから30日間、またはフォームへの記入が完了するまでのいずれか早い時点まで保存されます。共有の端末で記入してもらう場面では、プレゼンテーションの中にある「すべての回答者に対して自動保存を無効にする」をオンにしておくほうが安全です。

回答する側のスマホで起きること

作る側の話ばかりになりがちですが、回収率を決めるのは回答する側の画面です。配ったあとに起きやすいことを3つ挙げます。

1つ目は、アクセス権を求められる画面が出ることです。Googleのヘルプには、フォームを開こうとして「アクセス権が必要です」と表示される原因として、権限がないか、アクセス権のないGoogleアカウントにログインしている、の2つが挙げられています。特に、職場用や学校用のアカウントで作られたフォームは、作成者が設定を変えない限り、その組織内のユーザーだけがアクセスできる仕組みです。学校のアカウントで作ったフォームを保護者に配ると、この壁に当たります。会のフォームは、組織に紐づかないアカウントで作るほうが安全です。

2つ目は、記入の途中で画面を閉じてしまうことです。スマホで回答する人は、電車の中や台所で開きます。長いフォームは最後まで届きません。Googleアカウントでログインして記入している場合は下書きが30日間自動保存されるので途中から再開できますが、ログインしていない人には残りません。質問を短くすることが、いちばん確実な対策です。

3つ目は、送信したかどうかが本人にも分からなくなることです。確認メッセージは設定のプレゼンテーションから変更できるので、「回答を受け付けました。10月5日までは修正できます」のように、次に何が起きるかまで書いておくと、役員への問い合わせが減ります。回答のコピーを回答者に送る設定もあり、メールアドレスを収集している場合に限って使えます。

回答が集まったあと、スマホで見るとき

回答はブラウザから見られます。フォームを開いて上部の回答をタップすると、概要、質問、個別の3つの見かたが選べます。ヘルプには、概要のタブは回答が1つ以上ある場合にのみ表示されると書かれています。回答がゼロの間はタブ自体が出ないので、壊れていると勘違いしないようにします。

人数を数えるだけなら概要で足ります。誰が出席かを名簿と突き合わせるなら、右上のスプレッドシートへのリンクのアイコンから表に出すほうが早く終わります。ここで注意が要るのは、共同編集者とフォームを共有している場合、その人たちはフォームにリンクされているスプレッドシートにもアクセスできる点です。共同編集者を外すときは、フォームとスプレッドシートの両方から個別に外す必要があるとヘルプに明記されています。役員が代わる時期に、この二度手間を忘れると、前の役員が回答を見られる状態が残ります。

新しい回答が届いたことを知る方法も用意されています。回答のタブを開き、その他のアイコンから「新しい回答についてのメール通知を受け取る」を選ぶと、届くたびにメールが来ます。締め切り間際に何度も画面を開いて確認する手間が無くなるので、スマホで運営する人ほど効きます。逆に、回答が100件単位で入る行事では受信箱が埋まるので、そのときはオフにして締め切り後にまとめて見ます。

回答をまとめて手元に置きたいときは、同じその他のアイコンから「回答をダウンロード(.csv)」を選びます。年度末の報告用に数字を残しておきたい場合や、会計の資料に添える場合は、この形で保存しておくと、後からフォームを消しても記録が残ります。フォームを消すと回答も一緒に消えるので、年度が替わる前に一度落としておく習慣をつけておくと安心です。

スマホの画面で表を見るのは、正直なところ読みづらい作業です。回答が20件を超えるあたりから、横にスクロールしながら数えることになります。数えるだけならCSVに落とさず概要のグラフを見る、名簿と突き合わせる作業だけはパソコンでまとめてやる、という分担にすると、スマホだけで抱え込まずに済みます。

回答数が多いときの上限もヘルプに書かれています。回答の概要が表示されない場合は回答数が50,000件を超えている可能性があり、スプレッドシートと同期されない場合は100,000件を超えている可能性がある、といった内容です。会の規模でここに当たることはありませんが、上限がある道具だという前提は持っておくと、動かないときに慌てません。

とりまとめる側から見た、スマホだけで完結させたときの限界

最後に、続ける立場から見た話に畳みます。

スマホだけでフォームを作る力は、単発の用件に対して強く働きます。急に人数を数える必要が出たとき、その場で3分で作って配れるのは、他の道具にはない速さです。行事の一般参加の申込、匿名の意見募集、問い合わせの受付。この3つでは替える理由がありません。

弱くなるのは、名簿が決まっている相手に毎月聞くときです。毎回フォームを作り、毎回リンクを配り、毎回名簿と突き合わせる。フォームは回答した人の一覧は作りますが、回答していない人の一覧は作りません。40世帯のうち28件返ってきたとき、残りの12世帯がどこかを調べる作業は手で行うことになります。この作業が毎月積み上がると、年間の手間としては無視できない量になります。

もう1つは、置き場所の引き継ぎです。作ったフォームと回答の表は、作った人のGoogleドライブに入ります。役員が代わるとき、どのフォルダに何年分が入っているかを渡すところで漏れが出ます。役員が毎年代わる前提で連絡の形を組んでいる例はPTAでの使われかたに、回覧板と口頭の連絡を置き換えた会の運用は町内会での使われかたに、生徒や保護者への連絡をまとめている例は教室での使われかたに載っています。団体向けの連絡ツールでは、出欠の回収と未回答者の把握が同じ画面で片付き、置き場所も1つにまとまります。費用や設定で先に確かめておきたい点はよくある質問に整理してあります。

判断を分ける目安として、聞く相手が固定かどうか、そして回数が1回きりかどうかの2つを置くと整理しやすくなります。相手が毎回違って1回きりなら、フォームで作って配るのがいちばん軽い手段です。相手が名簿で固定されていて、しかも毎月聞くなら、フォームを作る作業そのものが毎月の仕事として積み上がります。後者に当たる会では、名簿と連絡と出欠が同じ場所にある形に移すほうが、役員の負担は下がります。

スマホで作る手順そのものは10分で覚えられます。決めるのに時間をかける価値があるのは、その1枚を毎月作り続けるのか、名簿ごと1か所にまとめるのか、という部分です。

Q1. スマホでGoogleフォームを作るのに、アプリを入れる必要はありますか?

必要ありません。Googleのヘルプには、Androidの場合はChromeなどのモバイルウェブブラウザ、iPhoneとiPadの場合はSafariなどのモバイルウェブブラウザで forms.google.com にアクセスし、空白のフォームをタップする、と書かれています。Googleが出している作成用のスマホアプリは存在せず、既に作ったフォームはGoogleドライブのアプリから探します。

Q2. App Storeにある「Google フォーム」というアプリはGoogle製ですか?

Google製ではありません。提供元はAurora Innovationで、ストアの説明文に「これはGoogleとは関連のない第三者アプリです」と明記されています。無料でアプリ内課金があり、評価は5段階中4.6、評価件数は3,422件です。QRコードの作成など便利な機能もありますが、会員の連絡先を扱うなら提供元と規約を確かめてから判断してください。

Q3. iPhoneで作ると、パソコンと違うところはありますか?

あります。Googleのヘルプのうち、iPhoneとiPad向けのページにだけ、日時選択ツールは現在サポートされていないという記載があります。希望日を聞きたい場合は、日付の質問を使わず、日付を選択肢として並べたラジオボタンに置き換えてください。集計するときも数えやすくなります。

Q4. スマホから公開したのに、リンクを開けないと言われました。何を確認すればよいですか?

まずフォームが公開されているかを確認します。Googleのヘルプには、公開されていないフォームでは回答を受け付けることができないと明記されています。右上の公開をタップし、管理から回答できるユーザーの範囲を選んでください。あわせて「回答を1回に制限する」がオンだとGoogleアカウントへのログインが必要になるため、ログインできない会員がいる場合はオフにします。

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