公式 line あいさつ メッセージを設定するとき、迷いの中心は「何を書くか」ではなく「どこまで書くか」です。店舗向けの解説をそのまま真似ると、クーポンと購入の案内が並んだ文面になり、町内会やPTA、部活、教室のような集まりでは使いどころがありません。以下では、管理画面で実際に設定できる範囲を確かめたうえで、1通目に入れる中身と、そこに入れてはいけない中身を分けて示します。
あいさつメッセージが置かれている場所と、動く条件
あいさつメッセージは、ユーザーがアカウントを友だち追加したときに自動で送られる1通目です。設定の入口はWeb版の管理画面では「トークルーム管理」の中にあり、そこから内容を作って「変更を保存」を押すと有効になります。
ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際に、メッセージを送ることができる機能です。アカウントの紹介や、キーワード応答へ誘導し、クーポンを配布するなど、メッセージを送ることなくユーザーにアカウントの概要やメリットを伝えることが可能です。 出典: lycbiz.com
先に押さえておくべき条件が4つあります。
1つ目は、保存したタイミングより後に届く分から反映されるという点です。すでに送信されたあいさつメッセージの内容は、あとから書き換えても変わりません。文面を練り直しているあいだに追加された人には、古い文面が届いたままになります。年度替わりに内容を変えるなら、案内を配る前に保存を済ませておく順番が要ります。
2つ目は、ブロック解除のときの扱いです。標準では、いったんブロックした人がブロックを解除すると、あいさつメッセージがもう一度送られます。「はじめて友だち追加されたときにのみ送信する」という設定を入れておくと、再送を止められます。ただし公式のマニュアルには、状況によって初回かどうかが正しく判定されない場合があると書かれています。同じ案内が2回届く可能性は残る前提で文面を作ったほうが安全です。
3つ目は、機能そのもののオンとオフです。管理アプリ側では「設定」の中の「応答」であいさつメッセージがオンになっているかを確認します。ここがオフだと、内容を丁寧に作っても1通も届きません。
4つ目は、吹き出しの数です。スマートフォンの管理アプリからは、テキストや画像を追加して最大5吹き出しまで組み立てられます。長い説明を1つの吹き出しに詰め込むより、役割ごとに分けたほうが読まれます。
通数を消費しないという事実が、集まりの運用を決める
集まりの運営でいちばん気にされるのが費用です。ここであいさつメッセージの位置づけがはっきりします。LINE公式アカウントの料金プランは3つあり、コミュニケーションプランは月額固定費が0円で無料メッセージが200通、ライトプランは月額5,000円(税別)で5,000通、スタンダードプランは月額15,000円(税別)で30,000通です。追加メッセージを送れるのはスタンダードプランだけで、他の2つは上限を超えると配信が止まります。
重要なのは、何が通数としてカウントされるかです。公式の料金ページでは、カウントされるものとして「メッセージ配信(絞り込み配信・ステップ配信含む)」が挙げられ、カウントされないものとして「LINEチャットの送受信」「応答メッセージ」「あいさつメッセージ」が挙げられています。つまり、友だち追加時の1通目は無料枠を1通も減らしません。
この違いは、集まりの運営では決定的です。会員数が300人の会で、月に1回の一斉配信をするだけで、無料の200通はその月に使い切ります。一方で、入会のたびに届くあいさつメッセージは何人に届いても無料です。だとすれば、毎月配信で伝えていた恒久的な情報は、1通目に寄せてしまうほうが理にかなっています。
・活動の場所と曜日、年間の主な行事 ・連絡が来る頻度と、来る内容の種類 ・問い合わせの受け付け方と、返事が来る時間帯 ・退会や配信停止のやり方
この4つを1通目に固定して置き、月々の配信は「今月これだけ」という差分に絞ると、200通の枠でも回る形になります。料金プランによって使える機能に差はないので、無料のまま続けても機能面で不利になることはありません。プランごとの通数と課金の扱いはlycbiz.comの料金ページに一覧があります。
1通目で離れる原因は、内容ではなく情報の順番
友だち追加の直後は、その人がいちばん読んでくれる瞬間です。それでも離脱が起きるのは、文章が下手だからではなく、読み手が知りたい順番と書き手が伝えたい順番が逆になっているからです。
追加した直後の人が確かめたいのは、次の3つです。第1に、ここは自分が思っている集まりで合っているのか。第2に、これから何がどのくらいの頻度で届くのか。第3に、やめたいときにどうすればいいのか。この3つが最初の数行で分からないと、内容の良し悪しに関係なく通知を切られます。
書き手が先に書きたくなるのは、逆の順序です。会の歴史、役員の挨拶、活動の意義。これらは間違った内容ではありませんが、1通目に置くと読み飛ばされる位置にあります。
順番を直すだけで結果が変わるのは、次のような理由です。友だち追加はたいてい、紙の案内や掲示のQRコードを読み取った直後に起きます。その人は「読み取った先が正しいか」を確認するためにトーク画面を開いています。そこに確認の答えが書いてあれば安心して残り、書いていなければ判断を保留したままアプリを閉じます。保留された通知は、そのあと開かれません。現場では、追加から2週間ほど経つと開かれなくなることが多いと言われています。
もう1つ、集まりの1通目で外しやすいのが敬語の距離です。企業のアカウントの例文をそのまま使うと「ご愛顧」「ご来店」といった語が残り、町内会の案内としては浮きます。文体は、その会がふだん配っている紙の案内に合わせるのが最も無難です。
1通目に入れる4つのブロックと、その順番
実務で使える型は、吹き出しを役割で分ける形です。ここでは4ブロックに分けて、上から順に並べます。
1つ目のブロックは、名乗りと範囲の確認です。「○○町内会の連絡用アカウントです」「○○小学校PTA(本部)の連絡用です」のように、会の名前と、どの範囲の連絡が来るのかを1行で書きます。同じ学校にクラス単位と学年単位のアカウントが並んでいる場合、ここが抜けると人が混ざります。
2つ目のブロックは、届く内容と頻度です。「回覧の内容と、雨天中止の連絡を送ります」「月に2回程度です」のように、種類と回数を具体的に書きます。頻度を書くと配信の縛りになるので避けたくなりますが、書かないほうが通知を切られます。多めに見積もって書き、実際はそれより少なくするのが安全側です。
3つ目のブロックは、問い合わせの扱いです。友だちからの返信を受け付けるのか、受け付けないのかをはっきり書きます。受け付けるなら、返事までの目安(「平日の夜に順次返します」など)を添えます。受け付けないなら、代わりの窓口を書きます。1人で運営している会が「何でも聞いてください」と書くと、返事が追いつかなくなった時点で信用を落とします。
4つ目のブロックは、やめ方と、名簿との関係です。「配信を止めたいときはブロックしてください。会の退会手続きとは別です」と書いておくと、ブロックを退会届と誤解されずに済みます。逆に、ブロックした人には配信が届かないため、重要な連絡を配信だけに頼れないことも運営側は理解しておく必要があります。
この4ブロックを作ったら、テンプレートとして保存しておくと次の年度が楽になります。管理画面にはあらかじめテンプレートが用意されていて、「このテンプレートを追加」または「すべて削除してこのテンプレートを追加」から差し込めます。会の文面をテンプレート化しておけば、役員が代わっても同じ形を引き継げます。
集まりの種類ごとに書き分ける
同じ4ブロックの型でも、入れる中身は集まりの性格で変わります。
町内会と自治会では、連絡の多くが全戸に関わる内容です。1通目に入れておくと効くのは、ゴミの収集日や資源回収の日など、毎年同じことを繰り返し聞かれる情報です。加入していない世帯の人が追加してくる可能性もあるため、「加入の有無に関わらず、地域の連絡を配信します」と書くか、「加入世帯向けです」と書くかを先に決めておきます。行事と連絡をどう分けて回すかは、町内会での使われかたにある年間の流れが参考になります。
PTAでは、対象の限定が最も大事です。学年やクラスが混ざると、関係のない連絡が届く人が出ます。1通目に「対象は○年生の保護者です」と明記し、対象外の人の受け皿を書きます。役員が毎年入れ替わるため、引き継ぎの対象になるものを減らしておく発想も要ります。役員交代を挟んでも形が崩れない運用は、PTAでの使われかたの整理が近い話をしています。
部活や少年団では、連絡の速さと安否の確認が中心です。雨天中止の判断を何時に出すか、集合場所の変更をどこに出すかを1通目で決めておくと、当日の問い合わせが減ります。未成年が関わるため、写真の扱いについて「顧問の判断で掲載します」ではなく、どこに載るのかを書くほうが後の苦情を防げます。
教室やスクールでは、1通目が申し込みの導線になります。体験の申し込み方法、持ち物、キャンセルの連絡先を1通目に置くと、同じ質問の個別対応が減ります。生徒ごとの連絡と全体への連絡が混ざりやすい場所でもあるので、どちらをこのアカウントで扱うのかを明記します。教室運営で連絡と申し込みをどう分けるかは、教室での使われかたに例があります。
そのまま差し替えて使える文例を3つ
型だけでは形にしにくいので、4ブロックを実際の文章に落としたものを3つ挙げます。会の名前と日付を差し替えれば使える長さにしてあります。
町内会の場合は、次のような並びになります。「〇〇町内会の連絡用アカウントです。登録ありがとうございます。/このアカウントでは、回覧の内容、一斉清掃と資源回収の日程、災害時の連絡を配信します。配信は月に2回程度です。/ご質問はこのトークにそのまま送ってください。平日の夜に順次お返事します。/配信を止めたいときはブロックしてください。町内会の退会手続きとは別のものです。」会費や加入の手続きに触れる場合は、窓口が誰かを1行だけ添えます。金額の一覧は1通目に入れず、リッチメニューか応答メッセージへ回すほうが読まれます。
部活や少年団の場合は、当日の判断が中心になります。「〇〇中学校〇〇部の連絡用です。/練習の予定変更、雨天中止、集合場所の変更をお知らせします。中止の判断は当日の朝7時までに配信します。/欠席や遅刻の連絡は、このトークではなく学年の連絡先へお願いします。/このアカウントから個人への連絡は行いません。」最後の1行のように「やらないこと」を書くと、個別相談が流れ込むのを防げます。写真の掲載について触れるなら、どこに載るのかを具体的に書きます。
教室やスクールの場合は、申し込みの導線を兼ねます。「〇〇教室の連絡用アカウントです。/体験レッスンの空き状況、休講のお知らせ、発表会の案内を配信します。/体験のお申し込みは、下のメニューの『体験予約』からお願いします。持ち物は動きやすい服装と飲み物です。/キャンセルは前日までにこのトークへご連絡ください。」教室では1通目が営業の起点になるため、割引や特典を書きたくなります。ただし特典を1通目に置くと、通知を切られたときに特典ごと届かなくなります。特典は追加から数日後に別の手段で送るほうが確実です。
3つとも共通しているのは、1行目で会の名前を出し、最後にやめ方を書く構造です。この2か所を固定しておけば、間のブロックは会の都合で差し替えられます。
友だちの表示名とアカウント名の差し込みを、どう使うか
管理画面では、メッセージの中に「友だちの表示名」と「アカウント名」を差し込めます。それぞれ{Nickname}、{AccountName}という形で本文に入り、送信時にその時点の表示名とアカウント名に置き換わります。
呼びかけが入ると読まれやすくなるため、店舗向けの解説ではまず勧められる機能です。ただし集まりの連絡では、使う前に知っておくべき制約が2つあります。
1つは、必ず差し込まれるとは限らないことです。公式のマニュアルには、友だちの表示名を含むメッセージは、アカウントと友だちでないユーザーやプライバシーポリシーに同意していないユーザーなどには送信されないことがあると書かれています。名前を入れたことで1通目そのものが届かない相手が出るなら、集まりの連絡では割に合いません。
もう1つは、表示名が本名ではないことです。LINEの表示名はニックネームや家族の名前になっていることが多く、町内会の名簿と一致しません。「○○さん、こんにちは」と書いたつもりが、まったく別の呼び名で届くことがあります。名簿と照合したい運営には、この機能は使えません。
テスト配信では表示名とアカウント名が反映されない仕様のため、実際の見え方は本番でしか確かめられません。集まりの1通目では差し込みを使わず、会の名前を先に出す形にしておくほうが事故が少なくなります。
応答メッセージ、リッチメニュー、ステップ配信との住み分け
あいさつメッセージだけで完結させようとすると、1通目が長くなりすぎます。他の機能との役割分担を決めておくと、それぞれが短く済みます。
応答メッセージは、友だちが送った言葉に自動で返す機能です。通数にカウントされないので、「駐車場」「持ち物」「集合場所」のように繰り返し聞かれる語を登録しておくと、個別対応が減ります。1通目には「『持ち物』と送ると自動で返します」と案内だけ置き、中身は応答側に持たせます。
リッチメニューは、トーク画面の下に固定で出るメニューです。年間予定や申し込みフォームのように、いつでも見たいものはここに置きます。1通目に長いリンク集を並べる必要がなくなります。
ステップ配信は、友だち追加から日数を置いて順番に送る機能です。あいさつメッセージと違い、こちらは通数としてカウントされます。待ち時間は1日から30日の範囲で設定でき、ステップは1ルートにつき10個までです。入会直後の案内を何通かに分けたい場合に向きますが、無料の200通の枠を消費する点は先に確認が要ります。順番に案内を送る設計そのものは、LINEオープンチャットとの比較で触れている運用の考え方とも重なります。
この住み分けを決めると、あいさつメッセージは「名乗り」「届く内容と頻度」「問い合わせの扱い」「やめ方」の4点に収まります。長さの目安としては、スマートフォンの1画面で読み切れる分量です。
届かない、二重に届くときに見る場所
あいさつメッセージの相談で多いのが、設定したのに届かない、または同じ内容が2回届くという症状です。見る場所は決まっています。
届かない場合、最初に確認するのは機能のオンとオフです。管理アプリの「設定」から「応答」を開き、あいさつメッセージがオンになっているかを見ます。次に、内容を作ったあとで「変更を保存」を押したかどうかです。編集画面を閉じただけでは反映されません。
それでも届かないときは、いつ追加された人かを確かめます。保存前に追加された人には旧い内容が届いており、そもそも変更が反映される対象ではありません。また、クーポンやリッチメッセージを選んだあとにその中身を更新した場合、自動では反映されません。いったんコンテンツを削除して、選び直す操作が必要になります。
二重に届く場合は、ブロック解除が起きています。「はじめて友だち追加されたときにのみ送信する」にチェックを入れると再送が止まりますが、判定が正しく働かない場合があることは公式に明記されています。2回届いても失礼にならない文面にしておくと、この問題は実害を持ちません。
なお、友だち追加そのものが行われた日と、システムが追加と判定する日はずれることがあります。ステップ配信では進行が1日前後ずれる場合があると公式に書かれており、日付を基準にした案内は余裕を持たせておくのが安全です。
1通目を読んでもらうまでの導線を先に用意する
どれだけ文面を整えても、追加されなければ1通も読まれません。集まりの場合、追加が起きる場所はほぼ3つに限られます。
1つ目は、紙の案内に載せたQRコードです。回覧や学校の配布物、掲示板に貼る紙がこれに当たります。ここで多いつまずきは、QRコードだけを載せて何のアカウントかを書かないことです。読み取る前に「何の連絡が来るのか」が分からないと、読み取られません。紙の側に「回覧と行事の連絡が届きます」と1行添えると、読み取られる率が変わります。1通目の文面と紙の1行を同じ言葉にしておくと、読み取った先で内容が一致し、離脱が減ります。
2つ目は、対面での案内です。総会や保護者会、入部の説明会のように人が集まる場で、その場で読み取ってもらう方法です。追加の直後に1通目が届くため、分からない点をその場で聞ける利点があります。会場で案内するなら、追加後に届く内容を読み上げておくと、後から同じ質問が来ません。
3つ目は、既存の連絡手段からの案内です。すでにグループでやり取りしている会なら、そこにリンクを流すのが最短です。ただし、この方法だけに頼ると、グループに入っていない人が漏れます。紙の案内と併用する前提で考えます。
3つの導線で共通して効くのは、追加の締め切りを書かないことです。「〇月〇日までに登録してください」と書くと、その日を過ぎた人が登録をやめます。集まりの連絡は年度をまたいで続くものなので、いつでも追加できる書き方にしておくほうが最終的な登録数は伸びます。
設定する前に決めておく3つのこと
あいさつメッセージの文面より先に決めておくべきことが3つあります。順番を逆にすると、書き直しが発生します。
1つ目は、アカウントの名義です。会の名前で開設するのか、担当者の個人名義で開設するのかで、引き継ぎの難しさが変わります。個人名義で始めたアカウントは、その人が抜けるときに移す作業が必要になり、移せないまま新しいアカウントを作り直す会が出ます。作り直すと友だちは全員ゼロに戻るため、案内を配り直すところからやり直しです。開設の段階で会の名前を使い、管理できる人を複数にしておくと、この作業が消えます。
2つ目は、認証済アカウントにするかどうかです。未認証のままだと、管理画面でユーザーの名前やアイコンを確認できません。誰が追加したのかを把握したい会は、申請を先に済ませておく必要があります。請求書での支払いも認証済アカウントでのみ利用できるため、会計の都合でカードが使えない会は先に申請します。
3つ目は、IDの扱いです。開設すると英数字がランダムに並んだベーシックIDが無料で発行されます。会の名前を含む文字列にしたい場合はプレミアムIDを購入する形になり、費用は100円(税別)の月額か1,200円(税別)の年額です。紙の案内にIDを書いて配る運用なら読みやすいIDに意味がありますが、QRコードだけで案内するなら無料のベーシックIDで足ります。なお、プレミアムIDは利用期間中に変更できません。
この3点を決めてから文面に取りかかると、名乗りの1行が自然に決まります。逆に文面から作り始めると、名義が個人名のまま「〇〇町内会です」と書くことになり、受け取る側から見て発信元が一致しません。
1通目を整えても残る2つの課題
あいさつメッセージを丁寧に作ると、問い合わせの数は確かに減ります。それでも集まりの運営には、この機能では埋まらない穴が2つ残ります。
1つ目は、誰が追加したのか分からないことです。認証済アカウントでなければ、利用者の名前やアイコンは管理画面から確認できません。認証済であっても、ブロックしている場合や同意事項に同意していない場合は確認できません。つまり「案内を出した100世帯のうち、どの世帯が追加したか」を突き合わせる作業はできません。名簿と配信先が一致しない状態は、加入の管理や会費の集金を抱えている会では扱いにくい形です。
2つ目は、配信が一方通行だということです。あいさつメッセージも一斉配信も、届いた側が過去のものを一覧で見返す作りではありません。トーク履歴を遡れば残っていますが、後から入った人は入会前の連絡を読めません。回覧の代わりに使うなら、過去の連絡がどこにあるかを別に用意する必要があります。
この2つを埋める方向は2つに分かれます。1つは、LINEの中で名簿を別に持ち、配信は告知だけに絞る形です。もう1つは、名簿と連絡と予定を同じ場所に置き、参加している人だけが過去の分も見られる形にする方法です。後者ではメンバー以外は見られない作りになるため、写真や住所を含む連絡も同じ場所で扱えます。どちらが向くかは、会が抱えている作業の量で決まります。
判断の材料として実際の使われ方を並べると、差が出るのは平常時ではなく交代の時期です。役員が代わるとき、LINE公式アカウントは管理画面のログイン情報を引き継げば移せますが、名簿が別のファイルにある会では、そのファイルの所在と最新版を確かめる作業が毎年発生します。名簿と連絡が同じ場所にある会では、引き継ぐものが1つで済みます。連絡の道具を選ぶ段階での違いはLINEグループとの比較で整理していますし、切り替えの手順で出てくる疑問はよくある質問に集めています。
現状のまま続けるという判断も、十分にあり得ます。会員が数十人で、連絡が月に1回程度、名簿を紙で管理していて困っていないなら、あいさつメッセージを4ブロックに整えるだけで運営の手間はほとんど解消します。作り直しを検討する目安は、月の配信が200通を超えるようになったとき、または名簿の照合に毎月1時間以上かけているときです。
Q1. あいさつメッセージを送ると、無料の200通を消費しますか?
消費しません。LINE公式アカウントの料金ページでは、あいさつメッセージと応答メッセージ、LINEチャットの送受信はカウントされない扱いと明記されています。カウントされるのはメッセージ配信で、絞り込み配信とステップ配信も含まれます。恒久的な案内は1通目に寄せるほど、月々の無料枠に余裕が出ます。
Q2. 文面を書き換えたら、すでに追加している人にも届きますか?
届きません。反映されるのは保存後に送信される分からで、送信済みのあいさつメッセージの内容は変わりません。すでに追加している人へ知らせたい変更がある場合は、一斉配信を別に出す必要があります。この配信は通数としてカウントされます。
Q3. 友だちの名前を差し込む機能は、町内会でも使えますか?
使えますが、集まりの連絡には向きません。LINEの表示名はニックネームや家族の名前が多く、会の名簿と一致しないためです。さらに公式のマニュアルには、表示名を含むメッセージは一部のユーザーに送信されないことがあると書かれています。1通目が届かない相手が出るのは避けたいところです。
Q4. 同じあいさつメッセージが2回届いたという声があります。原因は何ですか?
ブロックを解除したときに再送されています。「はじめて友だち追加されたときにのみ送信する」の設定で止められますが、状況により初回かどうかを正しく判定できない場合があると公式に明記されています。2回届いても失礼にならない書き方にしておくのが現実的な対処です。
